今はまだ見えないあなたのことが心配です今はまだ知らないあなたの家族も心配です言葉も文化も違うというのにわたしとあなたは出会ってしまったそれだけでわたしたちは国境を越えたもし世界に国境がなかったら と思ったことさえないというのにあなたが心配です隣にいるともだちと同じくらいあなたのことが心配ですあなたがもし生き残れなかったらわたしに何かを知ってほしい とあなたは言っていましたねわたしはまだその「何か」を知らない知らないうちに行ってしまわないでくださいあなたが心配ですまだ出会って1ヶ月もたっていないあなたのことが心配ですもしあなたが助かるならわたしの国へ来てくださいけれども あなたは自分の国を捨てられないというのでしょうあなたは自分の家族を捨てられないというのでしょうあなたのことが心配ですわたしには祈ることしかできないけれど
※作者付記: イスラエルにいる私のペンパルへの手紙です。来年夏にシリアとの戦争を控え、彼は日本に行くつもりだと言っています。しかし、家族が日本に来ることを拒むなら、彼は来ないとも言っています。もし、イスラエルに残るなら、生き残ることは難しい、と、彼は言っていたのに。戦争が私の友達の命を奪おうとしているのに、私は何もすることができないのです。メールで悲しさを訴えていた彼のことが心配です。
1年ぶり 大好きだった彼方見かけた気がした振り返り・・・気のせい??そんなはずない毎日見てた彼方の後姿間違えるはずがない私に気づいてくれない彼方気づいて欲しい・・・でも、無理だった勇気なんてなくて離れてく。ただ 彼方の後姿見つめてる私を振り返ることもしないで。彼方の1歩づつが 寂しさとなって私の胸に溜まってくねぇ・・・私のこと、忘れてしまったの??彼方は変わってしまったの??
ポストに手紙を太陽に光りをたんぽぽには水を緑には花を青春には希望を夜空には星を掲げ頬には恋をあげましょう
過ぎ去りし時は揺らぐ記憶の断片を繋げたいびつな形のパズル原型など気にもしないから成立した僕らの世界焼けたアスファルト揺れる陽炎息絶え絶えにさ迷い続ける人目も眩むような長い旅路そして汗ばんだ手を掴んだ少女オアシスなんてないのどを潤す聖水は愛する誰かの涙オアシスなんてない疲れを癒す木陰は愛する誰かの歌声過ぎ去りし時は揺らぎ原型を留めぬ記憶たちの流星雨苦痛を糧に生きるなら孤独君と見る未来があるから過去も笑いあえる明日に変わるんだ
おにぎりを食べてあぁ、満腹だとそれで終わる人がいる種類が豊富だから食べるから飲み込むへゴールを間違ってしまった人がいるどれが何番目に美味しいのかレポーターのように答えを準備している人がいるおにぎりを食べ続けることが作り手への思いを証明することだと固く信じる人がいる微笑ましいだろう?彼らの滑稽さといじらしさはその一途な姿勢は心の底から不味いと思うものを美味しいと思うのはとても難しくて美味しいか分からないものは知っている振り口はいくらでも動く例えそれが賞味期限が過ぎて腐りきっていても自分を操れば昨日と今日は変わらない
人の死の横で生き仏壇の横で寝る人の死の横で生き墓の饅頭を食う後ろめたきは我が生命が十全たらんこと後ろめたきは我が生命が後ろめたきこと裸足で走って転び寝小便もへっちゃら歪んだ眼鏡をかけ油断な目を恨む人の死の横で生き仏壇の前で唱え人の死の横で生き墓に饅頭を供え後ろめたきは我が生命が十全たらんこと後ろめたきは我が生命が後ろめたきこと救いを求めて三千里自転車漕いで丸裸月面着陸大成功奪ったバナナは幾らなの?仏にすがりたいが宗教は大嫌い気休めなどいらない!と叫んでは生ぬるい現代に入り浸る人の死の横で生き人の生の元で死ぬならば後ろめたきも後ろめたくなし歪みも補正せず歪みでアートする心意気なぞまったくなくただ戯れては戯れ世界の要求に歪んだ問いを返すのみ
ひねくれ者の蟻を10匹わからないかもしれないけどぶっきらぼうの蟻を10匹照れくさいからさ喧嘩しても蟻を10匹いつもごめんね挨拶代わりに蟻を10匹何度言っても足りないよこの出逢いに蟻を10匹ただのすれ違いでもこの命に蟻を10匹僕がいること当たり前に蟻を10匹今日に昨日に明日に向日葵になって蟻を10匹眩しい太陽にコート探して蟻を10匹厳しい寒さに改めて蟻を10匹小さな背中に思い出話と蟻を10匹見上げた顔にさりげなく蟻を10匹並べた肩に影でこっそり蟻を10匹悪口の方が多いけど忘れないうちに蟻を10匹胸に抱いた蟻を10匹言葉少なな今の僕の蟻が10匹空気中に並んでる