安っぽいブランドをばら撒いて 庶民を欺く似非講釈師が ハーレムの中で自己陶酔する夕べに ウィズダムが汚れて涙をながすのだ 刹那の享楽はやがて冷め 道化師はいつか取り残される それは受け止めなければならない ありふれた光景 渇望する者を招きいれ、篩い分ける者を警戒せよ 真に美しいものは決して燦然とは輝かない その真価を理解する者だけに自らを明かす慎ましさがある 志す者たちよ 日常を超えて高邁なる理想を追い求めよ 孤独を恐れぬところ、孤立を厭わぬ心に 友は現れる、愛が生まれる 耐えよ、今を
「男の人はいなかった」 「女の人しかいなかった」 私がそう言うと お母さんは嬉しそうに微笑んだ 私だってもう子供じゃないから お母さんにとっては子供でも 私はもう大人だから 社会に出て 誰かと出会って 恋もする あの人はとても小さくて 抱き締めると すっぽりと隠れてしまいそうな程 小さくて 可愛くて 初めて顔を合わせた時 瞳を見て微笑んだ時 私はこの人が好きなんだと 心から 強く思った お母さん 嘘ではないよ 「彼氏なんかいない」 「好きな男の人もいない」 貴女に心奪われているなんて 言えるはずもなく 優しく柔らかい声は 私を幸せにして 悲しくさせる 貴女を失いたくないから 本当の想いを打ち砕く だけどそれを捨てられないから 粉々のまま 温めている 男の人はいなかった 女の人しかいなかった でも見つけたんだよ 愛しくて仕方がない人 お母さん お願いだから 嬉しそうな顔をしないで 私は 愛したい人を愛しているだけ
空の声が聞こえた 日の柔らかさを含んで 優しさを教えてくれる 空の声が聞こえた 海の上を歩いては 私へ笑顔と涼しさ届けに 空の声が聞こえた 落ち葉を撫で紅く染めて 落ち着きを持たせてくれる 空の声が聞こえた 小さな雪をたくさん持って 本当の静かさ連れてくる 空の声に私の声を乗せて 届いて欲しいと歌った 遠いけど耳を澄ませば 感じるよね 空の声 聞こえてくる季節の歌
ぽてぽて あるく ぽてぽて ゆっくりあるく ぽてぽて あのひとをおもいながらあるく ぽてぽて よるのまちをあるく ぽてぽて あしのおもさをかんじてあるく ぽてぽて ぽてぽて ぽてぽて あっ てぽてぽっ てぽてぽっ かけだす おかえりなさい わたしもいまかえりだったんよ あなた ぽてぽて あるく わたし てぽてぽっ こばしり ふたりでいっしょに なかよくかえろ