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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage4
第73回バトル結果

おめでとうございます

今回のチャンピオン作品は、サヌキマオさん作『百年の姑息』です。

投票結果
得票数 
1
おんど
1
2
サヌキマオ
3
3
粉挽きロバのお話
ごんぱち
4
おせちもいいけど
アレシア・モード
5
寝たらぬ日記
横光利一
6
八五郎手柄始め(上)
野村胡堂
7
八五郎手柄始め(中)
野村胡堂
8
八五郎手柄始め(下)
野村胡堂

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

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推薦作品と感想

■Entry2
百年の姑息
サヌキマオさん

感想:
「百年の姑息」★★★
人が生まれ変わって苔になる話である。
希望通りに生まれ変われてよかったと思う。
希望通りに生まれ変わったから岩魚や蟹の襲来もどこか楽しげである。
淡々として運命を受け入れる。
さいきんテレビでこの苔に似た感じに接したことを思い出す。
東出昌大である。
東出昌大にはたっぷり時間があるし、生まれ変わったら苔になりたいと言い出しそうだ。
これまでさんざん苔にされてきたのだから(爆笑)

「粉挽きロバのお話」★
3匹の~という寓話は良い子悪い子普通の子的な三段落ちが用いられる。
三匹の子豚しかり三匹の侍しかり三匹のおっさんずラブしかりである。
本作では痩せたロバ、逞しいロバ、小柄なロバが対比される。
痩せたロバは小欲、逞しいロバは大欲で悲惨な末路を迎えるが小柄なロバは分を知りコツコツ働いて小さな幸せを得る。
つまり、積み立てNISAこそが幸福への近道であると作者は説くのだが果たしてそうだろうか。
痩せたロバは寝たふりをして布団をかぶり人工知能を駆使した暗号資産の運用を行っている。
痩せたロバたちに人間が酷使される世界が間近に迫っていることを知る人間はほとんどいない。

「おせちもいいけど」★★
おせちもいいけど加齢もね、と伊藤蘭は言った。
紅白歌合戦で伊藤蘭の歌うステージも客席も老人ばかりだった。
孔子、孟子、荀子、ルソー、サルトル、アレシア。
本作の登場人物もしみったれた年寄りばかりである。
よく見ると本大会は「1000字小説バトルstage4」とある。
stage4はかなり重症だ。
ぜひNewJeansやあのちゃんを登場させて若返りを図っていただきたいと切に願っている。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
こういう苔は、悟ったようでありながら、手頃な場所に移すとまた増え始めるからタチが悪い。
にゃー。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
『逃げ延びたぞ』これが概ねの者にとっての、生涯のうちに声に出して言いたい本音である。実際は言いたくても言えなかったり、またはそう言えるようになれなかったりするけど、とにかくそれが本音なのである。眼下に伴う自分の延長みたいでもあるしそうでもないようなよくわからないもの達のカタマリを眺めて死後まで担保できた気分となったある日、心に生じる達成感である。もちろん翌日あたりに富士山とか噴火して深山幽谷も溶岩の流路と化せばそんな達成感も吹き飛ぶのだが、それは確率論であり苔は学者ではないのである。まあおよそプラス2万のトップでオーラス迎えたとき程度には逃げ延びたと言えよう。なんか、そういう声がどっからかする。さて粉挽きロバはどう思うだろうか
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry1
長編小説「途中まで」
おんどさん

感想:
「長編小説(途中まで)」

>「悪びれっくす新潟」と仲居は言った。
>むらむらと怒りがわいた。

 これほどに共感した怒りは、近年ない。
 両鼻にレタスの切れっ端を挿し入れたくなってくる。

「百年の姑息」
 高校生くらいのころから幽谷の苔に対するあこがれはあるが、きっとそれはそれで忙しいのであろう。しらんけど。

「粉挽きロバのお話」
 「動物農場」的な(うろおぼえ)。擬人化に加えて、世界の外部に人間を置くことでエグいことができる、というアレを踏襲しておられる。
 変にひねらないところに凄みも。

「おせちもいいけど」
 ここにシオランを入れよう。「一年中カレーと決めたほうが不幸が最小限で済む」……違うかぁ?
 ガンジーは「正月くらいおせちを食おうぜ」と云ったとか、云わないとか……

「寝たらぬ日記」
 ところどころ不親切な部分も含め、「暇なんだなあ」というのは伝わってくる。

「八五郎手柄始め(上)
 八五郎手柄始め(中)
 八五郎手柄始め(下)」
 面白かった。なんだかこのくらいの手合いのものが懐かしい……
投票者: このバトルへの参加作者