■Entry4
水のモイラアレシア・モードさん
感想:「廿四の眼」
もともとドガチャカな話なのでなんでもいいといえばいいのだが、こういうときの計算はちゃんとしたほうが映えるなあと思った。
「三題噺」
今回とてもおもしろかった。先に「三題噺だよ」とエクスキューズするのも効いているし、シャツの柄も最後に出てきてちゃんと機能している。
「ちゃんと考えてある」というのが好きなので、いいものだと思います。いいぞ!
「トロッコ(日本での一般的解釈に拠る)問題」
これも良かった。西尾維新だか村上春樹もどきの導入から始まって土曜の昼を通過していつものに戻る。
「二歩先の展開が読めない」というのが好きなので、いいものだと思います。いいぞ!
「水のモイラ」
最後の<すまんな私が居たばかりに>と、「墓参りに行こう」がバッティングしながら人生は過ぎていくのだということだったそうです。
多分そういう話なのではないかと思います。どうでもいいことだけど、甲虫が水に飛び込んだときって水面に油の膜ができるよな。足に油がついてんのかな。
「己一人の心でさえも感情が譲り合わない」というのが好きなので、いいものだと思います。いいぞ!
今回、どれも良かったんだけど最終的に<すまんな私が居たばかりに>がみんな持っていった感がある。
「翔び去る印象」
客が居てそいつらに語る、というよりも、脳裏にあるイメージを浮彫させるような書き方というのがあって、たぶん、そういうやつだ。
だから読みにくいとかそういうのはどうでもいいんだぜ、というのが文体が伝わってくる。今度やってみようかと思った。
投票者: このバトルへの参加作者
感想: 虫が分厚く存在するのは、亜熱帯に近しい故の存外固有で特徴的な生物相である事を、北海道に移住してから知った。ような気はするものの、札幌中心部、しかもマンションが生活圏であるので、実際の藪やら叢やらではどのようになっているか、断言はし難い。少なくとも神恵内村では網戸にカメムシぐらいは付いた。
虫と言えば彼らの潜む「叢」という言葉は、「草群ら」辺りが意味に近かろうし、そちらの方が自分の直観に合う。これはつまり、官能小説だか眠狂四郎だかで、陰毛の表現に使われていたのを読んだせいで、どうも植物感が薄い。
投票者: このバトルへの参加作者