■Entry13
溶解越冬こあらさん
感想: エントリ13『溶解(越冬こあらさん)』へ投票します。
女性は強し(笑)
というか、冒頭の1行目で(なんの説明ナシでも)主人公が女性で、ハイヒールで格好良く歩いているのを音の描写だけで表現し、かつ格好良くハイヒールを履きこなすことからどんな感じの女性かまで一気に想像で来ちゃう文章がすごい(と思っている)。
人間の存在意義とか性質とか、どんな高説唱えても栓が抜ければ無意味、なところも面白かったです。
しかし、1000文字でコレだけ書けちゃうんだなぁ。
羨望です。ということで、合掌(違)
次点(気になった作品)は下記5作
05『葬式(小笠原寿夫さん)』
06『静夜(ぼんよりさん)』
08『頑固な水溜り(綾重寄之介さん)』
10『山へ柴刈りに(ごんぱちさん)』
18『なれない子供(スナ2号さん)』
『葬式』は、話は面白い。オチも楽しい。
しかし、裏事情(おじい様)から表舞台(葬式+親戚一同)まで明確な区別がなく一気に語られているため(ネタバレしながら読み進むようなもの)、メリハリがなく、展開も読めてしまう。
1000文字でやるにはチト苦しい話(構成)だと思いました。
『静夜』は、いいですね(笑) 事件も波乱もなく、またぁ~りと日常を描く。
1000文字で読ませるにはピッタリな情緒だと思います。
惜しいのは、冬の物語設定(ですよね?)を初夏(梅雨間近)に読まなきゃいけない所ですか。
あと、コレだけユッタリとした物語ですから、改行を増やした方がより読み易かったのではないかな、と思いました。
『頑固な水溜り』は、読み終わって「こんな人が実在したらエッライ迷惑」呟きました。
面白かったです。人物が良く出来ていて、読者に「それチャウやろ」思わせながら最後まで読ませてくれます。文章も簡潔で、でも遊びのような余裕があり、読みやすかったです。欲を言えば1000文字ピッタリに仕上げて欲しかったな、と思いますが。
『山へ柴刈りに』は、笑い死にかけました(汗)
ウッカリ何の備えもなく最後までスピーディに読んじゃって、腹筋を酷使してしまいました。「面白さ」ではダントツだと思います。
しかし、桃太郎の養父は戦闘のプロで、というネタは某新世紀バトルにあり、また目新しい設定でもない(ネタが被るのは、パロディ物の欠点ですね)。
残念! でした。
『なれない子供』は、どうして平仮名なのか良くわかりました。
言葉の捉え方が素敵です。
ただ1000文字しかない短編ですから、時間軸が狂っている(回想の中の回想)物語は、ちょっと混乱します。
もう1つ、細かい事を言うと「~が~した」説明的な文章が目立ってしまっています。
この辺りをもうちょっと遊ぶと、もっと素敵になると思います。
(by千早丸)
投票者: このバトルへの参加作者
感想:最後の一文、『あっ、ポーンって、抜いちゃったって…!』という感想が全てを占めまして。
途中までは、グルグルしていたんですが。
投票者: このバトルへの参加作者
感想: よーかいにーんーげんっと。
そういう新人類が満ちた世界というのは、実に興味があったのになぁ。
でもひょっとすると、下水道の中に謎の地下帝国を築いているかも知れないからいーのか。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:01 空色
書き始めには一字下げて、会話の終わりの「。」は省略したほうがいいと思います。機種依存文字の使用は、OSによっては文字化けするので避けるべきです。ストーリーは、ホログラムで作られた青空という近未来の設定がその設定だけで終わってしまったようで残念です。もう少し長編で読んでみたいですね。
02 埠頭
オモリのおかげで高波に流されずにすんだのですね。生死の立場が逆転する面白い発想です。
03 イカロスの足
少女漫画の短編のよう。爽やかな作品ですね。
04 殺し
死神の話であろうと察しはつくものの緊張感が続きました。しかし段落の変えすぎは、いい効果を出しているとは思えませんでした。
05 葬式
意外なオチがよかったです。「?」の後に文が続く場合は一文字あけた方がいいとされています。
06 静夜
まさに静かな夜の情景描写だけで終わってしまったように思います。「上を見上げる」は二重表現ですね。
07 ネットワーク・パラダイス
「機械翻訳」というオチがよく分かりませんでした。どうして「能無しな部下さえ許す」ことにしたのかも。行頭の一文字下げがところどころ抜けています。「街頭の暗い」は「街灯の暗い」でしょうか。
08 頑固な水溜り
権威に影響を受けやすい頑固者という設定がユニークです。しかし少々あっけない終わり方でした。頑固者への妻の愛情が最後に描かれていますが唐突です。字数も1000字に近づける努力が欲しいです。
09 乳白色の空に蝶を放つ
題がいいですね。エロティックな内容なのにエロスが感じられません。むしろ乾いた事務的な報告書を読んでいるようです。それがこの小説の成功か失敗かは分かりません。個人的にはこういった路線の小説にはもっと強烈なイメージを求めてしまいます。
10 山へ柴刈りに
おじいさんと熊との決闘には手に汗握りました。しかし最後のおばあさんとの会話にどういう意図があるのかが分かりませんでした。
11 睨む夜景
「いかにも日本人といった鼻」ってどういう鼻でしょう。疲れた顔ですか……顔ってそんなに雄弁でしょうか。見かけによらないことも多いですけれど。
12 過去、そして回想、あの日、夢のような現実
独特の文体。なんとなく惹かれます。
13 溶解
素晴らしい。随所にメモしておきたい言葉があります。しかもニヤリと笑えます。毎度お見事ですね。
14 紙飛行機
詩のような小説。小説のような詩。作為的に小説的ではない文体を作り毎回成功している技量はさすがです。
15 だるまジェノサイド
なかなか実験的でよいとは思いますが。
16 かごめ
わけのわからない拙作を読んでくださってありがとう。
17 薄荷の傷薬
サクマ式ドロップ缶というとどうしても「火垂るの墓」の印象が強烈すぎます。その印象に圧されてしまいます。そこがちょっと。
18 なれない子供
無理のない作りにほっとします。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:『頑固な水溜り』と『溶解』。
両方とも、残された人の行動の解釈を読者にゆだねているのが吉でした。
なんで蛇口閉めないの、妻。なんで栓抜いちゃうの、”この人”。
予想はつくけれども、そこまで書かずに読者を誘導する腕がお見事。
笑いのポイント、季節との合い方、両方とも良い勝負。
ただ、綾重さん、1000文字にあまりに足りてない。
1000文字ぴったりの美しさ、というのもあるので、
(逆にいえば1000文字から外せばそれなりの意味があるだろうと考えてしまうので)
こあらさんに一票。
面白く読めたのは、
『過去、そして回想、あの日、夢のような現実』『山へ芝刈りに』『紙飛行機』
投票者: このバトルへの参加作者