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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage4
第79回バトル結果

ざんねん

1位の作品数がその得票数以上となりましたので、今回のチャンピオン作品はありません。

投票結果
得票数 
1
おんど
1
2
サヌキマオ
1
3
ごんぱち
1
4
アレシア・モード
1
5
生産管理
アルカジー・アベルチェンコ/ 上脇進

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

■Entry1
長編小説(途中まで)
おんどさん

感想:
「長編小説(途中まで)」
 よく読むと梶原さんの扱いが本当に雑なので梶原さんおばあちゃん説が強化されてしまった。もしかすると60代後半か。

「ヘルメットに毛蟹」
 頭に乗せたらいやそうなものといえば毛蟹ではないでしょうか。ちょっとひんやりしたりして。

「蛙化現象」
 しばらく死ぬ以外のオチを考えてしまった。山の中の生態系においてはかなり上位になるのでは。熊も倒せそう。

「老人党宣言」
 四谷シリーズのようなやりとり。話を聞いていて美濃部亮吉のことを思い出した。
 まーしかし、当方も都知事を選んだりしましたが、能力うんぬんではなく、自ら「出たい!」という性分の人しか出てこないのよなあ。
 能力があって、周りから望まれて、というタイプはついぞ見かけない。

「生産管理」
 この管理者にもお賃金が払われているんだよなぁ、管理分のコスト見合っているのかなあ、などと考えるのはあまりにも今の自称Xに毒されているかしら。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry2
ヘルメットに毛蟹
サヌキマオさん

感想:
かぶり物の下に毛蟹というと、デビルマンを思い出すが、果たして蟹と蜘蛛は同一視すべきかという問題に行き当たる。
してみると、カール・フォン・リンネが地獄の懲役を終え、甲虫体の偉大なる種族辺りに転生したら、ホモサピエンスとそれ以外のラインを一体どこに引くのか、興味の湧くところである。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry3
蛙化現象
ごんぱちさん

感想:
怪物だ、怪物だ❤
内容は「変身」というよりだんだん「妖虫」(古賀新一)とか「毒虫小僧」じみてきますが、それが開放された人間の自然な成り行きというものであり、ザムザだってあれが殺人昆虫ならB級化するしかなかったところを愛なき作者によって無能な虫にされたわけです。それに比べて四谷は最初に手にかけるのがママンという、実にロマンあふれる待遇です。まるで科学の力で倒されたかのようなエクスキューズを伴う情けないサドンデスも良い。字数があればうっかり恋愛とか戦闘とか盛り込んでC級化してしまうところですが、まあそれもそれで良いのですが、そんなの投げ出して唐突なエンドを迎えることができた。美しいと思います。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry4
老人党宣言
アレシア・モードさん

感想:
ヘルメットに毛蟹 ★★★

「サイドカーに犬」の続編である。温井まひるというお面をかぶった犬はユニクロのシャツに血のパン姿の職業人のようであるが、実際には犬である。サイドカーで運ばれた犬である。フルフェイスのヘルメットをかぶって毛蟹を隠蔽しようとしているが、じつは飲み会でジャスミンティーばかり飲んでいる下戸を隠蔽しようとしている犬である。じつは文中に大きなヒントがある。6月20日木曜日は今年令和6年の暦である。作者は今年の暦を使って犬を走らせようとしている。実話である。中身がスカスカでカニカマの味がする毛蟹は現代を生きる多くの職業人に対する皮肉である。そんな皮肉を言えるのは犬だからである。自分の髪の毛の蟹臭さと部屋に置いてきたヘルメットの蟹臭さを同列に憂うのはほんらい一体となるべき髪の毛とヘルメットの離散が原因である。ほんらい親しい間柄なのに遠慮したりすると蟹臭いなあと言われたりするあれである。それほどヘルメット想いなのは犬がサイドカーに乗りたがっているからである。「サイドカーに犬」という小説は読んだことがない。


蛙化現象★★★

蛙化現象というのはなんと読んだらいいのだろうか。読み仮名を振って欲しい。あらゆる漢字に読み仮名を振って欲しいとずいぶん前から言っているのに実現されないのは台湾海峡が緊張しているからだろうか。私は緊張しいだし怒張もしている。朝起きたら巨大な蛙になっていた話である。フリック入力ができなくなったら現代人として死を迎えたと言っても言い過ぎではない。フリック入力の指づかいを見て少女たちは欲情するのだからフリック入力ができなくなったら人口動態のグラフをいくら睨んでも明るい未来を予見できない。蛙になった四谷京作は母親をその生臭い身体で昏倒させ恋人もあきれさせてしまう。四谷京作=ヤドクガエルというブランでイングが進行し始める。遠巻きに眺めている妙な装束の人たちというのは最近頻繁に報道されている奈良県の反大仏集団のことだろうか。大仏を見ているだけで気が大きくなって穏やかな気持ちになってぎすぎすした職場でもひとり笑顔で淡々と仕事をこなし家に帰れば年老いた妻と嫌な顔ひとつせずお風呂に入って皺だらけの背中を流し弛みきった腹の上に載って嬉々として腰を動かす。それは大仏を世界の救世主として崇め奉っているから、仏教の何たるかも理解せずともそういう朗らかで温かい気持ちに包まれて慎ましく暮らしていく。そんな人を見つけてはSNSを駆使してアンチコメントをつけたり個人情報を暴露して柄の悪い輩たちを周囲に徘徊させる。そんな反大仏集団ですら遠巻きにしているだけのヤドクガエルの罪深さだもの湖に飛び込んで自らの身体を沈めていくのは実に潔い。日曜の朝にアッパレと絶叫したくなるのもむべなるかなである。


老人党宣言  ★★★

なにかに縋って生きるのは切ないものよね。例えば政治。政治家というのはあなたに寄り添うとか言うけれど、政治家がずっと寄り添っていたらキモいし暑苦しい。無口な政治家って見たことないでしょ?いたらあたしはそいつに投票するわね。たいがい政治家って暑苦しいのよ。冬季限定にしたらどうかしら。なんでもかんでも政治がやってくれると思ったら大間違い。政治資金問題? 半年も大騒ぎしてなんなのあれ? たかだか数百万ちょろまかしたくらいで良識派ぶって大騒ぎして。112兆の国家予算をスルーしてくれたんだから財務省は大喜びじゃないの。みんなで良識派ぶって政治家をぶっ叩いてるうちに公金ちゅーちゅーは大手を振ってちゅーちゅーしてるわよ。百歩譲ってちゅーちゅーしても良いわよ。気持ちよくなるのなら。ちゅーちゅー吸ってくるくる舌を回してイカせてほしいわけ。それが公金ってことでしょ? ひとりだけイカないで、みんな等しくイカせてほしいわけ。それが生産手段の民主化ってことでしょ? ね、わかった? アレシア、ラーメンまだなの?
投票者: このバトルへの参加作者