エントリ1
綺麗なスイッチ
りら
私の怒りのスイッチは一体何処にある。
それは、何に反応するのだろう。
自分でもわからないのだ。
きっと、手の届かない背中の秘境にあるに違いない。
もしくは、あの月の表面に。
エントリ2
大心友
ToWa
君は独りじゃないよ
だって僕がいるからさ
僕??僕は君の心の君さ
だから君は独りじゃないんだ
独りで悩むことなんて無いんだよ
僕も一緒に考えるからさ
なんでも言ってよね
僕は君の大親友さ☆
エントリ3
夜、眠れない。
hana☆ko
ある人を好きになる。夜、眠れなくなる。夜、消えちゃえ。月と星が見えなくなってもいいから。アッハッハッハ。アホっぽい笑い方とかさ、よだれたらして寝てただろっていう授業のノートをかわいく見せてっておねだりする所とか。昼間にしか見せてもらえない。だから、夜は嫌いだ。 早く朝になって。 朝ごはんを食べて。 制服に着替えて。 電車に乗って。 自転車にに乗って。 学校に着いて。 教室の扉を開けて。 「おはよう!」 はぁぁぁぁぁ。長すぎる。
エントリ4
無題
小林奈々子
怒りも哀しみも、 ぜんぶぜんぶ 小箱に入れて。 水玉の紙に包んで、 あかいリボンかけて。 あなたにプレゼント。 いらないって? もらってYO! フリマだよ、フリーマーケット。 本日大セール!ミンナ無償でごテイキョ−! 私のいらなくなったものを、あなたが使う。 それってすごくない? …。 あーそれなら大ジョーぶ。 安心してくだサイ。 私の怒りも哀しみも、 あなたにとっては、あらフシギ? 便利な踏み台に大変身! ここをのぼってー… ほぉら! あなたは明るい未来に手が届く。 どぅです? 私の人生くらい踏み付けて、 人のささやかなシアワセなんて踏みにじって道路に投げて、 あなたがその上を通れば良い。 簡単デショ? ほら!やってみなよ。 そのアカイ靴で、パンを踏み、幸せへ駆けていけばイイ! 足を切り落とされるなんて、この現代社会、あるはずないジャン?! それって結局お伽噺。 弱者は弱いから弱者。 弱者の気持ちになってヒトがみな考えルのなら、 弱者は強者となり得る。 そうならないのは、強者の傲慢、強者の我侭。 …いえいえ!セめてなどおりません。 そうですとも強者様サマ。 わたしらは弱者、どうぞこの卑しいわたくしめの顔をお踏みになってください。 …そうともさ! そんなにやさしくないよぉー?ヒトは。 弱いものは踏み付けていけばイイじゃないカア?! なあ、…にんげんよ…。
エントリ5
質量保存の法則
ロープ
何かが無くなるということは 何かに生まれ変わるということだ 瓶の中で薬品が決して質量を変えないように 物体は決して無くなることなどない
乾いた水たまりはどこへいったか? 空へ上がって今 雲になっている 殺されたヌーはどこへいったか? 肉になって今 食した猛者の成長になる 死人はどこへいったか? 塵になって今 私たちの肺に取り込まれる
この世に無くなるものなどない 何かが無くなった分 何かが増えている 何もない所から 何かが生まれることはない 循環している
この世に完全に消えるものが あるのだとしたら それは 『気』
※作者付記: 理科の試験中にふと思い浮かんだ詩です。
エントリ6
Station
川香
遠くに投げたつもりだった 幼い記憶
そして今 狂わない時計に従い 今日を過ごす
一人で生きれると 言い切ってしまったからには
ここからは誰も居ない
逢えない悲しさよりも 自分で離した愛しさに嫉妬しながら 結局 この時間から去るなら いっその事 今 消えてしまいたい
夕日とアナウンス 混ざり合えば ただの悲しみ
周りより遅く歩けば 君に逢える
心は いつもあいまいで知らない場所へ ゆっくり流す
はるか彼方で呼ぶ声 誰が誰をずっと呼んでいるの?
君と私だったらいいのに
逢えない愛しさよりも 君が話した夢を思い出し愛しくなるなら 毎日 君を忘れる時間 創るから 昔 君が見ていたのは 私?
夕日とアナウンス 混ざり合えば ただの一つの駅
エントリ7
無題
紅粉チコ
我の痴情を諷んずれば、天使の翼の白い羽根が 雪花のごとく散りはじめ汚れた地を埋め尽す…
時を急いだ我の身だけを見えぬ衣で隠し通し 雪花のごとく消えはじめ溶けて地を埋め尽す…
偽りの望みを楯に 現世で生きる弱者
塞ぐ耳に擦り切れていく心臓の音 我、一人時と抱く
瑕無き背に勇者の輝きを 夢無き世に春の新風を
泣くのはおよし唖のカナリヤ 夜が明ける皆眠りに至る頃…
エントリ8
冷たい朝
岡田青
冷たい風がジーンズに凍みこむ朝に コーヒーの一缶すらもう買えないのだと気付いた 愛にも夢にも友情にも敗れてしまったからには 僕はもう人間ではいられないのだ 失うものは他にあるか? 僕の耳も目も不確実で不誠実だ あや、その聴いたことのあるメロディーはドビュッシーだね。
エントリ9
ある窓から
桃田 太一
奇妙なシルクハットをかぶった少年が夕日を見つめ 月は彼に姿を見せてはくれない その少年の瞳は太陽に向き 月は彼に姿を見せてはくれない 気が遠くなり少年は頬に滲ませた涙を隠せずにいる 永遠に続くような気がしてきて頭がくらくらしている 剥れかけた煉瓦模様の部屋の壁紙 そっと触れてみると夕日の香りがして 立ち止まった時計を眺める そして少年はうたう 悲しいような嬉しいような永遠が 永遠に続くような気がする頭がくらくらする
エントリ10
ハチミツと旅人
ハミ
ハチミツと旅人
地球は大きなデスクトップだ 限られたメモリの中に僕らはいる 新しい物は次から次へとダウンロードされ ゴミ箱には見て見ぬふりをして捨てた物がたまる 外とつながらないと不安になり 外とつながると拒絶する
地球は大きなデスクトップだ 沢山のフォルダで僕らは分けられている 国が違ったり 性別が違ったり 職業が違ったり 僕らの存在はフォルダの中のある文章の中の一文字でしかないのかもしれない
けれどその一文字がないと変わってしまうものがある 成り立たないものがある
地球は大きなデスクトップだ 限られたメモリの中で 限られない明日のために僕らはいる
今日生まれる赤ちゃんがいて 今日死んでいく老人がいて 今日壊されるものがあって 今日作られるものがあって
戻せない昨日がなつかしく 戻せない今日に期待する 僕らは時の旅人
エントリ11
もう少しで出口だ
アルファルファ
ずいぶん長いトンネルを通ってきたね
ここまで来るのに3年もかかったよ
子供たちのことは心配だけど
これがSecond Bestと言い聞かせて
ぼくは全てを失う、いや、1つだけ残った
君が僕に付けた鎖から放たれる
自由
もうすぐ青空が見える
この閉塞感の雲から抜けられる
あと少しだ
エントリ12
TIME TRAVELER
黄加
時は経つよ。止まる事無く。進み続ける。 人は後悔をするよ。何度も。戻りたがる。 時は戻れない。時は戻ることは出来ない。 人は取り消せない。後悔を取り消すことは出来ない。 だけど時は、今から作り出していける。 だけど人は、今から頑張ることは出来る。 ほら、そこで立ち止まってないで。心に傷をつけないで。 一度に心だけ年老いてしまわないで。 身体の老化は一定だけど、心は不安定で…。 笑顔の数だけ若返って。辛さの数だけ年老いてしまう。 そんな人生。楽しいんじゃない? 人間は時と一緒に過ごしている。見えない仲間がいつもいる。
エントリ13
星空に身を潜めた明日の夕焼けが誘発する人生の妥協と契約的涙、を思うとカプチーノを欲するんだよ、オイラは。的なね。
桜樹鉄太
何が? はぁ? だからそうだって言ってんだろ。
いいか、ミスカプチーノ。 オイラが繰り返し言うようにだな、妥協ってもんが肝要なんだよ、生きる上で。 言ってみりゃな、生きるってことと妥協は対で存在してんだよ。 必須。不可欠。 まぁアダムとイブみてぇなもんだな。 わかるか?
例えばだ。 いいか、君が喫茶店でカプチーノを頼むとしよう。 はぁぁ? 「あたしカプチーノは嫌い」だ? てめえ、戯けた事抜かしてっと生姜焼きの下味をつける未亡人のママ役にすんぞ。 あるいは恋を捨てて開き直ったデブが背負うピンクのランドセル役にすんぞ。
ったくよぉ、例えばって言ってんだろ。 てめえが好きだろうが嫌いだろうが、んなこたぁどすこい関係ねえんだよ。 「なるほど。それで?」じゃねえんだよ、あほ。
まあいいや。 んで、何の話だ? あぁ、カプチーノか。 そうだ、カプチーノだ。 いいか? 君が麻布の小汚い喫茶店「鹿の角」で大嫌いなカプティーノを頼むとする。 するとそのカプティーノと一緒にお出ましすんのは何だ? そう。その通り。シナモンだ。 つまりだな、ミスカプチーノ。 人生と妥協の関係はカプチーノとシナモンの関係における相互性と対して変わらないってこった。
はぁぁ? 「意味がわからない」ぃぃ? ちょっと待て……はぁぁぁぁ? よう、ピンクのランドセルさん。 それ本気で言ってんのか? 意味がわからないだぁ? はぁぁぁ?
前代未聞のサルバトーレだな、てめえは。 史上初麻布に君臨した珍獣サンタモニカだな、てめえは。 ピロシキを三つ頬張って自決した心優しきロシアの皇帝だな、てめえは。 おっと「何それ?意味がわかんないよ」ときたか。 ナニでもねえんだよ。 超ミクロ的な世界観で見渡したところで意味なんかありゃしねえんだよ。 いちいち聞きやがんな、白ブタ。 いちいち意味やらを求めてんじゃねえって言ってんだよ。
ったく。 毎度毎度よぉ、オイラをそんなうんざりさせねえでくれねえか? もっとこうさぁ、なんつーかな。 必死になれよ。 努めろよ。 あくせくしろよ。 くたびれろよ。 死に物狂えよ。 綱渡れよ。
いいか、繰り返すけどな、妥協とシナモンはある種同義だ。 オイラは確かにそう言い放った。 けどなぁ、それはあらゆるサイズの可能性を目の細かい篩にかけたのちの話だってんだ。 ソフィスティケイティッドしたのちの話だ。 わかるか? はぁぁぁぁ? 「ふるいって何? メフィストって?」だぁ? お前さ、死んで詫びろ、俺に。 死ぬことによって詫びを入れろっつってんだよ。 メフィストは悪魔くんだろ、この野イノシシ。
「詫びたいけど死ねないよ」じゃねえよ。 ったりめーだろ、本気で死なれちゃ困んだよ。 葬式の席で君の遺族に「どうして死んで詫びろなんておっしゃったの?」なんて涙ながらに言われちゃたまんねえんだよ。 んだから「うちの親そんな無礼な事言わないよ」じゃねえよ。
んなことより話の続きだ。 よし、わかった。 カプチーノだのシナモンだの、ややこしい話はナシだ。 ってかもう全部ナシ。 やめだ。やめ。
おいおい泣いちゃったよ。 ばか、泣くな。 ってか泣くのだけは止めてくれよ、皇帝。 なぁ頼むよ。
いいか?涙ってのはさぁ、契約的な代物なんだよ。 うわっ、鼻水もお出ましかよ。 なぁ、契約的っつーのはさ、要するにあれよ。 その辺にいるオヤジの頭より薄っぺらの紙切れに仰々しくハンコ押して、「はい了承しました」的なあれだよ。 ミスカプチーノ、君もつまり無意識的に契約を交わしたんだよ。 「誰と」? 涙君に決まってんだろっ。
「で、どうします?ここで私どもを利用しといて損はないと思いますよ。だってどう考え たってこの男の言い草は理不尽でしょう?あなた何を迷ってるんです?まかせてくださ い。あとのことは私どもの有能なスタッフが……」 的なね。 的な契約交渉の末のてめえの涙なんだよ。
ははぁん。 確かに有能だねぇ。 鼻水まで取り繕っちまうんだもんな。 やるよ、あんたら。 オイラもお手上げだよ。 はいはい、観念したから泣き止め。 なぁ早くまっさらに契約解消してくれよ。 「契約なんてしてないもん」? わかったよ、もうなんでもいいからよぉ。 とにかく泣き止め。 でないとさぁ……そらみろ、ああぁ、来ちゃったよ。 オイラんとこまで契約担当がお出まししちやったよ。 もう、めんどくせぇんだよ。 はいはい、有能っすもんね。お宅のスタッフは。 是非ともお願いしますよ。 拇印でもいいんすかぁ? あ、はい。ここに捺印すればいいんすね。 はい、じゃ、押しますよ。 だから押すってば。
……うぇぇん……ヒック……。 はぁぁぁぁぁ……グヒ……? 「何あんたまで泣いてんの?」じゃねえんだよ。 契約したから泣いてんだよ……うう……ヒック。 オイラも君と一緒に泣いてやるっつってんだよ。 うぇぇぇん……。
ってか早く「よしよし」しろよ。 早く「いいこいいこ」しやがれっつってんだよ。 ほんっと気が利かねえ女だな。 だから野ブスって言われんだよ、てめえは。
エントリ14
パス
MIC
鍵盤の上を 猫が通ったからといって 音楽にはならないように その唇が あの唇の上を通ったからといって 愛にはならない ましてや 人が人生を歩んだからといって 生きたことにはならない事ぐらい チェシャ猫だって知っている あっ! また猫の奴が鍵盤をパスしやがった
エントリ15
旅に出ます
千代路
旅に出ます 眠りにつく為 旅に出ます 行った先で 眠ります 想い出も傷も全部全部詰め込んで とりあえずは春まで。
君が忘れ去ってしまったら ゆっくり生まれてこようと思う まっさらのたましいで 足跡の無い道を選びながら そっと歩いていこうと思う からっぽのわたしに還って 君に逢いに行こうと思う。
エントリ16
月夜
あや01
欠けても満ちる強さ 満ちても欠けるはかなさ めぐりめぐって月は 僕をひとりぼっちにする
歳月は人を待たず 行き交う人も旅人 でも そのなかで僕は時の流れを知る 羅針盤をなくしてしまった 月にお願いしてみる あなたのそばにいたいって
人々が通る交差点 赤に変わりそうになる信号 ビルとビルの間にある 細くて白い月の影
エントリ17
舞い散る戯言・・・。
蒼樹空
メディアの創り出した偽善だらけの笑みに嫌気がさし、次ぎにとるべき行動も決まらぬままにテレビのスイッチを切った。不意に、覚えはあるが思い出したくない感情が湧き出る。胸の痛みに脅かされたが、渇いた意識は流す涙もないと示唆している。 じっとしていることに耐えれずベランダに出る。視界の映像は幻覚のように揺らめき、光の粒までも透けるようにゆっくりとした人の動きが、雑然と積み上げられた無意味の集結城のように、空(そら)は空(くう)であり、空(から)になる。 嫌悪なほどの青色は僕に義務を与えているかのように、眩い絵図を創り出す。逆らう力のないものは義務に殉ずるしかなく、無力の者が謀反を犯しても光秀のように三日天下で終わるだろう。力なき者の遠吠えは虚しく片側の空に響き渡る。 思惑を捨て、街へ出よう。鬱屈を踏みにじり、クダラナイ人間模様を、軽薄な善意を、真意な悪態を笑ってみてやろう。そして方々に無のレッテルを張り巡らそう。ドアを開け、外気に触れた刹那に起こる恐怖も、いつしか慢性になっていた。薄れゆく恐怖は、無感動の入り口だ。 凛とした足音が悲劇の序章を知らせる。いつもの静けさを意識的に背負い、感情を虫の息に押し殺し、寂寥と憂いを引きずって、侮蔑の混じった風を浴びていた。何も考えないという思いに反して、陋劣な言葉の慟哭が奏でられる。無意識は脆く、瞬時に崩れ去った。折り重なった不協和音は遠慮なく僕を犯していく。怯えた感情が胸中から飛び出そうになり、すれ違う人にそれを見透かされているようで、僕は見えない殻を必死で創った。まるで裸の王様のように、客観視すれば丸見えなのに。 眼前の群集は追撃者のように僕に焦燥を投げかける。何もしていないのに、何かをしていると誇示する人間どもが束になって僕の居場所を食潰していく。慌てて思いを巡らす。何かとても大事なことをずっと忘れている気がした。海馬の奥から置き去りにしたそれを、どうにか思い出そうとする。何度も頭を左右に振り、ゼンマイを巻くかのように衝撃を与えた。しかし何も掴むことが出来ない。目星をつけた思いは泡沫のように消え、掌には後悔と恥だけが残る。堪らず僕は懐古の念を絶った。背後の光はあまりに悲しい明かりだったからだ。 倦怠で単調な日々は受け止めてやると麻薬的に効いて、怠惰のレベルは日に日に増してゆき、疎外された自分に美意識や詩的さなども抱くようになる。そして一端のジャンキーが出来上がる。 全身全霊をアパシーに捧げ、自己の対峙に勝敗はつかず、他人に反駁することの無意味さ、偽りに満ちた愛を虚無の心で遮断する。最後に残るのは、退屈と淋しさである。 明日への戦きはまだ消えない。君のいない明日がまた来る・・・。
※作者付記:
友達にこのサイトを紹介してもらい、掲載しました。自分でも精神病ではないか?と、思うほど、失恋して落ち込んでいる時に書いたものです。まだ、他にもあるので、これから掲載していこうと思っています。よろしくです。
エントリ18
出会う
masA
君に偶然会った。 内心は結構どきどきしていた。 でもそれだけなのかもしれない。きっと何もおきない。 僕はもうどきどきしない。 それだけなのに、一日は激変してしまう。いや、人生が激変してしまう。 君に偶然会っただけなのに。
エントリ19
それは 消え入りそうな灯火
夜風 樹未
なぜ… 動かない時計を 捨てられないの…
どうして… 叶わない願いを捨てられないの…
こんなに痛いのに くるしいのに
こんなに知ってるのに 叶わないのに
それでも… それでも… 見ないふりして
君の かけてくれる言葉に 寄り添って
やがて 明けてしまう夜に 抱き付いて
今日もくる ひとりの時間に
明日もくる ひとりの時間に
ただ なんでもなく一緒に居ることを夢見て
ただ どうしよもなく見てしまう幻に泣きついて
そうして… そうして…
消え入りそうな毎日を なんとか生きている
エントリ20
憧憬
やすもとゆうこ
静寂は透明な青 薄いベールが少しづつはがれていく 彼は息をころしてその瞬間を待つ 今日が生まれるのだ 一枚一枚はがれたベールが 木の枝にひっかかり影になっていく 彼はそれらのすべての現象を 何かに気づかれないように ひっそりと見ているのだ この一連の儀式のために 日々は激しく燃えながらいつも尽きていくのだろうと 夕日の残酷さを憂い 朝日の静謐さに胸を焦がす
エントリ21
跳躍
李衣
「死ぬのかな」
呟いてみる
「誰か止めてくれないの?」
屋上に居るのは自分一人
「あーでも痛いかな・・?」
無意味な問いかけ
「・・5・・・4・・」
胸がドキドキする
アドレナリン出まくりって、こういう状態?
「・・・1・・・0!」
蹴る 跳ぶ ツブレル
結局 自分一人死んだって 世界は何も変わらない
エントリ22
近況
mint
一人暮らしをはじめたよ こんなに寒い時期ですけど 生きる事って何なんだろう きっと ずっと 人生のテーマかも
一人になってはじめてわかることがある 本当は前からわかっていたのだけれど 一人になってはじめて 一人で生きてるんじゃないと感じた 予想以上の現実は重い
「あたしは何してるんだろう」 本当に大切にすべきものは一体 限られた命をもてあまして ただ時間が過ぎるのを待ちわびて 命をなくす勇気もなくて 中途半端で欲張りで わがままで無駄に涙して 干からびてすり減った心 スカスカの
しょっぱいのは涙のせいなんかじゃない 満月ポンの味 懐かしの駄菓子 スカスカの
変わらないでいることは案外大変なのに イヤなところはいつまでたってもかわらないし やりたくないことはいっぱいあるのに やりたいことはいまいち定まらないよ 人のことだとよくわかるのに 自分のことだとよくわからないし 人の欠点ばかり目について 結局自分すら愛せずにいるよ
強さはきっとすべてを受け入れるだろう あたしに欠けているもの、まさに やさしさはきっとここにあるんだろうね
と、改めて感じた今日この頃 皆様いかがお過ごしですか?
エントリ23
〜gratias tibi ago〜
TEMA
心のままに
生きてみようと思った しかし無理だと知った このセカイではそれが許されないから
それが一番普通でいいことなんだと思っていた だから変えようとは思わなかったし考えもしなかった ずっと縛られて生きていくのだろうと、それがいいのだと
しかしそれは叶わなかった このセカイではそれが当然だったから
生きてみようと思った 心のままに
※作者付記:
1度目と2度目の「セカイ」は言うまでも無く・・・って言わないほうがいいですね(笑
エントリ24
チカイ
さくら
出来るだけ長生きしてずっと君を愛し続けたいけど、 多分僕が望むほどには、長くは生きられないんだろうな。 人生はそんなに長くはないから。 でも、生きている限り君を愛そう。
ダイアモンドとかいろんなものを、たくさん君にあげたいけれど、 僕がそうしたいと思っているほどたくさんは、あげられないかもしれない。 でも約束するよ。 生きている限り、あげたいと思い続けるってことを。
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