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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage4
第32回バトル結果

おめでとうございます

今回のチャンピオン作品は、ごんぱちさん『石イモ アナザー』です。

投票結果
得票数 
1
サヌキマオ
1
2
小伏史央
1
3
ごんぱち
3
4
幽霊
永井隆

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

ノスフェラトゥ
サヌキマオさん


感想:
 確かに皮を食い破って出血したのを飲むだけだと、結構汚れそうではある。
 その意味で、綺麗に血を摂取する方法を編み出した荒木飛呂彦の描写力が生えるが、口からも飲んでたな。血管から直ってのは、ひょっとして何か別作品でもあった描写だろうか。
 吸血蝙蝠の唾液には、血が固まりにくくなる成分があるとかなんとかも聞くから、或いは結構簡単に血は止まるもので、飲む量も大したものでないならば、小さい傷跡が残るだけという創作物描写程度で良いのかも知れない。
投票者: このバトルへの参加作者

その後の作者たち
小伏史央さん


感想:
実際に運営しておりますと、書き手として立派になられた方、連絡できなくなった方、お亡くなりになった方、今も変わらぬごとくお付き合いくださる方、私の不義でどうにもならなくなった方、まあ、色々いらっしゃいまして、まったくそのまんまです。で、そのまんま過ぎて、本作が創作としてもちょっと感想とか出ませんが、私は公園の掃除はやめません。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

石イモ アナザー
ごんぱちさん


感想:
1.ノストラフェラトゥ
ノスフェラトゥとは、吸血鬼のことなんですね。初見では最後の段落が蛇足かと思いましたが、後で読んでみると、最初の段落から回収できている。
秀逸だと思いました。

2.その後の作者たち
震災というのは、三陸沖のことでしょうか。それとも阪神・淡路のことでしょうか。何にせよ、小説に対する情熱が感じ取れました。

3.石イモ アナザー
(五〇行、原本欠損)がとても気になります。
何となく想像はつきますが。いつも丁寧な文体なので、読み易いです。
弘法も筆の誤りという諺を思い出しました。

4.悲惨の中にも人情は残っている。
そう思わせてくれる作品でした。

迷いましたが、常連のごんぱち先生に投じます。QBOOKSを救ったお人ですし。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
面白かったです。オチのインパクトももちろん、弘法大師がおばあさんに芋を乞う流れもとてもきれいに展開されており、石芋の説話をうまくアレンジされていると思いました。
「五〇行」というと作中の石芋のくだりの2倍以上の分量になると思いますが、不自然に多すぎるのではないかという印象。一体どんな紆余曲折があったんだ。ただし「欠損多すぎやん」と笑わせるには少なく、どっちつかずな印象。
しかしそれはそれとして、汚い話に蓋をするような(五〇行、原本欠損)という表現で、肝心な部分を伏せたからこそ面白い、素晴らしいオチでした。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
「ノスフェラトゥ」
 最近の中ではよくできているほう。


「その後の作者たち」
 そうしたweb1.0のネット小説書きのサイトの成れの果てことQBOOKSへようこそ、といった感じである。
 やっぱりこう、phpが実用化して、サイトが双方向性を持ち始めたあたりが転換点だったかもしれないな……

 もうちっと、読んでいる側がどのくらいの前提知識を持っているかは意識してよかったかもしれないな。
 ここは基本的におっさん(およびおばはん)しかいないからな……たいていは知ってるんだ、そのへん。


「石イモ アナザー」
 バフンウニ、おいしいらしいですよ!
 あたしゃおそらく棘のついたのしか食ったことがないが……

 果たして原本を破ったのは誰か! 私、気になります!


「幽霊」
 シーンがシーンだけにアレなんだけど、そこを軽妙に書こうとするのがいいのか悪いのか、みたいなところは考えてもいいかと思います。
 いや、軽妙なのが悪い、ということではけっしてなくて、軽妙であるがゆえに、どこか他人事のような、どこかフィクションの空間を歩いているような居心地の悪さを感じるのです。さも「なーんちゃって」といいたそうな、口ぶり。
投票者: このバトルへの参加作者