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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage3
第66回バトル 作品

参加作品一覧

(2015年 1月)
文字数
1
DOGMUGGY
1000
2
ちゅん
991
3
石川順一
1000
4
サヌキマオ
1000
5
小笠原寿夫
1000
6
深神椥
1000
7
ごんぱち
1000

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幽体飛行
DOGMUGGY

この世の存在ではなくなったらしく痛くも痒くも寒くも暑くもない。
さっきから街の上を風のごとく漂う様に飛んでいるのだ。
遠くに物凄い速さで飛んで行く人の形が見えた、あの世のご同輩だろう。
音は聞こえないし声も出ないのだが、まあ肉体が無いのだから当然なのか。
遠くに新幹線の「のぞみ」が走っている、またスーっと加速して運転台の近くに寄った。
この世の住人の運転士は淡々と運転乗務をこなしている。
そうだもっと高く飛んでみよう、グーンと超スピードで沖縄付近迄来てしまった。
途中で何度も旅客機にぶつかったが何も無かった様に突き抜けてしまった。
まったく愉快爽快な事この上ない、遥か台湾に近いあたりで自衛隊機がスクランブル飛行している、俺は瞬時にグレーに日の丸が着いたF15J戦闘機の操縦席の脇に寄った。
2等空佐殿の視線の先には隣国のプロペラ電子偵察機が銀翼を輝かせながら悠々と飛行している、空佐殿はさかんにデジカメで撮影していた、いやあご苦労様ですわ。
この調子なら、もっと高く宇宙にだって行けそうだな。
俺は成層圏を突き抜け、空はドンドン濃い青になり、やがて漆黒の大気圏外に出た。
星が無数に光っていて、ひときわ強烈な太陽からの光が差し込んで来る。
大気がないので星は瞬かない、「これが宇宙って奴か」俺は感嘆した。
そうだ、月あたりなら地球も見えるし宇宙の迷子にはならずに済むな、も少し時間あるし。
しかし、ロケットの破片やら人工衛星から外れた部品やらで宇宙は思いのほかゴミだらけだな、そういった無数の大小の人工物が物凄い速さで俺に向かって来るが、みんな突き抜けて行ってしまった。
銀色に輝く月に向かう途中で見慣れない白い円筒形の宇宙船が静止している、寄って見ると赤い星が描いてある、船内を覗くと宇宙服の人物が2人生きているかの様に操縦席にシートベルトをして座っていた、いやもうこれ以上は見るまい。
もしかしたら冷戦期の宇宙開発競争で、密かにアポロに対抗して打ち上げたものの何らかの機械故障か燃料切れで、志半ばにして遭難した極秘計画の宇宙船かもしれないな。
合唱して、俺は月の裏側に飛んでいった「あれは、まさか」それは何百何千という発光体の群れだった。
凄まじく巨大な円筒形、真円などなど・・窓から俺に向かって手を振っている。
連中はご同輩か、宇宙人か、高次元の住人?
おっと、もうすぐ初7日になるタイムリミットだ、俺は慌てて地球に戻ることにした。
幽体飛行 DOGMUGGY

甘美なひととき
ちゅん

 私が美沙を知ったのは、今日のように何気ない日のことだった。いつものように仕事を終え、そのまま家に帰るのは億劫だったので、バーに行った。最近1人で飲むことが多くなった気がする。
 妻との関係は冷え切っていた。私には、愛などといったものは似合わなかったのかもしれない。
「すいません、お隣いいですか?」
 すっかり自分の世界に入っていたので、自分に言われているのだと気づくのが少し遅かった。もしや私に言っているのか、声が聞こえたほうを向く。
 思わず息をのんだ。彼女の魅力に吸い込まれてしまったのだ。私の意識が完全に持っていかれている。これを一言で表すなら、一目惚れだ。
「どうぞ」
 私はなんとか平然を装って答えた。
 彼女が隣に座る、その1つの動作をじっと見ていた。彼女はカクテルを頼んだ。グラスを持つ手に色気を感じた。彼女の手はまぶしいくらい白く、指は細く長い。見れば見るほど、私は彼女の魅力の虜になっていた。
「よかったら、一杯ご馳走しますよ」
 意を決して声をかける。私は精一杯スマートに言ってみせた。
「え、あたしですか?」
 彼女はちらっとこちらを向く。
「あなたです。私でよかったら……」
「本当ですか?ありがとうございます」
 彼女は24歳のOLで、私と比べて若さがにじみ出ている。話し方と比べて服装はカジュアルな感じだ。よく1人でここに飲みくるという。
「どうしてあたしに声をかけたんですか?」
「それは、あなたが魅力的だからですよ」
「……見た目のクールな感じとは違って、口のほうはベタなんですね」
 彼女はくすくすと笑う。

 その後も何度かそのバーで会った。会うたびに、私の目には彼女が美しくなっているように見えてしょうがなかった。彼女の行動の一つ一つが、私をまるで挑発するようにみえた。どこまで我慢できるかを試すように。その言葉やしぐさに、私は堕ちていった。

 とある日の朝、電車に揺られながら私は家に帰った。特に後ろめたさはなかった。
「ただいま」
 返事はなく、冷たい部屋に私の声だけ響いた。
「律子、いるのか?」
 居間へ向かう。すると、妻はソファに座っていた。
「どうした?」
 私は、カバンを置いて、妻に尋ねた。
「昨日、何で帰ってこなかったの?」
「それは……」
「別にどうでもいいけど……帰んないなら、そう言ってよね」
 妻は冷たくあしらった。私は、1つため息をついた。
「なあ、律子」
なに?あなた」
「別れよう」
甘美なひととき ちゅん

俳句道の伯母さん
石川順一

 伯母さんはチャイムを鳴らしながら得意の俳句を披露する
「小春日やあなた笑って死ねますか いもけんぴ」
どうかしらと、高得点句を諳んじて見せる。
「季語は「小春日」。「あなた笑って死ねますか」は大胆な措辞ですね。何と言っていいのか。私は高得点句だからと言っても評価するとは限りませんよ」
「ならば、山茶花やあすより無住の家となる 吉田歩荷。これならどうかしら」
「季語は「山茶花」。内容的に切実感と言うか寂寥感がありますね。でも俳句としてはどうでしょうか。何にしてもあなたの俳句では無いんだし。他人の句だ。「山茶花」ですか。「椿」と似ている植物ですね。椿は春の季語。山茶花は冬の季語だ。うーむどうだろう。」
黙って居ると伯母さんはどんどん高得点句を諳(そら)んじて来る。迷いは無いようだ。
「駅そばをすする早さも師走かな 無頓着直 厚着さす今から捨てにいくやうに 猫団子 日めくりを剥ぎ取ってゆく冬の蝶 カンパネルラ 毛糸編む少女は彼の中にいる 高瀬達夫 秋夜長話し上手に聞き上手 醇子 冬帽子そっと手を当て会釈する 津々つかさ、なんてね」
「すごいですね、高得点句のオンパレードだ。季語はえー、それぞれ「師走」、「厚着」、「冬の蝶」、「毛糸編む」、「秋夜長」、「冬帽子」。壮大な感じもしますが、日常のちょっとした隙間に生じた抒情でしょうか。小粒ながらもいい作品ばかりです。措辞が上品ですね。例えば「はぎ取って行く」と言う表現にすら、上品さを感じます。何故でしょうか、俳句に対する愛が感じられるからですね。全ては愛ゆえに高貴であると思うのです。」
伯母さんは透かしたことを言ってんじゃねーよと言わんばかりに、高得点句を諳んじて来る。いい加減自分の句を詠んだらどうだ。
「鳥籠に似て図書館の冬灯 中島あきら ジグソーの一片探す冬の月 綾 狼のように腹ぺこ冬の星 ひの 松島の松降り残す片時雨 賢太郎 凍星や不良少女とよばれた日 伊藤涼景 鹿も耳立てて日暮れの風を聞く いもけんぴ。」
「全部で六句ですか。季語が「冬灯」、「冬の月」、「冬の星」、「片時雨」、「凍星」、「鹿」と最後の句以外全て冬の俳句で、当季ですね。勉強になります。でも自分の句を、いい加減詠んだらどうです?他人の句ばかりで。」

「そうですね、でも他人の句を読むのも勉強です。千代紙の裏は真白寒波来る 風の鳥 くさめして独りの部屋を大きくし 池田逸子・・・・・」
俳句道の伯母さん 石川順一

若きまんじゅうの悩み
サヌキマオ

 野面温泉の老舗武蔵屋店先の蒸籠では縦五横五の二十五個のまんじゅうが蒸かしあがりました。右から二つ、下から二つのまんじゅうが嘆いておる。
「僕はどうして生まれてきたろう、この先どうして生きていくだらう」
 そうして肌に皺を寄せた四分後、まんじゅうは湯治客に買われて十秒で食われました。若きまんじゅうの話はここでおしまいです。
 同じ蒸籠から八個セットで買われていった白・茶連合のまんじゅうは高速バスに乗って新宿に着き、私鉄を経てある家の仏前におさまりました。
 家主のおばあはんは娘からの土産に一応喜んでみせはしましたが、そんなに言うほど甘いものが好きではなかったので、箱のことはすっかり忘れて毎日をそこそこ愉快に過ごしました。まんじゅうは全て黴びました。
 その後幼児を連れた夫婦が店頭で三つ買って行き、ふたつは両親の胃の中に消えました、幼児にあてがわれた分に関しては、そもそもこの子がつぶあん好きでなかったこともあり、食べるふり、うっかりしたふりでうまいこと温泉街を流れる川の土手に落っことしました。なかなかの策士です。この子供が四十年の後に都議会議員となり、飲酒運転で逮捕されて辞職します。この件はまんじゅうと関係がありません。落ちたまんじゅうは野良犬が喜んで食べました。
 十二個のまんじゅうは薄ら禿げた初老の男に買われていきました。男は社員旅行の帰りで、土産として贈られたさるやんごとなきお方の家で珍しがられました。ちょうど夕刻に茶話会が催されたので、お茶請けとして出されるとそれはそれは珍しがられました。集まった面々も温泉街のまんじゅうになど縁もない人々でした。これだけ美味いなら店ごと購おうかという軽口も叩かれました。
 さて、二十五個のまんじゅうの内、一番右、下から二つめのまんじゅうの話です。もともと寡黙なたちでしたがまんじゅうとしては何ら問題ない。次の蒸籠のまんじゅうと一緒に丁寧に梱包されると、まもなく出荷されていきました。トラックは野越え山越え都会に出、気が付くと箱から出されて菓子器に置かれていました。外から車の往来する音は聞こえますが、なにぶん薄暗い。ややあって部屋の電気がつくと、うす下卑た背広の男と学生服姿の若い女が入ってきました。ふたりともみるみる服を脱いでえいほうえいほうと体操をしている。やがて女のほうはぐんなりとしましたが、その後のことは男に食われてしまったのでわからない。
若きまんじゅうの悩み サヌキマオ

眠れない青春
小笠原寿夫

「道。」
受話器の向こうで、そう言っている男がいる。
「お前、今どこにおんねん?」
の問いに対する答えが、いつもそうだった。その男こそ、私だった。
「道じゃどこにおるかわからへんやろ。」

「へこんでんねん。」
それも口癖だった。
「またか。それよりもっと建設的な話しようぜ。」
そう言っているのは、高校時代の連れだった。

昔話である。
「俺、コントとか漫才とかやりたいねん。」
「お前、一回でええから、笑いから離れろ。」
「いや、でもそういうの好きやねん。」
何度も携帯電話で話していた内容は、変わらず、それだった。
「お前には、俺と舞台立って漫才してる絵が浮かんでるかしらんけど、俺には、そういうの一切、浮かんでないからな。」
へこんだ時、心の支えになっていたのが、笑いだった。だから、私は、笑いの世界に憧れた。

だが、実質は、違った。
笑いの裏に潜んでいるのは、数々の仕事の積み重ねであり、その甘い実を食べているのが、若かった私であり、私の連れだった。

「お前、へこみ本だせや。お前が、へこんだ事を本にしたら、俺は読むぞ。俺は、失敗本を出す。」
学校のパソコンに、数々のコント台本を書いていた私は、あいつから、たまに来る、とてつもない迫力の文章に、驚かされた。

「輝かしき未来に」「終わりの会」「知の楽園」

どれも素晴らしい文章だった。才知に関しては、明らかに私を越えていた。その度に、私は、如何に私が、非力なものかを思い知った。

アイディアがない時は、書かないことも必要。

そうヒントをくれたのも、あいつだった。遠く離れたところから、わざわざメールを送ってくれていた事が、有り難かった。直線的な文章や、プロの芸人さんの真似事を文章に起こす事しか知らなかった私に、あいつは、一言ずつアドバイスをくれた。

オリジナルを出せ。
長い。もっと短く。
鍵かっこが多すぎる。

ひとつひとつが、重くのし掛かり、その度に、己の無力を身につまされた。

そうこうするうちに、「密室芸人」「誉め殺し屋」「喋られへんということ」「喉阿修羅」が生まれた。
やるやないか、と。
あいつからは、評価を得たが、それすらも売れなかったという現実に、今は、文芸の難しさを知るばかりである。

飯の食えない作家が、数多くいた時代の話である。

最近、折りに触れて、あいつがくれたメール内容。

仕事
要件を簡潔に言え

端的に、言いたいことを伝えるのは、難しい。ただ、それがツッコミの役割である事に変わりない。
眠れない青春 小笠原寿夫

予感
深神椥

「片瀬、悪いけどこれ教室に持ってってくれないかな」
職員室から出ようとした時、担任のM先生に呼び止められた。
「わかりました」
「重いけど大丈夫かな。教卓の上に置いといてくれればいいから。ごめんな」
私は「大丈夫です」と言って頭を下げると、三十数人分のノートを抱え、教室へ向かった。
 私の担任のM先生は、所謂「いい」先生だ。
授業は解かりやすくて優しいし、顔も結構かっこいい。
多くの生徒から好かれているが、それをよく思わない生徒もいる。
 私は結構好きだけどな。

 私が教室へ戻ると、休み時間ということもあり、ざわついていた。
変にはしゃいでる者や次の授業の準備をしている者もいる。
 私はノート三十数冊を何とか教卓の上に載せた。
「よぉ、あさみ」
振り返ると、ナオトだった。
腐れ縁だが、先日いきなり向こうから「彼女にしてやってもいい」と言われ、OKしたわけでもないのに勝手に付きまとわれている。
私が素っ気なく席に戻ろうとすると、「無視すんなよっ」と肩を組んできた。
私は横目で返すと、ナオトが顔を近づけてきた。
「アイツに頼まれたのか?」
「アイツ?」
「担任だよ。アイツに持って来させられたのか」
「……だったら何?」
ナオトは私の顔をジッと見た。
「わかってんだろうな」
その時、チャイムが鳴ったので、私はナオトの腕を振りほどき、席に戻った。
ナオトの舌打ちが微かに聞こえた。
 まだ皆がざわついている中、担任が入って来た。
起立、礼の後、担任が口を開いた。
「えーとそれじゃあこの前回収したノート返却します。呼ばれた人から取りに来て」
私は、一列おいた窓側の席に座るナオトの後ろ姿に目をやった。
 担任をよく思わない生徒、それはナオトだ。
ナオトを取り巻く生徒数人で、何かよからぬ画策をしているらしい。
詳しくは知らないが、その仲間で担任をどうにかしようと企んでいるようだ。
私もナオトから「アイツにいい顔すんなよ」と言われている。
 私が再びナオトに目を向けた時、「―片瀬」と名を呼ばれたので、ハッとして先生の元へ向かった。
 ノートを手渡される時、先生が小声で言った。
「重かったろ。ありがとな」
私は頬が紅潮していくのがわかり、伏し目がちに「いえ」と言った。
席に戻る時、ナオトの視線が痛かったが、気付かないフリをした。
 私は席に着くと、フーッと深呼吸をした。

 ――私一人で守り切れるかな、先生のこと。
 私は何かを決心したように、口元に笑みを浮かべた。
予感 深神椥

いのちカチカチ
ごんぱち

 タヌキは、お婆さんの着物を脱ぎ捨てて笑いました。
「やい、じじい! ばば汁喰って、おいしいか! わははは!」
「なに!?」
 お爺さんの箸を持つ手が止まります。
「じじい、お前が喰ったのは、このババアの肉だ!」
 タヌキは笑いながら、台所の隅に置かれた桶の中から、お婆さんの骨を掴み取り、お爺さんに投げ付けます。
「ババアを喰った気分はどうだ、わは、わははは! ちょっとふざけただけで捕まり、吊されて、たぬき汁にされそうになったおれの恐怖と絶望の、これっぽっちでも味わったか!」
「なるほど……これは、婆さんか」
 お爺さんはしみじみと呟いて、もう一口、汁を啜り、肉を齧ります。
「な!? モウロクジジイ! それはババアだ! お前の大事な家族だぞ!」
「大声を出さんでも聞こえている」
 自在鉤に下がった鍋から、お爺さんはもう一杯汁を注ぎます。
「生き物は命を喰らうて生きているのだ。それが、猪や熊も、お前のようなタヌキも、婆様も、この儂も、皆同じ事だ。であれば、命を喰らうという業を受け入れて、殺された者に感謝し、残さず頂くのが供養というもの」
「なんと……」
 タヌキはハラハラと涙をこぼしました。
「なんと立派な! あんたは命の重みを知っている! じじい、いや、おじいさん!」
「ん?」
「感動した、見直した! その素晴らしい考えを、是非人々に教えてはくれまいか」
「大したことは言っておらん。当たり前の事だ」
「いやいや」
 タヌキは首を横に振ります。
「この飽食の時代、その『当たり前』をいつしか忘れ去り、人はうまいのまずいの言って、大事な命を使って作ったものを食べもせずに捨てる事すらある」
「そのような者は、そもそも儂が言っても聞きはすまい」
「大人はそうだとしても、子供ならば! おじいさんの教えを受けるのが子供ならば、命の大事さを知る、立派な大人に育ちましょう」
「うむ。そうまで言われては、やらぬわけには行かぬか」

 こうして、お爺さんは、タヌキのプロデュースで授業を行いました。
 殺しても犯罪にならない食用の豚をペットみたいに育てて家族と誤認させた後に屠殺することで、子供達に自分が食べている物が家族と同じだと教えるのです。
この授業を受けた子供達は、大人になった後も、お葬式で「もったいない」と泣いたり、漂流しても独りだけ生き残ったり、精神科医になったりして、決して食べ物を粗末にする事を許しませんでしたとさ。
 どっとはらい。