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1000字小説バトル

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1000字小説バトル
第67回バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオン作品は、
たかぼさん作『当院における貴腐死病の一例』
アナトー・シキソさん作『オンボロロボット』の2作品です。
おめでとうございます。

投票結果
得票数 
1
のぼりん
1
2
受話器
小笠原寿夫
3
ストーカーのメール~サロメ回想紀~
ゆふな さき
4
たかぼ
4
5
榎生 東
2
6
干乾びた雫
石井伸太郎(翔)
7
左右田紗葵
1
8
鬱宮時間
1
9
立花聡
1
10
今だけを…
君島恒星
11
ウーティスさん
1
12
ごんぱち
1
13
『泣いた青鬼』
橘内 潤
14
(本作品は掲載を終了しました)
ウーティスさん
15
休日出禁
太郎丸
16
ある喫茶店での話
隠葉くぬぎ
17
越冬こあら
3
18
アナトー・シキソ
4
19
硝子細工の魔法
早透 光
20
日向さち
1
21
(本作品は掲載を終了しました)
ウーティスさん
22
るるるぶ☆どっぐちゃん
1
23
筋金入りの嘘つきと月の女神
伊勢 湊

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

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推薦作品と感想

■Entry4
当院における貴腐死病の一例
たかぼさん

感想:
話言葉の多い作品の中、一際目を引いたのが、こちらの作品でした。かぎ括弧を使うと、どうしても柔らかい文章になりがちなので、こういった硬い文章は、読んでいて気持ちがいいです。ラストの問題提起も考えさせられるものがありました。フィクションと分かっていながらも、引き込まれるのは、作家さんの腕なのかも知れないと思いました。
時点は[9]サトコです。こちらの作品は最終的に主人公の作品が世に出なかったところが良かったと思います。
投票者: その他の作者

感想:
 うまいっ!
 学会発表をするときに、学会誌に載る抄録のパロディなのだが、つくづくうまい。
 実際どんなにどろどろとした、主治医も患者も家族も泣いた症例でも抄録に書くとそれが無味乾燥なすっきりスマートな症例に早変わりしてしまう。だけど、実は抄録の行間から「ああ、診断がつかない」「あああ、治らない」「ああああ。使いたい薬を使いまくったら病気は治ったけど、保険適応が無くて病院が大損。しこたま説教を・・・」などという叫びが聞こえてくることがある。
 このパロディはそんな抄録の行間をちょこっと臭わせながらシニカルにクールに仕上げた秀逸なパロディだと思う。これ以上情感を入れたら抄録では無くなるし、これ以上厳密に抄録に近づけたらきっと無味乾燥になってしまう。そこら辺のさじ加減が絶妙。うまいなあと思う次第である。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
たぶん評価のはっきり分かれる作品だと思う。
前回とはまったく違い、
たかぼさん独自の皮肉がうまく展開され、最後にはドキッとさせられる。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
今回心にぐっとくるやつがなくて選ぶのがどうも。あんなに作品があったのに。
これとは別にアナトーさんとぶるるるさんはファンです。今回もまたすてきな雰囲気の作品でした。ただ雰囲気だけという感が否めないんだよなあ。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry18
オンボロロボット
アナトー・シキソさん

感想:
リズムがよくて読んでいて好きになりました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
こあらさんとアナトーさんで迷った67回でした。
こあらさんは、今回は水栽培のヒヤシンスの球根。
最後に「ふられて自室でじっとしている僕」であったヒヤシンスを「清く正しい進路を進んでいる僕」が見る、という点がいかしてます。過去の清算ができた、という抽象的な出来事を具体物で(笑いを含めて)表せるのは、こあらさん空間の強み。

そして、散文詩のようなアナトーさん。
似たような話をじつは自分も書いたことがあり、おおいに同調したのです。
ハイヌウェレ型神話から材をとっているであろう(違ったらすいません)今回の作品は、自分にはできなかった・主人公に火を内包させる・宇宙規模での入れ子構造を作るがなされていたので、一本とられました。投票です。
「揺れる荷台に仰向けになって、満天の星を眺める。
 星座を二つ知っている。
 北斗七星と南十字星。柄杓と十字架」
――はどっかで使ってみたいフレーズ。いいなあ。
(kazu こと 安藝)
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
私にも理解出来ました!
アナトーさんが我々のレベルに降りて来て下さった。
本当にありがたい事です。
物語は悲しいが、こんな素敵な文章を読めて嬉しい限りです。
どうもありがとうございました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
今回の作品での一押しはこれしかない。普段なら4・5編選択してその中から選ぶのだけれども、今回は文句なくこれでしょう。
人類の叡智が生んだ人間の為のロボットだけれども、人類が滅んでロボットが世界を担っていくなんて話じゃなくて、人類の末路はどうしてもこうなってしまうんだよとでも言うような、警鐘というと大げさかも知れないけれど、壊れるまで命令を守って働き続ける悲しさが、書かれているのはロボットだけど人間のようで、凄く素敵な作品だった。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry17
青春
越冬こあらさん

感想:
 ぴかぷー。
 今回、1000字できっちりしてる作品が多くて、読みやすかったと思う。
07  赤魚のドレス    左右田紗葵
 あいかわらずこの人の作品世界は好みやわぁ。しかし、今回は煮魚、というモチーフは若干外した感じ。煮魚を使いたくて、ちょっと無理が出たか。

08  雨だれ    鬱宮時間
 こういう返事をする彼女がいいなぁ、という希望であって、魅力的ではあるが作品全体としては面白くないかな。手を変えても結局、自分と、理想の彼女との妄想会話の域を出ていない。

09  サトコ    立花聡
 ダイジェストじゃないものが「書ける」作家なのだから、思いつきをそのままぶつけてくるのは感心しない。冷静に考えれば、他にもっと使いどころのある素材だったろうに、ダイジェストとしてしか素材が開花しなかったのを、惜しいと思う。文章については気を使っていて、すばらすい。

12  チョコレート怖い    ごんぱち
 うまいこと租借して、元の素材を自分のものにしているあたり流石である。
 大筋はこんなものとして、やっぱり中途のエッジが弱いか知らん。

17  青春    越冬こあら
 タコを逃がした時点で笑いが止まらず、しばらくは読み進められなかった。靴を履いてニヤニヤし、ラーメン屋でにんまりし、ああ、可っ笑しい。
 で、町内を一回りしてようやく続きを読み始めたが、ナンダコレ、オチに力が無いにゃー。ちと弾切れの気配で不満。

21  悪くない、罪もない。     kazu.BB
 いままでのカタログっぷりからすれば格段にいい。が、最後、野暮。

 完成度で言えばごんぱち校長。好みで言えばこあらさんだし左右田さん。
 決め手にかけるのでサイコロポン。で、こあらさんに一票。
 次点は他二名。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
 何かの寓話と取れない事もないけれど、基本的に球根と対話する人々がアホっぽくて良いので一票。
 本来土の中に出る根っこをさらすのは、確かに恥ずかしいのかも。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
まあなんというかこれしかないですよね。
本当にこあらさんは凄いと思う。普通にプロ級。ていうかプロ以上。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry5
正月
榎生 東さん

感想:
きたー!
正月作品。そういうと正月を狙ったみたいだが、正月なのだから当たり前。逆に季節感のない作品の方がどうかと思う。それはさておき、いいですね。かなりいい。哀しみと幸せのコントラストが美しい。すてきな作品ですね~。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
今月も迷う。各作者の全力が出し切れれば、もっとハイレベルな争いだと思えるようなバトルになるだろうけれど、なかなか難しい。

エントリ05  正月    榎生 東さん
熱燗じゃなくてもいいのに温めているということの裏に幸せが感じられる。52歳じゃなくて62とかだったらな、と思うが、夫婦の仲の良さが出ていて、好きだ。

エントリ07  赤魚のドレス    左右田紗葵さん
豊のことを心から愛していない、ってことなのだろう。友人とのやり取りや、失敗した煮魚で孤独が積もっていく感じ。好き。

エントリ08  雨だれ    鬱宮時間さん
掴みとオチは素晴らしい。でも、音楽のネタは、雨だれという題にするために書いたみたいに見えてしまう。文字数オーバーということで、投票対象外。

エントリ11  裏側    あべかめりさん
いまいち実感が伝わってこなかったけれど、着想は面白いと思う。表現も、この作者さんらしさが感じられて面白かった。

エントリ14  汗は夢のしずく、垢は希望のかけら    鳥野 新さん
よくまあ、そんな怪しいウイルスを飲むなぁと思った。オチに対し、えーっと思える読者は何割だろうか。私は思えたのだが、もう少し非常識なオチだと更に良かった。

エントリ16  ある喫茶店での話    隠葉くぬぎさん
タイトルはいただけないけれど、作品自体は面白い。でもやっぱり、設定が無理矢理、という印象は拭えなかった。

エントリ17  青春    越冬こあらさん
なんで球根、と思ったのだけれど、読んでみると納得。このタイトルで青い花という小説くささも良い(容器も青だから、やりすぎと言えなくもないが)。しかし、もう少しエピソードに腰を据えた話のほうが好きだ。

エントリ21  悪くない、罪もない。     安藝賢治さん
かわいさは魅力的。でも、主人公のオリジナリティが感じられない。題名を含め、ストレートすぎたかも。

榎生さんの正月に決定。夫婦の会話がリアルなだけに医師のセリフが浮いてしまっているが、この夫婦いいなーと思えたから。倒れて救急車で運ばれる、という話は基本的に好きじゃないから余計に、この作品を気に入った、ということを重要視。次点は左右田さん、鳥野さん、こあらさん。(日向さち)
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry1
刺客
のぼりんさん

感想:
「刺客」のぼりん
面白い。最後の直前にオチが分かるが非常に上手い展開だ。緊張感スピード感があり話に無理やこじつけがない。

「雨だれ」鬱宮時間
男女の会話が括弧なしの散文詩のような体裁で進む。それはこの作品のたんたんとした雰囲気作りに貢献している。なにがしかの示唆を含んだ会話が粋である。だが長文の中の一節のようであり消化不良に思えた。私の身勝手な意見としてはこれを膨らませて長編を書かれるとよいと思う。

「サトコ」立花聡
盲目ですぐに裸になりたがる色白の40女「サトコ」。そのキャラクターの強烈さ故、強い引力を感じる。雄治にとってサトコがどういう存在だったのかはついに明らかになることはない。しかしそもそもこの世の出来事で存在理由が明らかになるものはほとんどないということに私は思いを馳せた。

「汗は夢のしずく、垢は希望のかけら」鳥野 新
アイデアがいい。もっと膨らませて大きな話にできそうだ。体中の老廃物がすべて役に立つ生物となった男の悲哀を。

「青春」越冬こあら
ふさぎ込むやりきれない想い。しかしそれは青春だからこそ球根という生命力にあふれた固まりとなることができる。葉をつけ花を咲かせる力がある。締めもさわやかだ。

「オンボロロボット」アナトー・シキソ
「天空の城ラピュタ」に登場する朽ち果てて草の生えたロボットを連想した。人という兵どもが夢の跡。叙情的な詩のような作品だ。

「消される」日向さち
自分にも似たような記憶があったと懐かしく思えた。暗闇を怖がるのは頭脳の成長過程で必要なステップであろう。心霊現象を否定的に考えるようになったわけでもないのにどうしてだろうという疑問に興味を引かれた。

(たかぼ)
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry7
赤魚のドレス
左右田紗葵さん

感想:
生々しくて、からだよじりたくなった。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry8
雨だれ
鬱宮時間さん

感想:
皮肉めいた語り口調が小気味良くて、締めの一文も好み。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry9
サトコ
立花聡さん

感想:
「正月」榎生 東
ええ話やなあ。なんかジジ臭いけど、そこがええなあ。

「雨だれ」鬱宮時間
これはちょっといいだろ? いいよな。これはかなり好きだ。けど、なんで「1001字」なんだ? 一文字くらいどうにかなるだろ? どっかを漢字にするとか、読点を除けるとか。

「サトコ」立花聡
なんか真っ向勝負な作品。いいねえ、いいよ。「ブンガク的暗さ」がたまらんね。

「裏側」あべかめり
最後のセンテンスでちょっと道に迷うけど、全体としてはいい感じ。

「青春」越冬こあら
おお、こあらワールドだ。典型的なこあらワールドだ。

「消される」日向さち
む、これはなかなか。廊下の床板の冷たさを思い出させるいい作品だ。

「テープレコーダー」るるるぶ☆どっぐちゃん
いやあ、いつものことだけど、冴えてるよなあ。

今回はわりと豊作じゃないかなあ。久しぶりに悩んだもんな。「雨だれ」は1000字ぴったりじゃないからという理由をつけて落とせるとしても、あとは、こう、「こっちじゃなくてこっち」という理由が付けられないからなあ。で、一服して決めた。「サトコ」を。真っ向勝負で「ブンガク的暗さ」をもった世界が見事に表現できてる。1000字しかないと、一人称(モノローグ形式)がやっぱり一番やりやすいんだけど、「サトコ」は三人称で、しかも、いわゆる「ショート・ショート」じゃない。そこを買う。

(アナトー)
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry11
ウーティスさん

感想:
 いつの間にか日常で見失っているものや、そこから逃れることへの願望がうまく表現されていると思いました。特に、『地球の裏側』という表現は好きです。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry12
チョコレート怖い
ごんぱちさん

感想:
「余裕じゃねえ! ああああああっ!」 
 四谷は部屋の隅のロッカーの間にもぐり込む。

 なんと表現していいのか、流れの中でこの文字を読まされて、いつの間にか自分がこの部屋にいる透明人間になっちゃうんです。
 
 僕も義理チョコでも嬉しいくちです。一票です。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry20
消される
日向さちさん

感想:
懐かしい感じがして、なんだか親戚の従兄弟と話しをしているような感じで読めました。こう言った感じの話はよく田舎ではありました。しかし、この話もすごくリアルで、なんだか自分の子供の頃の出来事みたいに感じてしまうのはなぜだろう。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry22
テープレコーダー
るるるぶ☆どっぐちゃんさん

感想:
もう、すべて最後の一言です。それだけでした。良かったと思います。
投票者: このバトルへの参加作者