エントリ1
あるおきなわの正月
あや01
おばぁは「あけましておめでとう」という これがゴングの鐘の音だ そして仏壇にせんこうをたて ウートートーをする
戦争で死んだおじぃ いまだに名前を知らない 学生服を着た少年の遺影 見ている間にも おばぁはテーブルに食事を出す
イナムドゥチ くふぁじゅうしい もずくのすもの 足テビチ 三枚肉 赤かまぼこ カステラかまぼこ エビフライ とんかつ 昆布巻 ジィーマミー豆腐 白いかのお汁 沖縄すば(ソーキ付き) モーイ豆腐 耳皮のピーナツ和え 田芋でんがく グルクンのから揚げ、以下省略
テーブルの席につき 「さあカメ―」と おばぁと胃袋の勝負がはじまる
たべる たべる とにかくたべる たべる たべる とことんたべる たべる たべる しぬほどたべる 「カメ―カメ―」とおばぁは続く くはじゅうしい 完食 おかわりともいっていないのに つぎの飯が盛られる おきなわすば 完食 山羊のお汁が入れられる とにかくたべて たべつくす しかし胃袋限界点到達 ごちそうさまといようとしたら
「おばぁはむかし戦争でなにも食べるものがなかったからねぇ」と 遠い目をされる
そう、沖縄には戦争がやってきた 人はだれかれ関係なく死んで 土は肥えていった 血も涙も悲しみもすいつくして 戦後に植えた作物は どんどんふとっておおきくなり おばぁたちの口にはいった
ぼくらはたべるひたすらたべる 血も涙も悲しみも たべることで受け継いで
やっと全部たべつくした後に 「はい、デザート」 あまがしと 巨大な砂糖てんぷら おばぁの目をみると たべれんとはいえん
家に帰って体重計にのる ゆうに2キロふとった
血も涙も悲しみも たべることで受け継いで
エントリ2
ガァル。
松田純
強さを持った男じゃなきゃ嫌だ 全てを受け止めて 全てを変える男じゃなきゃ嫌だ いざとゆう時しか守ってくれない男じゃなきゃ嫌だ 冷たくてもアタシにはいつだって可愛い男じゃなきゃ嫌だ
アタシを見て アタシを変えて アタシを知って アタシを暴いて アタシを許して アタシを抱くのはそれからで いつだって自分ってやつを話さないで 人一倍不器用だって構わないから アタシを愛して アタシしか見ないで 綺麗事なんかじゃなくアタシという人格全てを抱えて
アタシの上辺しか見ないなら 上辺だけの優しさでカバ−して 付き合ってられないなら アタシに向かって来ないで
いつも アタシを泣かせて アタシを怒らせて アタシを喜ばせて アタシを泣かせて
もっともっと
アタシを綺麗に咲かせて アタシを甘やかして アタシを散らさないで よそみなんか許さない アタシだけを見てて
エントリ3
終わりの予感
ayano
終わりの予感は、ずっと感じていた。
あの時、私がもう少し大人だったなら? あの時に戻ってやり直せたなら?
どの道で歩いていても、必ず通るポイントというものがあって、それが、正に今なのだろう。
だから終わりはポイント。
でも、やっぱり終わりは終わりなんだ。 強がっていても。
エントリ4
雨の歌
蒼灰
雨 あめ アメ 雨 今日も雨 あの日も雨だった 身体ごと地面にたたきつけられて 静かに泣く事しか出来なかった 今日も雨 明日も雨 心の中はいつまでも雨 やむことのない 永遠の悲しみ 治ることのない 永遠の傷跡 今日も雨 永遠に雨 今日の外は 動くことの出来ないくらい 強い雨が降り続く あの日の雨も こうだった 雨が歌う 悲しみを歌う 雨が歌う 苦しみを歌う 雨が歌う 楽しみを歌う 雨が歌う 悲しい心を歌う 雨 アメ あめ 雨 今日も雨 ずっと雨 悲しみの雨が降り続く
エントリ5
りさんりさん
くも
心に残るものはいつも 形づかない 分散していく 空からみぞれが降ってきて トタン屋根に 音をたてて 当たった
秋葉原の空はいつも 乾燥機の中の下着みたい 後悔と焦燥が 止まらないように 五臓六腑は サーキットを走り抜ける
エントリ6
鈍感
千早丸
煮えたぎる焼きごてのような記憶は、意識の底に沈めて。 感情のあらゆるセンサーを切って、鈍感になる。 すぐに忘れて、何も感じない。 そうすれば、生きていける。 生きたまま自分を切り裂いて、苦しむ必要もない。
何も感じない。 何も見ない。 何も知らない。 ――それが「生きている」と言えるかなんて、 知らない。
エントリ7
ずるい子
千代路
わたしはナルシストで 酔い痴れたようにフラフラとして 一人前に不安を抱え 夢を語り 平然と 飯を食って 寝ていた。
絵が好きで 音楽が好きで 男が好きで 自分を騙し 他人も騙し 繰り返し 靴の音を鳴らして カッコつけて歩いても 背中に背負うものは泥だらけ。
苦労の末の栄光を 指を咥えて眺めて 卑屈になり 咽喉をすり抜けてゆく言葉は いつも 屁理屈で綺麗に飾った 嘘臭い科白ばかり。
他人の成功を素直に受け入れられず 幸せすらも受け入れられず 横目で見つつも わたしはなんにもしていない わたしはなんにもしようとしない。
だけど 泣いたり 怒ったり 笑ったりも するのだ わたしの頭は 大嵐で 大地震で 竜巻だ 天のような壁や 炎のような風に わたしは 時々だが 消えてしまいそうになる。
大好きなものが慰めてくれるたび わたしは 我侭になり 甘えん坊になって 何をするにも必要な腕すら 切り離そうとしたこともあった。
わたしはずるい子だ。
エントリ8
三月十日のためのレクイエム
西山天音
ちょうど59年前、 帝都と呼ばれたこの街は、 一夜のうちに焼き払われた。
それは3月10日の大空襲と 呼ばれるようになった、 ある虐殺の一夜。 幾十万の命が焼かれて消えた、 長く悲しい炎の夜。
1万メートルの上空から 翼を持つ300の悪魔が 降らせた死の雨。 数百万本の焼夷筒が 大地に、街に、家々に突き刺さる。
はるか遠くからながめたならば、 それは巨大で醜悪な蛾の大群が いっせいに 鱗粉を撒き散らすようにも 見えただろう。
警報のサイレンに怯える人々は、西のほうで いくつもの火柱がつながって 炎の壁になるのを見た。 (手足をなくし病床を動けぬ息子の胸を、 一本の焼夷筒の直撃がつらぬいたとき、 老いた母親は何を思っただろう?)
東の水際へ逃げのびられたと人々が思い始めたころ、 無慈悲な偏西風が炎の壁を、東へ向かう炎の波に変えた。
炎の波は 逃げ集った人々が再び追い立てられるのを、 ひとりずつ、ひとりずつ 火だるまにしていった。 (背中におぶった生まれたばかりの赤ん坊が じぶんの背中一面を焼く火の玉になったとき、 若い母親は何を思っただろう?)
高熱の煙は 防空壕にこもった人々を、運河に飛び込んだ人々を、 ひとりずつ、ひとりずつ、 いぶし殺していった。 (最後までわが子を守ろうと、 大人たちは子供たちを囲んで円陣を組んだ。 大人たちは円陣の外側で、子供たちは内側で。 抱き合いながら死んでいった。)
愛する者を見失い、泣き叫び呼び合う人々の群れを 火炎の波が薙ぎ払う。
煉獄の炎が荒れ狂ったあとに残されたのは、 胎児の姿勢で 仰向けに横たわる炭化した死者たち。 肺を火炎に満たされて、 口をあけたままの炭化した死者たち。
運河を漂い、海へと流されてゆく死者たち。
街のあちらこちらで瀕死の者達がもだえ、 青い燐光がかなしく舞う・・・・・・
それは正義の名のもとに、 三十万の無辜の命が奪われた惨劇の夜。
それは正義の名のもとに、 千数百人の乗組員が 悪魔の翼を操って 死の雨を降らせることを強制された悲しい夜。
それは正義の名のもとに、 軍が、逃げ惑う 非戦闘員の群れに牙をむいた殺戮の夜。
あの夜、いったい誰に罪があったのだろう。 あの夜死んだ人々は もうけして焼かれることもなく、 鋼鉄に裂き刻まれることもない 永遠の浄土に旅立てたのだと わたしは心から信じ祈ろう。
(Requiem aeternam dona eis, Domine.) 主よ、永遠の安息を彼らにあたえ給え。
(Kyrie, eleison.) 主よ、憐れみ給え。
エントリ9
無
M太
独りで弧を描いて モノクロの虹の完成さ 悪魔の誘惑振り飛ばし 灰色の街でキャットウォークしよう フランスパンとハムさえあれば大丈夫 さまざまな色のネオンに照らされながら 灰色のベッドで眠りにつこう
何もいらないさ 天と地がくっつかなければ 何もいらないさ 金と愛は消費される細い綱
黒い光を突き付けられた時 孤独は何処かに行って 頭の上を猫が飛んでった
エントリ10
永遠に眠れ・・・
ToWa
何んで?? 何んで?? 何んで??
あなたは私を愛してると言ったのに・・・
何んで?? 何んで?? 何んで??
あなたは私が一番大切だと言ったのに・・・
何んで?? 何んで?? 何んで?? あなたは私の前から去ったの・・・?
何んで?? 何んで?? 何んでだよー!! あなたの事大好きだったのに・・・・・・・・
エントリ11
リストカット
椿
叫ぶ声 きっと届かないわね 貴方には 痛む喉 今も張り上げてるの 貴方へと 今夜また 夢に狂わされるの 私はね 頭元 置いた写真のせいね きっとそう・・・
聴こえないように耳を塞いでも 記憶は許してくれない あぁ 笑い合えた過去 見られないように瞳塞いでも
手首の傷の数 消えることもなく あと幾度繰り返そうかしら 貴方に逢いたいの 今すぐ逢いたい・・・ けど何度切り付けても この全ては貴方のもとへ逝けない
貴方への想いが溶け込んでいく 貴方への想いが滲み消え逝く 増やし続けた 傷の痣には それでも貴方に逢えることない・・・
貴方はどの戦場で殺されましたか・・・?
水面に浮かぶ月の様に 冷たく笑う私は今夜も・・・
貴方と逢える日焦がれて手首を刻みます
エントリ12
永しえ
忠 美希生
どのように? どうして? 僕の中に絶えず響く言葉
日々変わって行く日常の中で、もちろん僕自身も変わって行ったけれど 君への想いだけは、この二年間変わらずに在り続けたんだ
久しぶりに会う君の笑顔はあの頃のままで、君は何度も僕の胸を高鳴らせる
僕は君に、何も望んじゃいなかった
二人で見た車窓からの景色も、その時のたわいのない会話も 僕は何一つ覚えていないくらい君の横顔に夢中で けれど、君がいなくなってからの僕には 君のその横顔よりも、景色や会話の方ばかりが思い出されて 僕はそれに触れるたびに、温かい涙を一筋流す
僕はもう君に会えない、例え君が少しも気にしていなくとも 君の最愛の人が僕でないのなら 僕は空気のような君との思い出を、ただただ描くことしかできない
君の声は僕を目覚めさせ、笑顔は僕を太陽の下へ連れ出した その真実だけを頼りに、僕は君のいない時間を それは永く感じながら、進むしかないんだ
ある日君が電話をくれた、少し会おうと 喜びと戸惑いを抱きながら約束の場所へ赴くと 君は紙袋いっぱいのスイーツを、僕に手渡した
やっぱり君を想う、例え君が永しえの別れを惜しもうとも 僕はすでに永しえの愛を、君に誓っているのだから
決して交わることのない想いが、それでも僕を生かす
黄昏時には、まんねりがちな言葉ばかりが浮かんでは消える
エントリ13
鳥
うさぎ
足首に絡みつく暗闇を僕はそろーり歩く 誰にも見つからないよう隠してある君をそっと観察するために わざわざ2時間もかけて毎日通うのさ
小さくて細い君は 声までか細く鳴く なんてロマンチック!僕だけの君 白い喉笛キレイだね
毎晩僕はそろーり歩いて君を観察しに行く 2時間の道程もなんてことないのさ 雨だろうが晴れだろうが通うんだ 疲れなんて君を眺めれば吹っ飛んじゃうのさ やっぱり可愛いね、君
干乾びるまで僕のために鳴いてよ 涙も罵倒も僕には甘美だ 僕は毎晩君に酔う
幾ら必死に鳴いたって無駄さ、僕にしか分からないこの場所じゃ どんなに助けを求めても僕にしか聞こえないよ、僕しか聞いてないんだ 僕が憎いかい?
小さくて細い君は声までか細く鳴く なんてロマンチック!僕だけのために毎日鳴いているんだもの 君のか細い声は僕の胸に刺さるよ、とてもステキさ。
エントリ14
銀河鉄道の夢一夜
八白
カムパネルラが しきりに
僕のことを誘うのだ
空白
空白
どのページにも異常無しとしか書かれていないのだ キーボードの埃は胡椒なので調味料として役に立つ時がついにきたので素直に嬉しいとする
何も考えず
一人きりで
嗚呼 なんだ 孤独は慣れているけど
(高みへ)
雲の上まで昇ってそこに広がる景色は圧倒的だが私に追随するものは居ず私は
孤高
であります
怖いのだ何故か怖い
それを望んだか果たして望み今日も異常無し
空白
異常が無いということは密度が低いので僕私僕俺朕俺様は稀釈されるとする
余韻は味わっとけ 煙草に火を点けむせる男のようになりたいと
夜 に見上げる空には一本の線が引かれているんだよなぁ
チケットが無いから乗れないのさカムパネルラ
人違いはよくあるので気にすることはないが俺はジョバンニではなく×××××
今日も報告書には異常無しと書いた
書き殴った
エントリ15
いつも何処かで
むん
雨が降って虹が出た
ホッと一息 ゆっくり空を仰いでごらん
忙しい人も 泣いてる人も 怒っている人も
ホッと一息 ゆっくり空を仰いでごらん
喜べる事を喜ぼう 喜べる時に喜ぼう
時間が経てば 嬉しい事も消えてしまう
虹もほら 薄く薄く空へ溶け込んで見えなくなってきた
着信音 メールだ あの虹を見て 何人笑顔になれたかな 消えて逝く けれど新しく現われるものもあるんだよ
溶けた空が今日も青い
エントリ16
3月16日
メソポタ
あらかじめ書いておいた保存物を、像の骨組みとしたら、なんと、奇妙な骨格を持ったものができてしまった。それは、見るに厭で、この世のものと思えず、そして、いささかの興もない。腕を動かそうとすれば、内部の骨が仲違いをしたように互いの邪魔をする。右腕は、本来、胸のあるべき位置に生えたもう一本の右腕とぶつかり、首をぐるりと回して後ろを見ようとすれば、右腕をこづく右腕が見え、もうその光景に嫌気がさし、悪夢を振り払うかのように両の足を動かしても、その場をぎったんぎったんと、不器用に回るだけなのだ。そのものは口が本来の位置についていないため、喋ること叶わず、そのものを見て逃げるように去る人や、唖然と口を開けたまま眺める閑客に、そのものがそういった状況にいることで生ずる感情、思案を伝えるということができないのだった。しばし眺めていた閑客も次第に特異な興が醒めたのか、首を振って去っていく。そのもののまわりには留まってはやがて去るような人々が替わる替わる巡っていたが、そのものがそんなふうに訪れる人々を見ようとしてもそれも叶わないのだった。ただそのものは肉のついた不可思議な肢を使ってその場を回るのみであって、ただ一つまともに機能する目も、回る堅い地面の中心を黙々と見つめるのみだった。
エントリ17
空を映すもの・・・。
蒼樹空
「私は、生まれてから一度も海を見たことがない。」 そのような人は、滅多にいないと思うが、仮に僕の知り合いにそういう人がいたとして、その人に「海って、どれほど美しいのですか?」と問われたら、僕は上手く答えることが出来るだろうか? 車窓の枠に到底収まりきらないような、広く青い海を見ながら、不意にそんな疑問が頭をよぎった。というよりも、この美しさをどうにか言葉に表そうと模索したのだが、どれもしっくりこなかったのだ。それがそもそもの始まりである。 海は透明な青色で・・・。といったところで、海の色は決して一色ではない。波の動きや太陽光の当たり方、見る位置や角度で、まったく違う色に見える。実際に海の水を手のひらで掬ってみても青いわけではないのに、遠くから海を見れば紛れもない青色なのだ。しかも、僕の思い描いている青色と、相手が想像している青色が同じ青色とは限らない。となると、プラトンの『イデア論』のような話になってくる。そんな哲学的な説明をしたところで、相手は喜ばないし、美しさも伝わらない。 確かに、波で揺らめき、天候に左右され、流動、変化し続ける海を、確固たる文字や言葉で言い表すのは、無謀なことで、馬鹿げているかもしれない。しかし、「海の美しさは実際にその目で確かめて見ないと解らない!」というような、『百聞は一見に如かず』『一目瞭然』などと、そんな逃げ口実で、僕はこの疑問に終止符を打ちたくなかった。現前とあるこの海の美を、現世の言葉で、現実として表現したい。そして、他者の理解と感動を得たい。僕のこの願望は日に日に募っていった。 答えの出ないまま、悶々とした日常を過ごしていたのだが、先日、TVで面白い話を聞いた。英語で地球は「EARTH」であるが、この単語には、実は大きな意味が隠されているというのだ。頭にある「E」は”エデン”つまり地上を表す。最後にくる「H」は”へヴン”つまり天国を表している。そして間に残ったのは「ART」”アート”いわずもがな芸術である。地球とは天と地と芸術によって、成されたものである。私たちは、そういう美しい惑星に生まれてきたとのだ。という意味があるらしい。僕は英語に精通していないので、本当にそういう意味なのか、誰かのこじつけなのか知らないが、この話を聞いて非常に感動したのは間違いない。 この逸話みたく、美しさだけでなく、感動も与えれるような「海」の表現を僕も書きたいのだが、如何せん、そんな才能はどれだけ頭をひっくり返しても出てこない。 『海とは、地上の空であり、未来永劫の美を保ち、普遍に無為なる感動を与え、空の青を映す鏡であり、私たち生命の始まりである・・・。』 多少、格好をつけてみたところで、所詮は曖昧な表現に過ぎず、これで海の美を伝えれるとは思っていないが、今の僕では、この言葉が限界です。 この先、誰かに海の美しさを問われないことを、同等の美を放つ、空の星に願います・・・。
エントリ18
ラブレター
skycat
私はFが大好きです。 初めて隣の席になったときは、「前の席の方がよかった。」って言われて ちょっとショック受けたけど、話しかけてくれるようになって嬉しかった。 それから毎日はなすようになって...でも、一日でも話が出来ないと 「嫌われたのかな?」ってすごく不安になった。 物を貸し借りする時には、わざと手に触れたりして、Fが私に近付くと イイ臭いがして、そのたびにドキドキしてた。 外に出ても、その臭いがすると「Fの臭いだ。」ってドキドキした。 パブロフの犬? 数学の時間、分からない所を聞いてくれるのが嬉しかった。 そのときは、「勉強しててよかったなぁ。」って思えたよ。 数学は一番嫌いな科目だったけど、一番好きな授業だったんだよ。 Fと一番いっぱい話せる時間だったから。 一日の中に数学の授業があると、嬉しかったの。
その後2回席替えして、席が離れて... FはEちゃんの隣、私はMの隣になった。 Fは前からEちゃんよ結構話す方だったから、私もMといっぱい話して わざと楽しそうにしてた。少しは気にしてくれるかなって思ったけど、 「調子のってんじゃねーよ」って逆切れされた...。 強がって、Fがいなくても平気だよって顔してたけど、 全然ダメだったよ。Mと話してても頭ん中はFだった。 毎日毎日机の上に『話しかけてよ』(暗号で)って書いてた。 ちょっとだけ効果(?)あった。 初恋じゃなかったけど、こんなに誰かを好きになったのは初めてだった。 いないと、すっごく辛いんだ...。 土日の休日なんてなきゃよかったのに。
私、2年生の時、嫌われ者っだたの。 (もしかしたら今もそうなのかもしれないけど..) 好きな子(女子で)にすっごいベタベタして手とかずっと離さなかった。 何て言うか、人を好きになると性格が変わる。 でも、それが『うざい』って言われてた。 人と話すのが、恐くなった。
Fは私の性格を変えてくれた。 何がどう変わったとかどういう影響があったかなんてよく分からないけど、 Fの存在は私にとってとても大きかったんだ。 自分は存在しててよかったんだって思えるようになった。 今までありがとう。卒業しちゃったからもうあえないかな? そんなの言い訳だよね。こんな時代だし、あおうと思えばあえるよね。
私ね、いつかFと付き合えるんだって勝手に思ってた。 そうなれたらいいなってずっと思ってた。 自分から行動しなきゃなにも起らないのにね。 Fが話しかけてくれるのにいつも甘えてた。 第2ボタンとか名札とか、本当はほしかったのに何も言えなかった。 最後までFに甘えてた。 ごめんね。
今さら、もう一度あのクラスに戻りたい。 もっと自分から話しかけてればよかったなぁ。 こんな後悔したくなかったよ。 今ごろになって、いろんな思いが頭ん中ぐるぐるしてる。
でもね、Fのおかげで、この一年間がすごく楽しかった。 一年間の思いでがFでいっぱいなんだ。 同じクラスになれてよかった。そして、あの時隣の席になれてよかった。 話しかけてくれてありがとう。 私を変えてくれてありがとう。
私は、じゃべるのが下手な上に文章かくのも上手くなくて、 自分の気持ちとか上手く伝えられないけど、 この気持ちだけは伝えておかないと、また後悔しちゃうから 手紙を書きました。 最後まで読んでくれてありがとう。 大好き。
エントリ19
インマイライフ
桜樹鉄太
口ずさむ「インマイライフ」
フライパンに落とした卵二つのジュジュッて音
換気扇が吸い込んだ憂いのグレー
焦がさぬように掻き混ぜて冷めたライスを放り込め
ニンジンタマネギシーフードミックス
色とりどりにフェイドイン
口ずさむ「インマイライフ」
君よ、
聞こえるかい?
空間が一人分広みを増したからそれだけ、記憶が部屋ん中占領してんのさ
でも、
でも、やがて、
いいや、すでに、
記憶は着々と遠くに向かって歩み出してるんだぜ?
そのことは、知ってるよね?
もっとも、僕は、
未だにうまく認められずにいるんだけどさ
ああ、それと、
えっと、それと、
僕だって、もちろん、
混ぜれば焦げないことくらい知ってるさ
知ってるよ、もちろん
けど、たまに、
混ぜるの忘れちまうことだってあるんだぜ?
あるさ、たまには
少しは、わかってくれるよね?
口ずさむ「インマイライフ」
電気コンロとフライパンの闘いはガツガツ
換気扇に吸われちまうような気力はむしろ水気と一緒に炙っちまえ
飛び出して足元に落っこった小エビ
後を追って飛び降りたニンジン
僕が乱暴だからじゃない、熱過ぎたから、ただそれだけ
口ずさむ「インマイライフ」
一つ、いいかな?
一つだけ、いいだろう?
ねえ、君よ、
お願いがあるんだ
どうか、
どうか、歌うのを止めないで欲しいんだ
僕は、思うんだ
たぶん、
空の青さには限りがあって、
そう、たぶん、
時の流れには限りがあって、
だからさ、
ねえ、君、
だから、
歌うのを止めないで欲しいんだ
それに、
それにさ、きっと、
君が思うほど僕は傷ついてなんかいないんだぜ?
どうだろう? きいてくれるよね?
口ずさむ「インマイライフ」
換気扇が吸い込む混濁の追憶
少し焦げたライスと卵
ニンジンタマネギシーフードミックス
塩と胡椒は強気で振り撒け
鍋肌滑らし香る醤油
口ずさむ「インマイライフ」
吹き荒ぶ甘い記憶
突き動く淡い衝動
味の濃い焦げたチャーハンは
味気ない冷めた空間で
インマイライフ
アイラブユーモア
エントリ20
まりあ記念日。
こまつ ゆめ子
洗濯物を干す母の うすっぺらいノースリーブからのぞく そのしまりのない二の腕の
100円均一で買ったという 毒々しい蛍光色の サンバイザーのそれをみて
彼女の苦しみが 一体誰にわかるといえよう
懸命にしわをのばす 能面のようなその顔は わたしになぜか サンタマリアの面影を想起させる
宝くじが当たったら、何がしたい?
しまりのない二の腕で彼女は聞いてくる
彼女は一体 あと何回 家族の汚物を 洗い、 清め、 干し、 たたむのだろう
あと何回 家族のために 阿修羅の顔を するのであろう
エントリ21
肥大する風船
桃色
恍惚となる瞬間ー それを全て数えあげてみる
目を閉じて浴びるシャワー 伸びをする瞬間 凍えるくらいつめたい水 爆発しそうな動悸 がんじがらめの感触 ため息の後の深呼吸
磁石の様に地上にくっついて離れないこの体が 中身だけ宇宙空間に浮く気がしたって 誰も咎めはしないでしょ
本当はがんじがらめで 抜け出せないんだ、なんて 言い訳はしないほうがいい
これだけの妄想と悪夢を支えられる体があるのなら どこにいたって構わないはず 現に私が見ているこの世界さえ わたしの幻想の一部でしかない
不動の器− それさえあれば あとはちょっとした 調味料を調達するだけで 世界は閉じられた風船になる
ちょっとしたものー 洋服、お金、コスメティック。 頭の体操、馬鹿騒ぎ、一人の時間。 相談、親密さを装った空虚さの共有、気楽さ。 家族、知人、恋愛。 未来への不安、忘却、放棄、努力。 人形、ぬくもり、声、素敵な絵、優しさ。
どれかが欠けたってそれを補うだけの 広いスペースがここにはある 白からピンクへ、黒から紫へと 自由自在に変わる私の幻想は 誰の足も追いつけないほど遠くにまで 私を連れていってくれる
「我思う、故に我望まず」 そんな格言があってもいいかも
−私の想い、それは誰にも阻止できない たった一つの解放の場である−
だから、私は望まない ここにある以上のすべてを
※作者付記:
デカルトをいじっちゃったけどこれは引用にしなくていいのかな?
エントリ22
月夜は桜の木の下で
篠本有喜
あの日から俺は、月夜の桜が、怖くなった。
他には何も要らないと思った。 他には何も考えなかった。 ただ、ただ・・・ でも、それは、俺の手から滑るように でも、それは、俺の前から一瞬にして 無くなった。
あの日から俺は、月夜の桜が、怖くなった。
エントリ23
排水口
岩本炭酸
薬 白い、0.6ミリグラムの 不安を軽減し、緊張を和らげる薬 「注意力や集中力が落ちることがあります」
携帯電話を 冷蔵庫の横の壁に何度も投げつけた
家中の電球を新品に取り替える
「手足の痺れ・嘔吐感・ 鈍い頭痛・痺れ・ 目眩・震え・酷い頭痛」
今はまだ もう少し休ませて お願い もう少し
エントリ24
定義
ミア
愛だとか
恋だとか
そんなくだらない話
やめにしようよ
ただ あなたに
側に いてほしい
ただ
それだけ
エントリ25
一人。
伊理
ミンナ、ダイキライ。
兄は、何が自分に悪いことがあると私に罵声を浴びせる。 その罵声は叫んでいるようで狂っているようにしか見えなくて。
兄が叫んだ後は必ず私を蹴る。殴る。
私は痛くて泣いた。
泣いたことで、もっと蹴られた。
その時に遠くにいる母が叫びながら、こっちに寄ってきた。
私は、あぁ助かった。って思った。
でも、駄目だった。
母が兄を止めたら、兄が母を蹴ったんだ。
次の日から、母は止めなくなった。只、兄に何でやったのか理由を聞くだけで、あとはホッタラカシ。
だから、何かあるたびに蹴られ、殴られ罵声を浴びた。
母は知らん振り。
私が泣くと、蹴られる回数が多くなってしまうので、人形みたいになってた。
蹴られては飛んで。殴られては飛んで。罵声を浴びられても無表情で。
兄の気が済んで蹴られるのが終わったら、母が出てきて、蹴る理由を聞いて御終い。
母は機嫌よく夕飯の支度をして、兄はテレビを見て笑って。
ねぇ、あたしは何なの?
あたしはその場に居られなくなって家を飛び出す。
私の居場所なんて何処にも無いから、公園に、ただ、立ってるんだ。
MDウォークマンを聞きながら、夜の公園に一人立っていたんだ。
いつのまにか、顔は涙で濡れ、伝った涙の雫で服も濡れていたんだ。
イヤホンから流れてくる音楽。
ちょうど、誰からも見捨てられる曲が流れてきて、
私はまた、泣いた。
エントリ26
MD
李衣
登下校の電車の中でMDを聞くのが私の日課
ほとんど人の居ない、一番前か一番後ろの車両
携帯電話の電源も切って本を読んだりする
だから私の鞄の中には、読みかけの小説が一冊、MDが二枚入れてある
けど今日は、小説を読みきった MDも一枚だけ
理由ならある
今日は一緒に帰る人が居るから
・・・まだ、予定だけど
「一緒に帰らない?」
君に言えるか、わかんないけど
「いいよ」
君が言うか、わかんないけど
一人で電車に乗っているのは退屈なんだ
今日は、小説を読みきった MDも一枚だけ
エントリ27
僕と私と
まる
僕と私と
僕の名前を呼んで
おそれないで
こっちへおいで
壊れるものなんか 何もないよ
君の 涙に濡れた その過去と
僕の心とを 繋いでいくから
幸せにする
自信がある
君が笑うと 空の彼方へ 舞い上がる
微笑みが
二人で歩める 道になる
だから呼んで
僕の名前を
呼ばないわ
あなたを
こないで
私の過去なんか どうだっていい
嫌われたくないの
その前に あなたの前から 消えるわ
あなたに 怯えながら 生きるのは たくさんよ
ずっと
好きでいて
忘れていいから
エントリ28
好きだから・・・
りょう
好きだから 分かること 好きだから 言えること 好きだから 気になること 好きだから 言えないこと 好きだから 見えること 好きだから 許せないこと 好きだから 嫌いなこと
会いたい…って思うのは 好きだから 一緒にいたいと思うのも 離れたくないって願うのも 好きだから それを上手く伝えられないのも 好きだから
エントリ29
ちいさなこころ
mint
結果がすべてだといえることもあるけど 大切なのはどうなるかより 今どうあるべきかだと思うの
結果はいつでも正しくないのに 君ってばいっつも当然顔してる
いやけがさすのよ 自分を見てるみたいで ヘドがでるわ ゴウマンチキチキマシーン
叱られてばかりの子 反対してばかりの親 信用してもらえないのに 信用できるわけない
普通ってなに? おなじぢゃないと不安? 一生懸命じゃないとみとめないの? じゃあ、はみでたところに居場所はあるの?
立派な人にだけはなりたくないよ 偉い人はみんな同じかおしてる どうってことないかおでも わたしのかおでいいわ ぶっちゃけると とてつもなく不細工だったら 考えるかもしれないけれど
人ってみにくいものでしょう しっとしたり ねたんだり うとんだり だしぬいたり おとしいれたり
だからいいんじゃないなんて お釈迦様でもあるまいし くちがさけてもいえないわ
この世でいちばん広いのが心だとしても この世でいちばん狭いのもまた 心だとおもうの
わたしのいってることが正しいのかって? かんちがいしないでね この世におこるすべてがまちがいだっただけ
ちいさなちいさなゴムのプールをつくって じゆうに泳いでいてね ちいさなちいさな世界の ちいさなちいさな思考で わたしを困らせるわ ちいさなちいさな金魚になって ぱくぱく水面をさまよう君の 姿を 見ては 悲しくなって 愛しくなって ちいさなちいさな子供に成長したの ちいさな春のちいさな午後に
エントリ30
列車に乗って
感じる人間
海辺を走る列車にゆられて ぼんやりと外を眺める 少しだけ開けた窓から 吹き込む風は海の匂いがした
どこまでも続くこの世界で きみだけに会いにこの列車は走る きみが待つあの街へと
通り過ぎて行く景色眺めながら もうすぐ会えるきみを思い出す 海に反射する太陽に 僕の心をそっと教える
側にいたい抱きしめたい きみの声が聴きたい だから僕はこの列車に乗って きみに会いに行くよ 愛しいきみに会いに行くよ
エントリ31
人形
黒揚羽
体の中はからっぽだった 心はまだ 存在しなかった 赤と青のコードが邪魔で どうしようも無く嫌だったけれど 取ろうとしても 手足が無かった
心に響く 静寂の音 風のざわめき それすらなくて 割れたガラスから差し込む月光が あまりに綺麗で おだやかだった 崩れた天井限られた空 その空のみが 私の世界なら 心が無いのが せめてもの光なんだろう
ガラスの瞳 月光が映えて 鋼の世界は 終わりも無かった このままずっと 壊れる日まで ほこりをかぶって 時間は流れる 壊れるその日を待ち望みながらー・・・
エントリ32
深々と降る雪
九つ
深々と降るその雪は 夜ひっそりと降って 深々と降るその雪を 気づく人はいなくて
黒い空から降った白い雪は ただただ寂しく消えていく
雪でも降るのかなと言い 白い空を細目で見上げて 低い空に高く息を吐いた
深々と降ったその雪は 君の息を白くしたけど 深々と降ったその雪を 君は気づく筈もなくて
けれど確実に 深々と降ったその雪は 僕たちの朝を寒くした
エントリ33
アノ匂い
小夜子
幾度、笑えど幸せはなく 儚く抑えど、欲望は溜まった 在るものは全て歪み 聞こえるものは全て嘘か
欲望の匂いがする
何度も笑っては泣いた 儚き願いは重なり合う 在るものは全て理由があり 理由のない私は在らないものか
恐ろしいのは笑う事であろうか泣く事であろうか ともあれ 私から匂いがする
溜め込んだ願いは流出し 誰も何も云わず
其処に在るのは赤く滲むアノ匂い
エントリ34
【 1980/12/8 】
藤田 怠助
想像したよ。
千の太陽がいっぺんに空にあるところを。
想像したよ。
西から東へ一匹の金魚が空を泳いでいくところを。
録音したよ。
部屋が呼吸する音を。
録音したよ。
石が年をとっていく音を。
さわったよ。
約束したよ。
本も燃やしたよ。
でもね。
僕には何も感じないんだ。
それはまるで。
感情の無いグレープフルーツのように。
僕が書いたこの詩は
最低で低俗であることをすべての神様に誓います
或いは、誰かほんのちょっとでいいから
僕を愛してください
※作者付記:
参考 オノ・ヨーコ/グレープフルーツ・ジュース
エントリ35
crystal
White Wing
クリスタルなナミダが キミの頬にヒトヒラ
キミがナミダするのは はじめて見るんだけど
リユウも聞けないほど キレイ過ぎて困るよ
エントリ36
頂の少女
天
そうそう、言ってなかったけどな 行ったことあるんだよな、頂上 たった一度、それもほんの一瞬だったけどな 木の実を採ってきたんだが、とっくに食っちまったから 今からまた行くんだ
そこは 真っ白 白、白、白 真実に近い生音 夢や未来じゃない、そこはあの世と 包んでくれるよ、過去ごと ほらほら 生まれてきた「有」の世界で 「有無」 有り、無しのファンタジーに限りなき追求が騒ぎ出したんだろ、あんたも ボブも、赤、黄、緑の神に祈り 甘い煙の中に仏を背負ったってさ 僕も君も直後、船に乗ったってことが 旅立ちを真実に変えた
神に会えたなら顔を上げな
盲目の少女の恍惚の表情が妄想の丘の頂上で煌煌とすべてを象徴する様相に 導かれたと言え 新しい靴をくれるはず
未来を描けないのなら CLIMBER
夢、見ていたくないから CLIMBER
もう一歩、あと一歩だけでも CLIMBER
エントリ37
雨
紅粉チコ
我この蒼時に
何を恋い何を乞う…
この雨が全てを覚醒させ
全てを消し去り
君に逢えると云うならば
一生雨に打たれていよう…
エントリ38
すべては箱の中にある
猫
朝起きて服を着替えて部屋を出て 食事して歯を磨いて家を出る
そんな普通の毎日と そんな普通の光景が 何か違って見えた
箱がある
雑然とした一人分の靴しかない玄関に でんと置いてあるそれを見ての第一声
箱がある
昨日やっと片付けたはずの引越し用ダンボールは端っこで ぺたりとくっつき折れ曲がる なんでここに箱があるんだ
自問自答(意味ない行動)
とりあえず箱を開ける
空だった
なんぢゃこりゃ・・・・
一言つぶやいた瞬間 箱の底に目が釘付けになった
『こんな感じで』 どんな感じで?
黒マジックで書かれたでかい文字 こいつの主を俺は知ってる 知ってるも何も俺の彼女だ
肩を落として靴を履く いささか訳の分からない彼女だが 好きなのだから仕方ない
後ほど聞くと 「すべては箱の中にあるんだよ」 と言っていた 意味が分からない
それでも箱はこの部屋の 一番奥に居座っている ダンボール貰っても意味ないけど 俺の負けだよなぁ 箱には色あせた文字が残っていて 俺の苦笑を誘う
どんなときでもゼロから始まる そんな感じで
すべては箱の中にある(らしい)
エントリ39
二人分
ミタマ
人の二倍 生きる事を決めた 偽りの自分と 本当の自分 偽りの自分を捨てられれば 本当の自分に気付かない振りをしていられれば 楽に生きられるのにね その分 早く終わりが来るよ
エントリ40
アナーキスト
自由 銃従
日本人にはアナーキストはいないんだ。 もったいない。 もったいない。
さからえばいいんだ。
ぞ。
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