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第41回1000字小説バトル結果
第41回1000字バトルの結果は、蛮人Sさんの『沼』がチャンピオン作品と決まりました。
蛮人Sさん、おめでとうございます。CoC初代チャンピオンとまさに破竹の勢いですね。
そして500字につづき今度は1000字グランドチャンピオンに王手です。裏番面目躍如というところです。
なお、川辻晶美さん、鮭二さん、有馬次郎さんも王手に手をかけています。頑張ってくださいね。
皆さま、ご投票いただきありがとうございました。
投票いただいたにもかかわらず、こちらに感想が掲載されていない場合は、至急ご連絡ください。
結果一覧
感想票
敬称略
推選作品/「沼」蛮人S
感想/非常に整った描写に完成度の高さ。読んだ瞬間「面白い」ではなく、「悔しい」と思ってしまった作品です。
次点には、「とまどい」。
推選作品/「沼」蛮人S
感想/この人やっぱり面白い。似たようなことは結構やろうとしているのだけども、有り体に言うとパクろうとしているのだけども、成功した試しがない。くぬう。
推選作品/「沼」蛮人S
感想/まだ推敲の余地はあると思う。
男の心の沼、眼前の光景、診察、一つ一つの場面が絡み合っているがもう少しまとめ方があるように思う。
が、記号を多用せず、必要以上に口語過ぎない文体が好みだった。
話題も現代的ではある。他の作品の話題があまり関心を惹くものでなかったので推薦する。
推選作品/「沼」蛮人Sさん
感想/他のバトルが多い月だったせいか、あるいは何か停滞気味なのか(なにがか分らないけど)、楽しんで読みはしたんだけど、なんかいまいち印象が薄い感じでしたね、今回。その中で非常に綺麗な感じがして、記憶に残っていたので(幻想的だし)これにしました。
推選作品/「亀の時代」伊勢 湊
感想/面白かったです。いろんな意味で。
(なんて書くとなんだか意味深ですが)
まあその、私は人の言うことなんか聞いたりしないのですが。
だからこそ耳が痛かったというか、このお話が胸にしみましたです。
推選作品/「亀の時代」伊勢 湊
感想/カメ吉のキャラクターがすごく生き生きしていていい。なぜラーメン屋なのに亀・・・?ってところもシュールでGood。 他には、アナト―・シキソさんのなんか憎めない麦藁帽のキャラクターや、立田未さんの風船の話、竹野井雪さんの雨の話がうまいと思った。 あと個人的に、川島ケイさんと川辻晶美さんの大ファンです。
推選作品/「亀の時代」伊勢 湊
感想/読了後、自然とニコニコ顔になってしまいました。
亀、いいですね。
足、結構速いんですよね。
面白かったです。
推選作品/「まるもち」カピバラ
感想/面白さで、旅幸まりあさんの『薬剤師エリカの独り言』
文体、シテュエーション、カッコ良さ、タイトルで、川辻晶美さんの『モンスーンが来る前に』
作風、上手さで、やはり、るるるぶさんの『レッドリバーバレー』
そして最後に、母との確執を描いた『八朔』という作品で、とても印象に残っているカピバラさんの、今回の作品。『まるもち』。今度は、父か。私も、なんか、胸の奥に響くものがありました。私の場合20年くらい、父と意固地になって互いを認めないような親不孝があるもんですから、とても、辛くなった。歳をとるのは哀しい。そんな自分が、また哀しい。
推選作品/「まるもち」カピバラ
感想/所詮は全く別の人生を生きてきた人間がともに暮らすのだから、こういうことってある。
でも実際あったらやっぱり怖い。
なのにそれを飄々と語っているところがおもしろい。
推選作品/「まるもち」カピバラさん
感想/頭からわっと書いてしまっても1000字にはなりますし、それなりに格好はつきます。その方がかえって新鮮で生々しかったりしますし、曖昧なところが読者の多様な解釈を可能にして、それが受けたりもします。そのような創作の姿勢を特に否定するものではありませんが、その一方で一定の主題のもとに読者を誘導しようとプロットを考えて物語を展開する作者もいます。カピバラさんの今回の作品には、その努力の跡が見れます。まだまだ露骨で読者が引いてしまうかもしれません。また今回の主題でどれだけ読者の関心を得られるかという疑問も残りますが、その物語の姿勢は本来のショートショート創作の姿勢として支持できるものだと思います。うまい文章表現も重要ですが、的確なプロットも忘れてはいけないポイントの一つです。その意味で今回はカピバラさんに投票します。
推選作品/「麦藁帽。膝を抱えて座っている」アナトー・シキソ
感想/すっかりアナトーさんのファンです。今回、初めての投票参加。なかなかの作品たちの中、選ぶのはやっぱりアナトーさんの作品になりました。
推選作品/「麦藁帽。膝を抱えて座っている。」アナトー・シキソ
感想/今回は面白い作品が多くて、どれに投票しようか非常に迷いました。
「微・妙」と「迷惑な守護霊」も気に入って、迷って迷って、もう年が明けてしまいそうです。
アナトーさんの作品は、ストーリーが連続しているのに、ちゃんと一つの作品として成立していることと、テンポの良さ、発想の豊かさはさすがでした。タイトルの付け方にもセンスを感じます。
決め手となったのは、内容の奥深さです。
推選作品/「ミスティ・ブルー」有馬次郎さん
感想/とても美しい描写が、心に残る作品でした。
何度も読み返したくなるような。そして1度目よりも2度目、という感じで読めば読むほど、深く心に沁み入る作品だと思いました。
推選作品/「ミスティ・ブルー」有馬次郎
感想/メールで心通わせる男女のもどかしさが、痛いほど伝わってきました。好きとか愛などと、安っぽい言葉を使っていない余韻のある文章も素敵でした。透き通るような主人公の思いと,雪とオーロラがマッチして何か幻想的な気持ちになりました。メールのお相手の方が羨ましい(笑)。1000字小説,こんな風に書けばいいんだというお手本のような作品でした。
推選作品/「Entry10 バロン・デセーの解放」立田 未
感想/ 主人公と子供たちの物語が二次元で連立していて、さらにそれがどことなくシンクロしている。凄みを感じた。この作品で、風船がひとつのスパイスだったように思う。風船と子供、結婚と夫婦。とにかく驚いた。
推選作品/「バロン・テーゼの解放」立田 未
感想/とても素直に情景が浮かんできました。よかったと思います。
次点「沼」。
推選作品/「さんたはいるか」太郎丸
感想/ 色々悩んだのですが、やはり太郎丸さんの『さんたはいるか』を推します。結局『私』が誰なのかは分かりません。ひょっとすると前のパパかなとも思いましたが、実のところそれはどうでもよいのです。サンタあるいはそれ以外の何かは、こういう存在なのだろうなと思います。それは個とも集合とも知れず、あまねくそこに在るのです。どこかの一人の子供のノートの1ページにまで。いつか私の子供にも、そう教えてあげたい。
推選作品/「薬剤師エリカの独り言(不幸な女)」旅幸まりあ
感想/ まとまりのない話になるのかな――と思わせて、上手くオチで締めている。
おや、と思わされた。
ちょっと得をした気分。
推選作品/「太陽とその影の下で」夢追い人
感想/「亀の時代」とどっちにしようか迷ったけど、ネタの見つけどころが凄いと思ったこちらの作品に一票。
推選作品/「壮大な世界観」下圭
感想/自分としては1000字よりも3000字のほうが書きやすくて、どうにも1000字に向いた話のほうが思いつきにくいものなので、「これぞ1000字作品!」というのがあるとすごいなあと思います。そういう意味で、この作品を選びました。
内面を詩的に描くのって、少しでも冗長な表現だったり安易な言葉使いでひどい代物になる危険性があるんだけど、この作品は悠々とそれをクリアしていると思います。
「麦藁帽。膝を抱えて座っている」もすごくよかったんだけど、舞台が寒い日なのかそうでないのかで、後味がだいぶ変わると思うので、そのへんが説明されてないのが気になりました。麦藁帽だから夏だって解釈が自然な気もするし、12月だから冬だろうってのもあるだろうし。
推選作品/「体型補正」日向さち
感想/ドキッとするような書き出しの文章から引きこまれるように読みました。
なーるほど、と思わせ、余韻を残す、素敵な作品です。
カピパラさんのまるもちも、妙に親近感のわく内容でしたが、まるもちの行方に哀愁を感じつつ、完成度の高さで日向さんの作品に決めました。
推選作品/「手指」林徳鎬
感想/今回は、林徳鎬さん『手指』で。こういうのがちょっと好きだから。
昔、大友克広(字あってる?)の漫画でどんどん大きくなるニキビを潰し続ける話があって、それを思い出した。なんか。
他によかったのは、poiさん『心中行』、スナ2号さん『迷惑な守護霊』、やす泰さん『とまどい』、川島ケイさん『リップクリーム』、伊勢 湊さん『亀の時代』、カピバラさん『ま る も ち』、蛮人Sさん『沼』。
良かった理由はそれぞれ全然違うけど、もうあと数分で来年になるので、省略。
2002年よ、さようなら。2003年、こんにちわ。
推選作品/「『クリスマスの贈り物』」橘内 潤
感想/夫を殺し、今また嫁を殺す母。
そして、その息子。
閉ざされ歪んだ母子の世界に、サンタが現れ、クリスマスにそれは行われる。
きっと明日には、彼らは日常の生活へ戻るのだろう。
人間ってこわい。
推選作品/「該当作なし」
感想/「心中行」が一番好きなのですが、字数が足りなさすぎて…。「うつくしい」という言葉がくどいほど出てきてますが、これを使わずに女の美しさを伝えて欲しかったとも思います。ラスト三行が特に好きです。
TOP バトル会場 1000字小説バトル 第41回目次
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