第57回体感バトル詩人部門

エントリ作品作者文字数
01I wonder if...シュガー332
02宇宙をものさしで測ろうと試みる程の男鈴木
03未解決サガノアキ803
04あなたの子猫桜はるらん219
05白骨の塔の古文書21世紀少年503
 
 
 ■バトル結果発表
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エントリ01  I wonder if...     シュガー


誰もが部屋から消えた時
ひとりぼっちで夢を見る
泣くも笑うも気まぐれに
自作自演の二重人格

夢から覚めれば誰一人
自分の側にはもういない
半端な幸福、苦し紛れに
風向きまかせの傍若無人

言葉に言葉を重ねて無意味
個人を世界と並べる暴挙
愚者の正論が時折不意に
正義となるから世界は不思議

誰かに暴句を向けた時
回り始めた歯車一つ
煽るも叩くも自信過剰に
独り善がりの永遠厨房

お前は誰だと問い掛ける
相手の素顔は自分と同じ
鏡の向こうであざ笑う
似て非なる身の同一人物

美談が俗話に敵わぬ悲劇
漫画を実話と較べる快挙
死者の遺言が時折何故か
生者の主張を遥かに越える

言葉に言葉を重ねて無意味
個人を世界と並べる暴挙
聖者の行為が時代と共に
悪事となるから世界は不思議
誰かにもらった自由をみんな
疑わないから本当に不思議



※作者付記: 自分を含めたネット利用者の事を詠った部分がある詩です。
あとは、世界への『不満』……否、『違和感』を詠ってます。






エントリ02  宇宙をものさしで測ろうと試みる程の男     鈴木


東京よ
お前に用はない!







エントリ03  未解決     サガノアキ


気になって辞書を引いてみると、好きということと愛するという言葉はまるで違う。おかしいとは思っていた。いつもいつも独占したいと思うだけで、あの人をひたすらに欲することしかない私の恋。まるで子供だと何度も諭された。お前は愛を知らない、と。好きだと思うと、他の感情など全てはじき出されてただそれだけで心が埋め尽くされる。

好きだ、と。思うと。

この言葉が頭の中をゆるりと歩くような速度で回り始め、、スピードを上げてやがては光の速さで、幾度も飛ぶ。そのうちに頭蓋骨のカーブに沿って、甘やかな言葉の外面は遠心分離されはじけとぶ。綺麗で美しい言葉。私の中ではじけとんで、核を露出させるやいなや腐っていく綺麗で美しかった言葉。

変わっていく核からささやく声が聞こえるんだ。
好き、じゃないんじゃないかと。
欲しいだけなんじゃないか、と

全くその通りだ。私はいつだってあの人が欲しいのだ。そして何かを与えて欲しい。みんなが愛情というものでも良いし、金のかかったブランドの品でも良い。別にスキンシップでも、くれるというのならありがたく頂く。構わない。欲しいのだ。なんだっていいし、いつだっていい。どこだっていいし、どのくらいでもいい。たくさんでも、少しでも。あの人ならば私は何だって欲しい。

だが、私は差し出すものを持っていない。
欲しいものはいっぱいだ。しかし、あげたいものは、無い。

慈しみも、優しさも、労わりも、もちろん愛情も。金も。ふれあいも。
だって、あの人には必要ないように思えるのだから仕方ない。

ああ、なんだ、これは。私の中にある、好きの中にあるものは。言葉にすれば、シンプル。欲すること、つまりは欲望。何と原始的な響き。それにしても、

何の解決にもならない答え。

明日からも私はあの人を思い、あの人を求めているだろう。冠する言葉は違えど昨日までと同じ気持ちのまま。

とりあえずは好き、でも、愛する、でもないとわかったこの気持ちのまま。







エントリ04  あなたの子猫     桜はるらん


アタシを抱いてくれないの?
それならアタシは子猫になって
あなたの窓から忍び込む

二階だって、へっちゃらよ
あなたは真夜中の訪問者に驚きながらも
ホラ、もうアタシに触っている

熱いミルクをあたためてね
ホントはアタシ猫舌だけど
コタツの中でまあるくなって
ふたりで朝まで眠りましょう

もしアタシに飽きたなら
二階の窓から捨ててもいいわ
そしたらアタシきっと
あなた好みのドレスを着て戻って来るでしょう

今度はきっと
あなた好みのオンナになって
妖しくあなたを誘ってあげる







エントリ05  白骨の塔の古文書     21世紀少年


麗しのパン奈こった
愛すべき2つ以上の中で
浮き草のように分裂しては
シュレッダーkに消えていった

僕は単に詩人を気取ってるだけで
言いたいことなんて無いんだ
sおうニヒルに言い放った木l者仲には
隠れて育った女の子が一人

表現痛いことがありか内観で
損なのはああとの祭りの異様なもので
何も無くてつい繰り出していく
露レ抱け画前へと進むb、うの唯一の意味血

伝えたい事なんか無いんだけど
それrでもひゅ現死体っていう
その事を表現して伝えたいだなんて
言ったら果たして君は笑うのだ里y

泣き濡らしたよう炉町に
当ての無い度塩を津図蹴るひー露
怪我をしてと阿部無くなった渡り鳥の
アイデンティティなんてもはや無いんだ

沿い言えば誰かがひってたんだけどさ
音w歩四級聞かせたい野良奈音を小さくすれば
耳ウォッカ手向けtれくれる多くイスするわけでもなく
泡狩や酢j句する発意王も無いってね

例えよ見たとしても世向きが無ければ意味kが無い
例え読めなかったとしてもソ5れは心の問題だ
伝達ですむならt楽何だけl度さ
伝達できないからひぃ桜減をする気がするんだ

そんな子といったら尼チャンだって
君は怒るのだろうか・・・。
そんなklといったら言葉ゑ桜市内
君は消えて言っていくhのだろ不可・・・。