おめでとうございます! あなたが栄光のチャンピオンです!
『雨音の中』さとう啓介さん
推薦作品と感想
作品:雨音の中
作者:さとう啓介
感想:1000字の分量にうまくまとまっている。こういう切り取り感覚に優れているのはやはり経験者の成せる技だと思う。ストーリーの魅せ方も上手です。
票者:QBOOKS登録作者
作品:雨音の中
作者:さとう啓介
感想:推薦作Entry27のさとう啓介さん「雨音の中」
また、同じ事になるんじゃないか……悪い予感に引きずられないように、必至で、自分を上向きに持って行く、葛藤の描写が素晴らしい。
愛する人の帰りを心から待つ、主人公の気持ちが愛しくて、胸がぎゅっとなった。
次点Entry1の青野 岬さん「夕化粧」
色と、匂い、風、体温が感じられる。
現在形で書かれているのに、思い出の中みたいな空気。
いつしか私も、青野さんの物語の中にいて、庭の草陰から、見つからないように、一部始終を、息を詰めて眺めているような気分になった。
青野さんの作品にも投票したかった。自分が二人いなくて残念。
票者:QBOOKS登録作者
作品:雨音の中
作者:さとう啓介
感想:地味ーな作品(いきなりひどい)。が、しかし真実。明確に職業が示されているわけではない。たぶん作者の判断にゆだねているのだろう。それがレスキューでもダム現場でも海上保安でも遠洋漁業でも(あくまでたとえです。遠洋漁業は川には行かない)そこでは必ずなんらかの危険が付きまといます。もちろん、そういうところへわざわざ行く仕事なのですから(特にレスキューや海上保安はその意味性からしても)かならず『もし』が存在します。そして、そういう実感はたぶん一番身近な家族とかしか普段は感じることがないのかもしれません。やさしさと身を切る痛さを併せ持った作品で、これにします。
票者:QBOOKS登録作者
作品:雨音の中
作者:さとう啓介
感想:文章が整っていたので。
票者:QBOOKS登録作者
作品:兄弟
作者: もふのすけ
感想:テンションが好きです。
票者:QBOOKS登録作者
作品:兄弟
作者:もふのすけ
感想: コントですね。
オチが決まっていなかったり、盛り上がりに欠けたり、気になる部分はありますが、たまにはこういうのも良いです。
ところで、「きょうだい」で変換したら、一発目に「兄妹」が出て来たんですけど、私は大丈夫でしょうか。そーですか、普通ですか。よかった。
票者:QBOOKS登録作者
作品:兄弟
作者:もふのすけ
感想:単純に笑えた。5分間のコントか何かを見ているみたいで、すごく視覚的で分かりやすかった。
票者:QBOOKS登録作者
作品:すいかのめいさんち
作者:日向さち
感想:前半の怪しいムードがら一気に「ピヨピヨ」攻撃でフィニッシュを決める気持ちよさ。とぼけたムードに癒されました。
檸檬ラさんの「ソンザイの証明」もたいへん面白く読ませていただきました。
票者:QBOOKS登録作者
作品:すいかのめいさんち
作者:日向さち
感想:大人の童話という感じでリアリティとファンタジィがバランス良く両立している完成度の高い世界が、読むことを楽しくしてくれました。読後感が良かったです。最後のセリフと「すいかのめいさんち」という語呂の力の抜け具合がステキでした。
票者:QBOOKS登録作者
作品:すいかのめいさんち
作者:日向さち
感想: 説教臭い。ピヨピヨうるさい。なんかグダグダ、1000字全感想を書いている諸氏のコメント、確かにどれも当てはまる。駄菓子可視、だがしかし、この説教臭さとピヨピヨが同居してこそものすごい絶妙なバランスが顕れたように思う。正確な日本語で「すいかのめーさんちー」と歌うヒヨコ、そりゃあ実物を見てしまったらショックだと思う。ボーっとした頭でカレーを作って、ふにゃふにゃ、と。なんだか強火で炒! の中華料理を味わっているようで、その手法は実はかなりダイナミックなんである。個人的な好みといってしまえばそれまでかもしれないけど、でも、今回は突き抜けた。
次点、やはり1000字に収まりきれなかったさとう啓介「雨音の中」、佐藤yuupopic「失う」、今回は悩んだ末二本。以上!
票者:QBOOKS登録作者(M)
作品:失う
作者:佐藤yuupopic
感想:近頃、ユポさんの作品がクセになっているようです。
自分もコンタクト使用なので、視界のボヤケとクリアの境界の感じが真に迫って読めた、ということもあり。
票者:QBOOKS登録作者
作品:失う
作者:佐藤yuupopic
感想:全ての作品を読み終えて、ユポさんのこの作品が一番心に残りました。
「角膜乱視」という病気のことは知らなかったのですが、具体的に病気の症状が描写(説明ではなくて描写でちゃんと表現されていたところが凄いと思いました)されていたので、頭に思い浮かべながら読むことができました。
作者の並々ならぬ文章力と感性を感じました。
次点として、伊勢さんの「ナイトスター・リリー」、ハンマーパーティーさんの「山道にて」、カピバラさんの「官能小説家」も、良かったです。
票者:QBOOKS登録作者
作品:十二夜
作者:第1素描室
感想:凄く可愛らしい作品であったと思います。心地よい流れが、文章全体に溢れておりました。
票者:QBOOKS登録作者
作品:十二夜
作者:第1素描室
感想:最後のところの切なさが良かったです。
票者:QBOOKS登録作者
作品:チャック
作者:るるるぶ☆どっぐちゃん
感想:文の感じも終わり方も好きだった。
あたし、も男も良い感じ。
でもイヤフォンかヘッドフォンかはっきりして下さい。
票者:QBOOKS登録作者
作品:チャック
作者:るるるぶ☆どっぐちゃん
感想:
越冬こあら「透明な階段」
オチは最初から分かる。でも、透明な階段を上がる風景がキレイだからいい。
こういうふうに死ねるなら、それもいいな、と思う。
空人「お守り、ラブソング」
いいね。捻りもナニもないけど、それがいい。
気恥ずかしくなりそうなものを、正面きって書ききっちゃうところが才能。
日向さち「すいかのめいさんち」
歌っていたのは最初から「私」だけ。
そう考えると、なんか、途端にフカーイ(ダークな)話になるな。
夢追い人「落ちていく果実」
悪くない。二人ともがビョーキな感じがうまく書けてる。
佐藤yuupopic「失う」
よく書けてます。でも、ちょっと、回りくどいというか、取って付けたよう。
伊勢 湊「ナイトスター・リリー」
これはいい。この人のって、なんか、アードマンのクレイアニメの映像が見える。
なんか、いつも。
ハンマーパーティー「山道にて」
どこの方言かしらないけど、なんか、現実にある風景を見た感じで良かった。
場面が生き生きしてた。きっと方言のせいだ。
カピバラ「官能小説家」
相変わらず、いいねえ。この人は「留まる」んだよな。そこがいい。
並みの人なら「マンガ」にしちゃいそうな展開を、グッと留まって、戻ってくる。
なかなか出来ないぜ、それって。前に一回だけ、マンガに行っちゃったことあるけど。
るるるぶ☆どっぐちゃん「チャック」
シュールやねえ。いいなあ。何がイイって言われても、説明できないよ。
そう言う意味で音楽的だな。いいなあって思う音楽は説明できないでしょ。
でも、聴いているときは、ああいいなあって、分かる。そんな感じ。
もふのすけ「兄弟」
よかった。なんか最近このタイプの作品が減ってて、サビシイ気がしてたんだけど。
こういうバカ・パワー全開な作品をもっと読みたいなあ。面白かった。
ながしろばんり「機関車唐茄子」
延々と続く会議ネタ。面白かった。
この人のっていつも「モノの分かったオッサンが、酒(洋酒)飲みながら、片肘ついて書いてます」って感じがしてイイ。因みに俺は、CD聴きながら、くわえ煙草で書いてます。
IONA「肩たたき券を、心から。」
泣かせるなあ。ええ話や。
でも、この話、前半の文部科学省がどうしたこうしたってアレ、いらんのとちゃう?
さて、時間です。前回は、こあらさん、やっぱりダントツだったなあ。
で、今回。本当は、なんか、久々のバカ・パワーに感動したんで、もふのすけさんの「兄弟」にしようと思ってたんですけど、字数が足りてないので止めて、何がいいのか分からないけど、読むといいと思えてしまう、るるるぶ☆どっぐちゃんさんの「チャック」にします。前回投票しなかった分もあるし。
票者:QBOOKS登録作者(アナトー)
作品:プロメテウスの消し炭
作者:ごんぱち
感想:最後のオチが意外だった。ただ、異形の人間が出て来るというのがちょっとやりすぎな感じもした。タイトルの意味がわかりませんでした。どういう意味?
票者:QBOOKS登録作者
作品:プロメテウスの消し炭
作者:ごんぱち
感想:こういう話好き、としか言いようがないです。
見事なショート・ショート。タイトルも秀逸です!
票者:QBOOKS登録作者
作品:お守り、ラブソング
作者:空人
感想:空気感、好きです。
もうちょい推敲できそうな気もするんですけど、この空気感が好きなんです。
票者:QBOOKS登録作者
作品:お守り、ラブソング
作者:空人
感想: 雰囲気がよくて、読んでいて臨場感があった。
ただ話の筋がもっとしっかりしていればもっとよくなったと思う。
票者:QBOOKS登録作者
作品:透明な階段
作者:越冬こあら(M)
感想:私にはめずらしく今回はすんなり決まりました。全作品読み終えて、一番印象に残っていた作品ですし、話の運び方も好きです。文句無しです。
次点では、
夕化粧(青野岬さん)−静かな話ですが、作品の雰囲気がかなりお気に入りです。
ソンザイの証明(檸檬ラさん)−なんとも言えない不気味さが良かった。長編で読みたかったです。
すいかのめいさんち(日向さちさん)−意志が弱い主人公を、ヒヨコを通してちゃんと描けていました。すごいです。
ということですが、今回は越冬こあら(M)さんの「透明な階段」に一票です。
票者:QBOOKS登録作者
作品:透明な階段
作者:越冬こあら
感想:哀しさが混じっているのが、毎回のことながら、いいですね。
票者:QBOOKS登録作者
作品:団塊の世代
作者:満峰貴久
感想:掲示板では厳しかったですが、このオチ、ぜんぜんOKだと思います。
パンチも効いていると思いました。オチまでのひっぱりはイマイチの部分もありますが、全作品の中では一番楽しめました。
票者:QBOOKS登録作者
作品:団塊の世代
作者:満峰貴久
感想:知的ナンセンスギャグ。文芸志向のツマラン話が多い中で、ウィットに富んだ
落ちが気に入った。
票者:純粋読者
作品:夕化粧
作者:青野 岬
感想: 今回は静かな作品が多かった気がしますが、その中でも青野岬さんのがよかったです。
票者:QBOOKS登録作者
作品:ナイトスター・リリー
作者:伊勢 湊
感想:作品の空気が最高によかった。
票者:QBOOKS登録作者
作品:機関車唐茄子
作者:ながしろばんり
感想:気になった作品を含めて、感想。
良く晴れた午後に風送り
ハルジオンの葉っぱを流したら、すぐに水流に呑まれて沈んでしまうような……。友人の発言はあてずっぽうだけれど、彼なりの優しさなのだろう。理屈でスパッと片付けられない、感覚に訴える話だということが良かった。1000字を活かしきれていない感はあるが。
休む。疲れた。さすがに疲れた。
「落ちる」と「電話」で、このシリーズの初回を思い出した。ということは、最終回か。僕ミカシリーズの長さからして、そろそろ終わるのだろうなと想像している。前回のは、いったい何だったのだろう。続きもののようで続いていないのだろうか。どっちにしろ面白いのだから、それでいいわけだが。今回はこれが次点。
機関車唐茄子
「頭頂に視線、軽く頭を上げて起きてるよ、と呟いてみる。」という箇所が気にいっている(起の前に読点入れたほうがいいと思うけど)。いい味出してる。大野君が帰ったかどうかは知らないけれど、とにかく、主人公は帰れない。この作者、サラリーマンの悲哀を描いた作品が好きなのだろうなと、掲示板を読んでいて、思ったりする。いずれにしても、今回は、これしかないと思った。
あと、檸檬さんとユポさんのも面白かったが、書くべきところと書かなくてもいいところの取捨選択がうまくいっていないような印象を受けた。
票者:QBOOKS登録作者
作品:嵐が森I
作者:棗樹
感想:ドームの中の森の情景が目に浮かぶようでした。
「ですます」体の一人称も、雰囲気に合っていてとてもよいです。
IIも楽しみにしています。
票者:QBOOKS登録作者
作品:良く晴れた午後に風送り
作者:鈴矢大門
感想:まぁ雰囲気がよかったかな。雰囲気って重要だとおもふ。
票者:QBOOKS登録作者
作品:官能小説家
作者:カピバラ
感想:越冬こあらさんのと最後まで迷いましたが、こちらへ。
次点は日向さちさん、佐藤さんです。
票者:QBOOKS登録作者
作品:『気懸かり』
作者:橘内 潤
感想:完璧に楽しませて頂いた。可笑しさの中の切なさがいいですね。
票者:QBOOKS登録作者
作品:休む。疲れた。さすがに疲れた。
作者:アナトー・シキソ
感想:「そして、恐いものは美しい」この一文に一票。QBOOKSにはこの冒険が必要だ。うかうかしてたら催促のメールが舞い込んだよ。これが最初の感想!
票者:QBOOKS登録作者
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