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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage4
第8回バトル結果

おめでとうございます。

今回のチャンピオン作品は、ごんぱちさん『暑中閑有』と決まりました。みなさま、ご投票いただきましてありがとうございました。

投票結果
得票数 
1
サヌキマオ
1
2
小笠原寿夫
1
3
ごんぱち
2
4
盂蘭盆
岡本綺堂

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

暑中閑有
ごんぱちさん

感想:
1.怒れるちくわ
登場するのが、皆、人間ではないところに、感心しました。擬人法というのでしょうか。
サヌキマオ先生の中で、成立している感じを受けました。
2.史実に基づいた仮説
殆どフィクションです。
考えながら、書いたので、支離滅裂かもしれません。
3.暑中閑有
四谷と蒲田の気だるいやり取りを久しぶりに読ませていただきました。
本降りになって出ていく雨宿りという有名な川柳を思い出しました。読みやすかったと思います。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
二人の会話が軽妙でしたし、最後らへんは「羅生門」のエピソード?かどうかは分かりませんが、ユーモラスだと思いました。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

怒れるちくわ
サヌキマオさん

感想:
 生き物は畢竟一本の管に過ぎぬのならば、ちくわこそが生き物の端的な姿に他ならない。その時、キュウリは何になるのだろうか、否、キュウリよりむしろチーズである。事と次第によっては、入り口と出口こそキュウリであるが、その内に秘めたるはわさびである事もあろう。
 ちくわわさび詰めとして新たな生を受けたそれは、人を欺くべくひっそりと皿に潜む。だが彼は気付かない。彩りの為に、彼が斜め切りにされ、丁寧に盛り付けられている事を! 嗚呼、断面にわさびが見えているではないか! メガネを外したのび太ほどの近眼であるならば、わさびとキュウリを単なる緑色の物体として混同もしよう! されど、今日の食卓を囲むのは、若い夫婦と子供の一家、総勢七人、その視力は合計で四十に及ぶ! そう、彼らはコイサンマンなのだ。
 世界は奇跡に満ちている!
投票者: このバトルへの参加作者

史実に基づいた仮説
小笠原寿夫さん

感想:
「怒れるちくわ」
 けっこう自分でも面白いと思うんですけど(すっとぼけ)

「史実に基づいた仮説」
 そもそも次郎はなぜ西に向かうのか! という問題が(読者の中で)解決しませんとすっきりせんのですが、皆目わからんので、すっきりしません。
 どっちも暑苦しい感じはあるけど、相対的に爽やかなのはこっちかなぁ。

「暑中閑有」
 暑いのにいちゃいちゃとしている。
 二回くらい読んで、要するにそういうことだと理解しました。暑いのにいちゃいちゃ。見ている側はたまったものではアリアハン。もとい、ありません。

「盂蘭盆」
 無縁の鬼じゃあしょうがない。この頃の人だと、中国の故事来歴から教訓めいたものを引っ張ってきて書いて(雑誌に)載せる、みたいな感じなんでしょうねぇ。
投票者: このバトルへの参加作者