感想:
どちらが詩として良いかと云われると悩むなぁというのが正直な感想。
両作品の作風の違いは一目瞭然で、直接訴えかけるか、そうでないかだが、私はどちらの手法も好きだ。
テーマが決まっているとは聞いていなかったが、どちらも人間を歌っているというのも面白い。
片や人間そのものであり、片や女性である。
葉月さんの女性らしい悲しさを歌った作品も捨てがたいし、Qさんの人間なんて結局は同じなんだという捨て鉢さも捨てがたい。
表現方法でいえば、葉月さんは、母乳の事を「白い涙」なんていってるし、Qさんは、灼熱で凍らせるとか、零下で溶かすなんていう反対の表現にしている。
全然違う解釈をしているかも知れないという不安は充分にありますが、悩んだ末に捻くれた私は、捻くれた作品(人間は踊らされている機械なんだという)を選びます。
感想:
「舞踏機械である神話の引用」は
音のリズムがあったのでは。所々くずれているのが気に入らないのですが。
タイトルが詩と合っているので。
(余談ですが、詩に関わらずタイトルがマッチしている作品は、それだけでとても価値がありますよね。小説もですが、詩は短いだけにタイトルの占める割合が大きくなると思うのです)
「母になれなかった乳房」は
上記のことができていなかったので。かたち的にはとても整っているのですが、音読したときにどうも据わりが悪いというか。
タイトルはこの場合はこれでも良いと思うんですがね。
全体的にもっとなんかあるかなという感じがします。
もう一歩書いて欲しい、というか。
感想:
Qさんに一票入れたいと思います。
第一印象は、漢字が多い上に難解で読みづらいと思ったのですが、きちんと読んでみると奥が深かったので。
葉月さんのは、第二段落が弱いと思います。
感想:
両方見たところの第一感想。
両者とも酔いすぎ。これについてこいってか?
というわけで、悩みぬいた結果、まQ氏に一票。
らしさっていうのかな。マQ氏の詩の方が、マQ氏らしい感じがよくでてた。衝撃力っていうのかな。はっとさせる感じが、あった。
いっそのこと っていうのが、何をさしているのかよく分からない上に、詩全体の緊迫感を薄れさせてしまっていて、そこは残念。
葉月氏の作品は、君っていうのが、興ざめ。のっぺりした感じで、広がりが全く無い。
語彙の薄さも見えてしまった。
でも、もうちょっとレベルの高い戦いを見たかった。
言葉の衝撃力を、生かした、詩
言語の魔術師が生み出した、うたとでもいうか…
と、書きたい放題ですが、役に立ったかな?
感想:
詩は別に分かりゃしませんので、印象で選んでみました。
葉月さんの作品は「ああ、そういうことか。悲しい話だねぇ」
対してQさんの作品は「へぇ、何か面白いなぁ」
あたしゃ、面白い事にまず価値を感じる方なので。
――自分のコンディションが一つ違えばひっくり返る事請け合いですが。
感想:
感想は、Qさんの方は絵が浮かんだ。
読みすすんで行く=絵を描いて行くって感じで。
一行ごとに線が増え色が増え。。。って。
わかんない!とも思ったけど、やっぱQさんのにしよう!
葉月さんの
>せめて白い涙を流したいのに
って所とか好きなんだけど
いまいちピンと来るところがなく。。
出産&妊娠経験ないので。
ってそりゃあんまりかな?
え〜こんな感想でいいんですかね?
一感想として、ってことで。ね。
感想:
正直にいうと両方とも難しくて良く分からない。
というか詩というよりも散文みたい。
(といっても僕には詩自体なんなのか分からないけど)
だから色で決めました。
Qさんのは青をかもしだしてて
葉月さんのは淡いピンクかな?
やっぱり男色の青のほうが
男性の僕にはぴったりくるので。
感想:
両者ともにはっきりと個性の分かれた詩になり、判断がむつかしくかなり悩みました。
しかし、ここで詩についての技術論や背景、その他などの批評めいたロジックを持ち出すと、非常につまらないものになってしまうので、悩んだあげく、最初に感じた印象だけを大切に票を入れさせてもらいました。まさに何の理屈もない感覚勝負。票を入れる方も当事者以上に緊張するのが、今回感じた正直な感想だったりして(笑)。
感想:
Qさんの詩に1票です。
五里霧中を「五里の霧中」として、音合わせをしているところを筆頭に、
はしばしにリズムや韻に気を使っている辺りが、心憎かったです。
象徴的なものがビシバシ登場して、読者を言葉とイメージの迷路に
閉じ込めてしまうのも、マニエリズムならではなのでしょうか。
作者のこだわり、思想が滲み出た作品だと思います。
何より、そう、自分の言葉を愛情と厳しさで選んでいるのが伝わってきたのが、
作品を書く姿勢として、好感が持てました。
感想:
こんなの比較できません、よって今回は、該当者無しです(笑)
ウソです。
「母になれなかった乳房」これを読んで思ったこと。
この作品だけでなく葉月さんの今までの詩もどこか悲しい印象があった。視点というかキャラが統一されていてやっぱり本人の視点なんだろうなと思ってしまう。今までのを読んでみてはじめて深みが出る作品のような気がします。
一方、「舞踏機械である神話の引用」
>人は人
この周辺がらしい。
つくったものに何か特別な価値を見出そうなんて図々しいのかもしれない。偶然と考える方がおもしろい。
最後の一行も、おしゃれだしね。
でどっちに入れるか。言葉の使い方で、へえ〜と感じたところがあったので僅差で神話に投じます。
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