虫の音が 心を落ち着かせてくれる。 雲間の月明かりが 道を照らしてくれる。 僕の進むべき道。 この道でいいのだと・・・。 だから暗くても平気だよ。 ボクは進んでいける。
いつもと同じ匂い 目に映る物 傍に在る者 何も変わらない 揺れる 揺れて 揺れて ただ揺れる 青と緑がほとんどで 風が吹く 心が凪ぐ 泣けてくる
青い闇の中に暗黒の球が生まれた 球の表面は小さく震えながら 上へ上へと昇っていく 球の内部で光が生まれた 闇と交じり合いながら 紫色の淡い光を放つ さらに輝度が増し 透明にも見えるその球を 私は掴んだ 私は落ちていく 身体が落ちているのか 意識が落ちているのか 様々な記憶が 人生の断片が 頭の中を流れていく 誰のもの? 私のものではない 私ではない こうして私はこの世に生まれた