言葉で伝えたい。 伝わらないのなら もう一歩踏み出して。 それでも伝わらないのなら その手をとって伝えよう。 それでも届かないなら ありったけの力で抱きしめよう。 全ての想いが伝わるように 短い言葉に精一杯詰めこんで。
薄い闇と 傘と 垂れ込んだ厚い雲 安い灯りと 濁った水溜りと 私 お気に入りの曲と 跳ねる水と 狭い視界 世界から隔離されたように 私だけの空間 それは別に拒絶ではなく しかし受容でもない 世界はただ、そこにあるだけ 私はただ、歩いているだけ
こちら側へ来てほしいと願うばかり そちら側へは行けないと手をこまねくばかり 今にも溢れだしそうな世界に埋もれるばかり それならいっそ奥底まで 薄めの酸素で生きてみて
※作者付記:いっつも口ばっかり。苦しむ努力と向き合う力を手に入れなくては。