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1000字小説バトル

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1000字小説バトル
第70回バトル結果

おめでとうございます!

第70回・5月期のチャンピオンは、越冬こあらさん作『溶解』と決まりました。
こあらさんは9度目の優勝でトリプルグランドチャンピオンとなります!
これからもご活躍に期待しております。
おめでとうございます。

投票結果
得票数 
1
空色
香月朔夜
2
のぼりん
1
3
千早丸
3
4
殺し
朧冶こうじ
5
小笠原寿夫
1
6
ぼんより
2
7
ネットワーク・パラダイス
めだか
8
頑固な水溜り
綾重寄之介
9
乳白色の空に蝶を放つ
霜月
10
ごんぱち
4
11
橘内 潤
1
12
夢追い人
1
13
越冬こあら
5
14
アナトー・シキソ
1
15
安藝賢治
1
16
かごめ
たかぼ
17
薄荷の傷薬
早透 光
18
スナ2号
4

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

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推薦作品と感想

■Entry13
溶解
越冬こあらさん

感想:
 エントリ13『溶解(越冬こあらさん)』へ投票します。
 女性は強し(笑)
 というか、冒頭の1行目で(なんの説明ナシでも)主人公が女性で、ハイヒールで格好良く歩いているのを音の描写だけで表現し、かつ格好良くハイヒールを履きこなすことからどんな感じの女性かまで一気に想像で来ちゃう文章がすごい(と思っている)。
 人間の存在意義とか性質とか、どんな高説唱えても栓が抜ければ無意味、なところも面白かったです。
 しかし、1000文字でコレだけ書けちゃうんだなぁ。
 羨望です。ということで、合掌(違)

 次点(気になった作品)は下記5作
05『葬式(小笠原寿夫さん)』
06『静夜(ぼんよりさん)』
08『頑固な水溜り(綾重寄之介さん)』
10『山へ柴刈りに(ごんぱちさん)』
18『なれない子供(スナ2号さん)』

『葬式』は、話は面白い。オチも楽しい。
 しかし、裏事情(おじい様)から表舞台(葬式+親戚一同)まで明確な区別がなく一気に語られているため(ネタバレしながら読み進むようなもの)、メリハリがなく、展開も読めてしまう。
 1000文字でやるにはチト苦しい話(構成)だと思いました。

『静夜』は、いいですね(笑) 事件も波乱もなく、またぁ~りと日常を描く。
 1000文字で読ませるにはピッタリな情緒だと思います。
 惜しいのは、冬の物語設定(ですよね?)を初夏(梅雨間近)に読まなきゃいけない所ですか。
 あと、コレだけユッタリとした物語ですから、改行を増やした方がより読み易かったのではないかな、と思いました。

『頑固な水溜り』は、読み終わって「こんな人が実在したらエッライ迷惑」呟きました。
 面白かったです。人物が良く出来ていて、読者に「それチャウやろ」思わせながら最後まで読ませてくれます。文章も簡潔で、でも遊びのような余裕があり、読みやすかったです。欲を言えば1000文字ピッタリに仕上げて欲しかったな、と思いますが。

『山へ柴刈りに』は、笑い死にかけました(汗)
 ウッカリ何の備えもなく最後までスピーディに読んじゃって、腹筋を酷使してしまいました。「面白さ」ではダントツだと思います。
 しかし、桃太郎の養父は戦闘のプロで、というネタは某新世紀バトルにあり、また目新しい設定でもない(ネタが被るのは、パロディ物の欠点ですね)。
 残念! でした。

『なれない子供』は、どうして平仮名なのか良くわかりました。
 言葉の捉え方が素敵です。
 ただ1000文字しかない短編ですから、時間軸が狂っている(回想の中の回想)物語は、ちょっと混乱します。
 もう1つ、細かい事を言うと「~が~した」説明的な文章が目立ってしまっています。
 この辺りをもうちょっと遊ぶと、もっと素敵になると思います。
(by千早丸)
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
最後の一文、『あっ、ポーンって、抜いちゃったって…!』という感想が全てを占めまして。
途中までは、グルグルしていたんですが。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
 よーかいにーんーげんっと。

 そういう新人類が満ちた世界というのは、実に興味があったのになぁ。
 でもひょっとすると、下水道の中に謎の地下帝国を築いているかも知れないからいーのか。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
01 空色
書き始めには一字下げて、会話の終わりの「。」は省略したほうがいいと思います。機種依存文字の使用は、OSによっては文字化けするので避けるべきです。ストーリーは、ホログラムで作られた青空という近未来の設定がその設定だけで終わってしまったようで残念です。もう少し長編で読んでみたいですね。

02 埠頭
オモリのおかげで高波に流されずにすんだのですね。生死の立場が逆転する面白い発想です。

03 イカロスの足
少女漫画の短編のよう。爽やかな作品ですね。

04 殺し
死神の話であろうと察しはつくものの緊張感が続きました。しかし段落の変えすぎは、いい効果を出しているとは思えませんでした。

05 葬式
意外なオチがよかったです。「?」の後に文が続く場合は一文字あけた方がいいとされています。

06 静夜
まさに静かな夜の情景描写だけで終わってしまったように思います。「上を見上げる」は二重表現ですね。

07 ネットワーク・パラダイス
「機械翻訳」というオチがよく分かりませんでした。どうして「能無しな部下さえ許す」ことにしたのかも。行頭の一文字下げがところどころ抜けています。「街頭の暗い」は「街灯の暗い」でしょうか。

08 頑固な水溜り
権威に影響を受けやすい頑固者という設定がユニークです。しかし少々あっけない終わり方でした。頑固者への妻の愛情が最後に描かれていますが唐突です。字数も1000字に近づける努力が欲しいです。

09 乳白色の空に蝶を放つ
題がいいですね。エロティックな内容なのにエロスが感じられません。むしろ乾いた事務的な報告書を読んでいるようです。それがこの小説の成功か失敗かは分かりません。個人的にはこういった路線の小説にはもっと強烈なイメージを求めてしまいます。

10 山へ柴刈りに
おじいさんと熊との決闘には手に汗握りました。しかし最後のおばあさんとの会話にどういう意図があるのかが分かりませんでした。

11 睨む夜景
「いかにも日本人といった鼻」ってどういう鼻でしょう。疲れた顔ですか……顔ってそんなに雄弁でしょうか。見かけによらないことも多いですけれど。

12 過去、そして回想、あの日、夢のような現実
独特の文体。なんとなく惹かれます。

13 溶解
素晴らしい。随所にメモしておきたい言葉があります。しかもニヤリと笑えます。毎度お見事ですね。

14 紙飛行機
詩のような小説。小説のような詩。作為的に小説的ではない文体を作り毎回成功している技量はさすがです。

15 だるまジェノサイド
なかなか実験的でよいとは思いますが。

16 かごめ
わけのわからない拙作を読んでくださってありがとう。

17 薄荷の傷薬
サクマ式ドロップ缶というとどうしても「火垂るの墓」の印象が強烈すぎます。その印象に圧されてしまいます。そこがちょっと。

18 なれない子供
無理のない作りにほっとします。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
『頑固な水溜り』と『溶解』。
両方とも、残された人の行動の解釈を読者にゆだねているのが吉でした。
なんで蛇口閉めないの、妻。なんで栓抜いちゃうの、”この人”。
予想はつくけれども、そこまで書かずに読者を誘導する腕がお見事。
笑いのポイント、季節との合い方、両方とも良い勝負。
ただ、綾重さん、1000文字にあまりに足りてない。
1000文字ぴったりの美しさ、というのもあるので、
(逆にいえば1000文字から外せばそれなりの意味があるだろうと考えてしまうので)
こあらさんに一票。

面白く読めたのは、
『過去、そして回想、あの日、夢のような現実』『山へ芝刈りに』『紙飛行機』
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry10
山へ柴刈りに
ごんぱちさん

感想:
最初の平凡な昔話の冒頭部からは想像もつかないような展開になって面白かったです。特に熊とおじいさんの格闘シーンがリアルで読んでいて心地よかったです。熊の頭よりも大きな桃のほうが珍しいのも確かですよね。まさか桃太郎にこんな裏話があったなんて、という感じです。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
05  葬式    小笠原寿夫
 シュールなコントを見ているようで面白かったわぁ。親族が爺さんの死亡を確認せずに葬式をするところを含め、なんかもっと破天荒なオチを期待したのだが。

06  静夜    ぼんより
 悪くない。いい空気が書けている。

10  山へ柴刈りに    ごんぱち
 のけぞった。「ぎけーき」といい、このシリーズは大好き。終盤が秀逸。

 ちゅわけで、今回は迷わずごんぱち校長に。
 小笠原さんのも、偶然の妙として非常に面白かったが、きっと作者の意図していないところで面白がっている気がするので。自分が。(M)
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
元気すぎるおじいさんが不思議と楽しい。
演劇でおじいさん役を演出するなら、こういう背景も考えてゆくと
役者の幅も広がって楽しくなるのだろうか。そうなると、
おじいさんの柴刈りでつかう斧は池に落とした金の斧と考えた人もあれば、
おばあさんは魔法をかけられたお姫様だろうと考えた人もいたろうなあ。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
 アイデアと勢いのある文章がステキ。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry18
なれない子供
スナ2号さん

感想:
これが一番いい
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
久しぶりのスナさんの作品、堪能いたしました。
いいなあ、さりげなく温かい。
3人の愛情がいやみなく描けていて、感動しました。
最後の一文がすごく良かったです。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
作風で選びました。
荒い感じもしましたが、これで充分何かが伝わってきます。
良いと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
題材が、とかいいだすといろいろ言えそうだけど、ほんとうはやっぱり感動したら言うことなんてあまりない。すっとくる感じで、変にこねくり回してないとこが、心地よかったです。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

■Entry3
イカロスの足
千早丸さん

感想:
話の筋が自然で、「ありきたり」という感じもなく、人間味のある物語だと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
「イカロスの足」とあったから、男子がどうなるのかと思って読んでいったら勝利した。二人の女の子はとってもかっこいい。多くの読者にどう判断されるか解らないが一票です。洗練されると大変な魅力の生まれる文章だと感じるので。
投票者: その他の作者

感想:
「恋愛小説は苦手だ」と公言している千早丸さんですが、
面白いじゃないですか。
良くも悪くも、描かれている世界に対して無責任、というか、
適当な距離感が保たれていて、ええと、なんというか、陳腐な恋愛小説風の
文章にありそうな盲目性がない、というか。
そんな感じです。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry6
静夜
ぼんよりさん

感想:
読んでるうちに、ホットチョコレートが飲みたくなってしまったので
自宅のキッチンで作ったホットチョコレートを飲みながらこれを書かせて
いただいています(^-^)
ほのぼのとした日常の情景描写がとても心地良く感じました。

まさやん.
投票者: 純粋読者

感想:
前回投稿作品のタイトル(「ラスト」)とその内容から、もしかしたら今回どっぐちゃんは作品を投稿してないんじゃないかと思ってたら、やっぱりなかった。作者登録を更新しなかったってことだな。惜しいヒトをナクした。それはともかく。

「イカロスの足」千早丸
セーシュンだなあ。よく書けてると思う。そのセーシュンな感じが。

「静夜」ぼんより
どこかで見覚えのある独特の言葉遣い。センスがよくて、リズムと思い切りの良さもある。
ランバ・ラル風にいうと、「ほっほう、なかなか思い切りのいい書き手だな。度胸もある」
てか、どっぐちゃんじゃないのか? どっぐちゃんだろ? すぐわかったよ。
こんどの名前はいいよね。とぼけた感じとシンプルさが気に入った。

「頑固な水溜り」綾重寄之介
ちょっと泣かせるなあ。 泣かせるぜ。

「乳白色の空に蝶を放つ」霜月
これはかなりキテるんじゃないかな。いいと思うぜ、これは。

「山へ柴刈りに」ごんぱち
いいなあ。いいよ。くだらないものほどちゃんと書くってのは大事だよなあ。
そのちゃんと書いた加減がくだらなさを倍増して、面白さを生む。

「過去、そして回想、あの日、夢のような現実」夢追い人
これはちょっと、うん。語りと、終らせ方が見事だ。

「溶解」越冬こあら
大真面目にバカなことを言ったりやったりしてる主人公と、 それを受け入れつつも、最後のところで常識的な判断を失わない主人公に身近な登場人物のやり取りは、越冬こあらの十八番で、この十八番が出てくると、まあ、間違いなく面白い。

「だるまジェノサイド」安藝賢治
これもいいなあ。なんかちょっと雑などっぐちゃんみたいだし。

「かごめ」たかぼ
これもなかなかシュールだなあ。私(僕)と「もう一人」の切り替わりというか、入れ替わりがもうすこしスムーズだったら、錯綜感(いつの間にか「視点」が変わってる感じ)がもっとうまく伝わったんじゃないかなあ。

「薄荷の傷薬」早透 光
ええ話やなあ。
けど、最後の「想ひで」 は「想いで」でいいんじゃないか? なんで突然旧仮名遣い?

「なれない子供」スナ2号
ちゃんと書けてる。カッチリ書けてる。 完成度が高い。昔のNHKの現代劇ドラマみたいだ。

今回は豊作だ。投稿数は少ないのに、豊作だ。だから、投稿作のどれがチャンピオンでも文句はない。それでも敢えてあげれば、「乳白色の空に蝶を放つ」「過去、そして回想、あの日、夢のような現実」「かごめ」の三作品が、こう、来た。来たよ。
けど、まあ、アレさ。ほら、ファンだから俺。だから今回は、改名記念も兼ねて、脅威の<新人>ぼんよりさんの「静夜」に一票。(かつてどっぐちゃんと呼ばれた書き手=ぼんより、と勝手に決めて書いたけど、違ってたらごめんなさい。全くの別人なら、先に謝っときます。というか全くの<新人>だったら、世の中まだまだすごいヤツはいるなあと、別の意味で感動する)

(アナトー)
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry2
埠頭
のぼりんさん

感想:
わかりやすくて一番ハッピーなラストだったのが気に入った理由です!
投票者: 純粋読者

■Entry5
葬式
小笠原寿夫さん

感想:
「葬式」
たんたんと馬鹿な事態が進行して面白かったです。
ただ、骨はアラの一部ではないかと思います。

「埠頭」
まさにショートショート。
はずかしながら、最後までオチが読めませんでした。

「イカロスの足」
冒頭の台詞が印象的でした。

「溶解」
彼女は理系なんですね。きっと。
文系の科学がよくわかりました。

「なれない子供」
雰囲気が好きです。
具体的な思い出を交えた中篇・長編で読みたいと思いました。
投票者: 純粋読者

■Entry11
『睨む夜景』
橘内 潤さん

感想:
 最後まで自然な流れで読み進めることが出来た。オチに繋がるストーリーがちゃんとあって、読者はいろんな想像を発展させることが出来る。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry12
過去、そして回想、あの日、夢のような現実
夢追い人さん

感想:
最近の一般1000字は、読んでいて以前よりグレードアップしている気がします。華々しさに感嘆、そして燃え尽きる自分(の話)……。
気になった作品がたくさんあったのですが、とにかく時間がないので、最後まで色褪せなかった夢追い人さんの作品に投票します。
なんというか、現実と幻のふわふわしていて境目がないお話、好きなんです。
フランスパンと猫とブロンド美人、飲まれることのないコーヒーにうっとり。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry14
紙飛行機
アナトー・シキソさん

感想:
草原の緑と白いテーブルと青い空と、これも白い紙飛行機――爽やかな色彩と話で、読み心地が良かったです。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry15
だるまジェノサイド
安藝賢治さん

感想:
理屈っぽくてパワフル全開な吹っ飛んだ文章を目指しているようだが、理屈っぽく成りきれず、パワーも吹っ飛び方もイマイチだ。
だがしかし、この中途半端の寄せ集めに集合体としての力を感じてしまった。
面白いだの可笑しいだのを通り越して、通り抜けたすまし顔に一票を投じる。
投票者: このバトルへの参加作者