第53回体感バトル詩人部門

エントリ作品作者文字数
01教科書空白15
02くうはく神上小鳥137
03壊死624
04To. アナタ永愛191
05邂逅遊依159
 
 
 ■バトル結果発表
 ※投票受付は終了しました。
掲載時に起きた問題を除き、訂正・修正はバトル終了まで基本的に受け付けません。
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QBOOKSは、どのバトルにおきましてもお送りいただきました作品に
手を加えることを避けています。明らかな誤字脱字があったとしても、
校正することなくそのまま掲載しておりますのでご了承ください。


エントリ01  教科書     空白


結局

僕は何を

知っているのだろう







エントリ02  くうはく     神上小鳥


後悔は

原動力にはならず

共に行こうと

叱咤激励はなし

子供のままの

大人となりますか

いきあたりばったりの

人の生の語りベ

授かる命は

いつから尊くなるものか

死して同じく

緩やかな調べ

空白の夜

空白の朝

空白の世界に生くる

空白のわたし


命はいつから

貴ぶものなるか

鮮血の箱庭よ

答えておくれ


教えておくれ



※作者付記: 参加作者は感想を投票するべきと思うのはわたしだけなのか。
参加作者の感想が全部で二票ってどういうことですか。
とこのごろとても思うのです。
レッドカード!!






エントリ03  壊死     柊


初冬


オリオン横寝の真夜中
赤く光る星目指して自転車をこぐ
星は無数にある 心躍らせながら


 コンビニ


熱冷ましには アイスクリームを
寄り道は何よりも楽しく


店員の男荒れた指ささくれ
舌で削り取りたい たやすく発熱


 フィスト


欲情押さえ握るはハンドル
ぶいーんぶいーんぶいぶいーん
飛ばすごとに落ちていく
私の身体は部品だらけ
欠けた所修理しないまま 自転車置き場へ


 蛞蝓


壁よじるお前 隅っこに落ち着くのかい


ペパーミントのガム噛んで
  セッタの煙プカリわっか ぷううとお前にいたずら


がくりと頭を後ろに垂れ
  半分に折りたたまって 私とお前の目が合った


 家


蛞蝓が這うように辿り着く


ただいま 私 蝸牛になったのよ
剥いたら山吹色の管ぐるぐるでね


ぐるぐるくねくねの気持ち隠して
ツノは隠さないぞってなデンデンムシで ね


 身体


男の荒れた指ささくれ
触れた私の指 やがて来る狼狽の感電


出来るだけ長い時間 痺れてると良いな
少し痛いけど大丈夫 心配しないで良いよ


ぞわーと鳥肌立ち じゅくんと濡れた
溶けていく身体 忘却のアイスクリーム


―――何を心配しないで良いんだっけ


 夢


眠りたくない
  眠りは死
明日が安産を祝福しても
産まれるのは昨日までの私


夢見る度 腐っていく両の手足
べランダの隙間 白い幽霊覗いて
こっちにおいでと誘う正夢 始まる


そっちはどうですか
たいして変わりはしないんでしょう?


私の寝言に相槌打つのは離脱した私
幽霊と手を繋ぎ 誘導された空はパノラマ


見上げると星は無数で心だけが踊っていました







エントリ04  To. アナタ     永愛



空が紫に染まった頃

アナタは光出しました

白く優しく輝きながら

アナタは笑っているようでした

だから 私も 微笑返す

私の笑顔は アナタに届きましたか?

消えてしまった私の影は

アナタの側に行けたのかしら・・・

頬に掠った 冷たい風は

あの後アナタに届きましたか?

お風呂の中で 私が歌ったあの歌は・・・

ちゃんとアナタに届きましたか?

P.S 
アナタの歌声も聴いてみたいなって そんな風に感じました♪


by 永愛



※作者付記: 思うような詩が書けないです!
こんなもんで勘弁してください!!!






エントリ05  邂逅     遊依


もう繰り返さないって誓ったよね

涙で滲んだ冷たい蛍光灯

本当に好きだと思うから

"今"に立ち止まっちゃいけない

何時だって声は聴こえるから

迷わないで

笑顔で手を振って



貴方を忘れたくないから

「忘れないでね」

自分自身に訴えた

返ってきた言葉は

「忘れないよ」

「本当に好きだから」

深い青の視界が桃色の夢を見て

貴方の声が聴こえたから

涙を拭った