■Entry4
饅頭ごんぱちさん
感想:「一八一七」
リチウム、芸人、葉巻とガウン。
目には見えないところのうっすいラインで繋がっとるんやろうなぁ、という気配はある。ただそのへんの繋がりをもうちょっと明確に感じるためには、1000字では短すぎるんではないかと思いました。
「お頼み行列」
古典落語「紀州」をはじめとして、「依頼されてもとりあえずは断る」という流れは日本のプリミティブなところに根付いているんでしょう。
まぁ「とんでもない」んだが、後々波風を立てないというのが実にそれっぽい。この「後々面倒なことにならないように手を打つ」国民性というのは裏を返せば「後々面倒なことをする」国民性だということであります。これを書こうとした着眼点が良いかと思います。
「あかとぐろ」
思いついちゃったので。
「饅頭」
あー。
そうきたか。ちゃんとエピソードがある。多分お茶の怖い話って、茶摘み娘がうっかりハサミで手首切っちゃったんで茶の木がみんな赤く染まったとかそんなんなんだろうなぁ。「まんじゅうこわい」いじりの新機軸を発見。今回は本作で。
「五分時の夢」
蘆花がディケンズの「クリスマス・キャロル」を読んでいたかどうかというのは興味深いところです。
「クリスマス・キャロル」が1843年、本作が1902年。十分ありえる。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:江戸情緒にあふれた良い作品だと思いました。オチも利いていました。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:1.一八一七
弟のお陰で、いい作文が書けました。お読み頂いた方、ありがとうございます。
2.お頼み行列
幸先、そうでもなさそうかな、と思いましたが、ちゃんと筋になっていたところは、凄いです。
タイトル選びのセンスにも魅力を感じました。
3.あかとぐろ
色んなものと引っ掛けて、あかとぐろにしてある、という印象です。語り口が、いい。
面白く読ませていただきました
4.饅頭
しっかりと落げの部分で笑わせていただきました。技巧派という印象をごんぱち先生には、持っております。
次回作にも期待しております。
5.五分時の夢
古典は、難しい。故に面白い。
ふりがながなければ、途中で投げ出しているところでした。
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