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第21回タイマンバトル、開票開始! ▼推薦作者:※作者希望により削除 どっちも気負ってなさる。どっちも高濃度、高圧力で、どうもな、お好きな人にはたまらないつくりになっているのだろうけれども、作品のつくりという意味では風通しが良くない。 おまけに両方とも舌っ足らずで、設定や筋を追いすぎていて作品的に薄い。 ここまで投票に消極的なタイマンもはじめてだが、どっちかったらKazuかなぁ、と。さっちんは型以上のことをやっていないが、kazuは人一倍の努力をしている。あとはその努力すること自体が目標になっていないか、そこだけ自戒していってほしいものである。 毎日原稿用紙十枚は立派なものだが、それは作品への評価ではないのだから。(M) ▼推薦作者:日向さち kazu.BB さんの作品を読んでいて、バナナの使われ方に違和感を感じて しまった瞬間に、日向さんの勝利は僕の中で確定してしまいました。 兵器の俗称なのかな、とも思ったのですが、それもわからない僕には、 たったそれだけのことでも、作者さんが損してるなぁ、と思いました。 面白かったのは「ネオカミカゼ」だったんですけどね。 で、日向さんの作品について。 お題のキーワードの使い方が上手です。文中から浮いていないし。 高校受験を控えた年末あたりの焦り具合とか、休み中は連絡も取らない なんてカッコつけちゃうふたりの気持ちとか、そのことで狂おしく思う 女の子の気持ちとか、そういった感情の部分はよく伝わってきますが、 その分、情景だとかの目に見え、手に取れるものの表現がちと弱いかな なんて思います。 感情描写だけが先走ると、なんだか演歌みたいなことになっちゃうので そういうのは僕は好きじゃないんですが、これぐらいだと、しみじみと した感じがちゃんと残って、いいですね。 ▼推薦作者:日向さち 「ひよこ」「バナナ」「試験」。 三つをきっちり使えばこうなるよ!! ……という声が聞こえるような『緑になる』でした。 2000字という字数制限のためか 説明が少し多めではありますが (↑人のことを言える作品じゃない) 基本的にはさちさん式。 『男と女、友達同士』『収まる』などに通じる ”気持ちの溜まり”があります。 「自分の中の、彼に対する気持ち」を押さえかねたり 「じっとしているための場所」が必要なために 「どこかへ行かなければいけないような気」に突き動かされる。 …という”気持ちが溜まる”ベース音は、 メールとか禁止だからな、って言う晋也の気持ちをはかりかね、 コートを着て、マフラーをぐるぐる巻いてから外へ出ると、 電話ボックスの緑の光が異世界のように浮いて見え、 その緑の光に満たされた空気には潤いがある。 という形で引き継がれ、”溜めの解放”を匂わせて終わります。 …これのあとでうちのアレを読むといけないことであるなあ(詠嘆) “溜めの解放”どころか、盛大なる空回りだもの。 と思いつつ、さちさんに一票。 (kazu.BB) ▼推薦作者:※作者希望により削除 2000文字キッチリのバトルなんだけど、投稿箱でチェックしたら1991文字しかない。まあ、この際、許すことにしよう。引き分けとして投票するのも嫌だし、KAZUらしいかも。 最近、こういうふうに名詞で締めるパターンが多くなっているみたいだけど、「視線上のストリート」(第1回書籍化書き下ろし)とか、「屋根伝いの月夜に」(第46回1000字小説バトル作品)みたいなラストのほうが私は好き。今回のはこれ、地上の風景なのだろうか。地上に出たけれど、そこは、やはり生きるのに不向きな世界、ということかなぁ。 中尉と少年の血の通った関係はKAZUらしい温かさを持っていて、私の知識が至らない世界を描いてあるのに苦痛じゃなく読めた。少年兵のビビりっぷりが良く出ていて、「屋根伝いの月夜に」と比べたら、心情がリアルだと言えるだろう。忘年会では負ける気満々のKAZUだったけど、そんなに悪くないと思う。私だって上手いこと書けたとは思わないし。あー、早く結果出ないかな。心臓に悪い。 タイマンの申し出を受けてくれたKAZU、担当してくださったごんぱちさん、読んでくださった皆様に感謝いたします。(日向さち) ▼推薦作者:※作者希望により削除 さちさんの作品は、読みやすく出来ているのだけれど、動きが小さくて今ひとつ。一人語りは、やっぱり面白くなりにくい。 kazu.BBさんの作品は、体言止めが多すぎてかなり読みにくいけれど、疾走感があって面白い。そうそう、説明は走りながら、というのがテンポを良くする秘訣ですもんね。 バナナの使い方はこっちが上手い。曲がってるから真っ直ぐ飛ばない気がするけど(それ以前の問題だと思う)。 ▼推薦作者:日向さち 今回は日向さち作品が優れているというより、kazu.BBさんが油断しすぎた(外し過ぎた)感じでした。 近くへ散歩しに行っただけの「緑になる」に比べて「ネオカミカゼ」は全く解らない世界に行ってしまって、帰って来るなり、顧みるなりの姿勢が、全然感じられませんでした。 自分自身の読解力不足かもしれませんが、そういう次第です。 ▼推薦作者:※作者希望により削除 はっきり言って、今回は辛い。両方ともに良さがある。 日向さちさんの「緑になる」は、女性誌(品のいい奴ね)の片隅にこそっと乗っていても違和感無いくらい完成度がある。大体、恋と進学に悩む多感な女子高生が、受験勉強の合間に彼氏に電話かけたくて、でもかけられなくてうんぬんかんぬん、というこの時期日本全国津々浦々どこでも見られる光景を、なぜここまで小説に出来る。それも読んでてなんだか(悔しいことに)ジーンとするのだ。心が伝わってくるのだ。文章を作る技術の賜物なのだが、この作品はそれを感じさせないほど繊細な表現にくるまれている。文句なし、投票っ。 と、いきたいところだが残念なことに私は大のSFファン、そして火気銃器類が出てくるとついふらふらとそちらにつられてしまうのだ。片や、kazu.BBさんの作品、説明不足で良く話がわからないところも多いし、人物設定もあいまいで感情移入がしにくいし、まだまだあおーいところのある作品だ。本に載っていても数行で読み飛ばしそうだ。 だけど、なんか情熱を感じる。バナナを速射砲に模し、ひよこを「ひよっこ風情」とさらりとかわすそのセンスも好きだ。(ただ乾坤一擲はベタだと思う)ラストシーン、雪原を走る装甲車の描写。お好きな人にはたまりません、って感じだ。荒削りもいいとこだけど、でも、宝石の原石だ。それも極上の、と思うのは私が酔っているせいだろうか。 将来日向さちさんとkazuBBさんの本が並んでいたら、私が手に取るのはkazuさんの本のような気がする。(SFファンだからね)将来に希望を託して、清き一票はkazu.BBさんに献上。 今日は酔っ払い、鳥野 新 ▼推薦作者:※作者希望により削除 時間があまりないので辛口で。 まずBB。余計な描写が多いと思う。さちさんのと読み比べて気付いたこと。異世界を書いてるBBの作品では、読みやすさ、情景の浮かびやすさを最優先にするべきではないか。沸騰する人いきれ等々、不要だと思った。 さちさん。ひよこがなんだか無理やり突っ込んだ感がありました。最近は「全体の中での、その位置づけ」みたいのに凝っていて、たぶんそのせいで偏ったような感想かもしれないですが。ひよこの比ゆがあまり意味を持っていないかなあと。無理やり突っ込んだ感があって、その比ゆなくてもこの小説は成り立っちゃうと言うか、なんというか…。ごめんなさい、まとまってない感想で。 ▼推薦作者:日向さち 今回のタイマンは、恋愛をテーマにしたものと、サイバーパンク風のものと、どちらも苦手な系統で、同じ天秤にのせるのも辛く、どちらを読み終わってもあまり感銘というものを受けなかったのですが、あえて投票するとなると、読みやすさから日向さんということで。 さりげない、日常感のあふれる文章力は流石です。ただ、このお話が、タイマンバトルではなく、複数の作品の中にあったと考えたら、いまいちありきたりなような気がして、おそらく投票までには至らなかったと思います。 勝手な感想、申し訳ありません。 |