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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage4
第80回バトル結果

おめでとうございます

今回のチャンピオン作品は、サヌキマオさん作『深淵さんいらっしゃい』です。

投票結果
得票数 
1
おんど
1
2
サヌキマオ
2
3
ごんぱち
1
4
翳のある街
武野藤介

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

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推薦作品と感想

■Entry2
深淵さんいらっしゃい
サヌキマオさん

感想:
ニーチェの漫談である。つまりニーチェがR-1で漫談をやるとしたらこんなスタイルだろうという台本である。
深淵を覗き込んだと思ったつもりになっている人間の愚かさである。
じつは深淵に覗き込まれていることに気づかない人間の愚かさである。
書き下ろすと重々しいのだが口調は軽妙な山形訛りのケーシー高峰スタイルである。
私たちはしばしば馬や猿に心を奪われて、夢中で女の股に顔を突っ込んで深淵を覗き込もうとするのだが、複雑な形状の襞に阻まれて何も見えない。
苦し紛れに舌でべろべろ襞をかき分けてもかき分けても何も見えない。分け入っても分け入っても黒い襞、と山頭火が魘されているようなものである。
それはこちらから能動的に深淵を覗き込もうとするから生じるパラドクスである。深淵の方から覗き込んでごらんと腰を突き出させる仕掛けはないのか。
無知を信奉する者は漆黒の闇に陥るとウパニシャッド哲学は云う。
ならば進んで無知を信奉することこそが漆黒の深淵と合一する方法なのではないか。
例えば顔面騎乗位はどうだろう。
こちら側から覗き込むのではなく、あえて組み敷かれることで深淵を押し付けていただく。
複雑な形状をした、たっぷり湿った襞に口と鼻を覆われて窒息死してもいい。それが本当に深淵を覗き込んだ証となるのであれば。
ちなみにニッチェだったら近藤の方でお願いします。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
本山深淵看板がん
深淵に覗かれると、一体何がどうなるかと考えると、マークされて追い回される事になるという辺りで良いのだろうか。
我々は深淵の奥に興味がある訳なので、来てくれるなら割と嬉しい事かも知れない。
なるほど「求めよされば与えられん」とはこの事か。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry1
長編小説(途中まで)
おんどさん

感想:
「長編小説(途中まで)」
 もしや、とペニスコートで検索すると「ドイツ製のハイテクペニスコート」というのがひっかかって「おおっ」と思いはしたもののリンク切れでいやんなっちゃう。
 流れるように梶原さんを癒やしていった先が鉄橋の下で朝から営業っているおでん屋というのが感動的な光景でおそらく練り物さえも置いてないと思った。鍋にチューリップ(肉の方)とか浮いてる感じ。メザシもぷかぷかしているかもしれない。

「深淵さんいらっしゃい」
 「深淵あけましておめでとうございます」と云いたいだけのつもりがおもわず二人称小説に。新境地!

「不燃鳥奇譚」
> 障子にクロコガネが当たり、とん、と音を立てた。
 もうこれだけで「いい」と思わせてしまう。どうせひっくり返って腹見せてうじゅらうじゅらとお動きあそばされるのだ。やつらは!

「翳のある街」
 東日本大震災で街の記憶を失ったような記述もいくつも目にしたが、それと同じような感慨というか、そういう文章。
 しかし、空爆で焼けたから、というよりも30年前の思い出だから、という部分のほうが大きそうではあると思った。
 どちらにしても美化して、いい思い出化しているのであった。過去はいくらでも捏造できるし――
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry3
不燃鳥奇譚
ごんぱちさん

感想:
怪物だ、怪物だ❤
と言いたいけど、これは現実派のミステリーとすべきか。私――アレシアはホラーの方が好きなのでそのように読んでもいいが(というのもその辺が曖昧なので)、ここは下田巡査部長の顔を立てよう。犯人?は網野巡査だ、彼はやはり怪鳥の実在を仕立て上げたかったようだ。おそらく迷信深そうな向井三郎の目撃譚に尾ひれを付けて(適当なアイヌの神謡のひと節でも交えたかもしれない)信じ込ませたうえ、新聞記者にリークしたのも彼だ。なぜなら目立つ登場人物がほかに居ないからだ(古畑任三郎的推理)。時代設定が大雑把だが、うっかり石川啄木なんか絡んでいたら(ぎりぎり可能性はある)そいつが犯人だし土方歳三とかとつるんでいるだろう。でも幸い啄木は都新聞には居なかったので、すべて網野の仕業だ。彼にとっての誤算は(警察にとってはどうでもいい事案だろうに)下田巡査部長が論理的かつクソ真面目に捜査した事、まあそれが下田の性分なのでしょうが、網野には不運でした❤
……え? 都新聞に札幌支局なんて無い? ではあの記者の正体は……
投票者: その他のQBOOKS参加作者