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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage4
第83回バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオン作品は、サヌキマオさん『月と6円』です。

投票結果
得票数 
1
おんど
1
2
サヌキマオ
2
3
ごんぱち
1
4
銭形平次 八五郎の文化祭
Claude
5
卓の前
児玉花外

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

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推薦作品と感想

■ Entry2
月と6円
サヌキマオさん

感想:
「月と6円」
古本屋で手に入れた復刻版サワラセロッテ・モットの「突きと六ペニス」のフランス書院文庫版にも尿意が人を狂わせるくだりが描かれている。年を取って何が悲しいといえば制御不能な尿意であり制御不能な性欲に振り回されているタマキン党首なんてぜんぜん若い。コンビニ店員は幾ら呼んでも103万の壁に阻まれているから出てこない。手取りを増やせ、尿意を減らせと絶叫しても出て来るわけがない。日本語が通じないのかもしれない。セルフレジではたばこは買えない。呼び鈴をちんちんちんちん鳴らしても虚しい。119番を鳴らし当該コンビニが出火していると誤報を流せば、やがてサイレンが近づいて店員が飛び出すかもしれない、飛び出さないかもしれない、ちんちんだけ飛び出すかもしれない。私は癇癪持ちだからこれも何かの誤嚥と五円玉をレジに叩きつけるだろう。リクエストは大瀧詠一の「北へ還る十二月の旅人よ」をお願いします。


「鬼死骸のおはなし」
東北に攻め入った田村麻呂と、集落を襲う大武丸という鬼は、本質的に同じ侵略者である。岩手山から襲い来る鬼よりも、わざわざ奈良から遠征してくる田村麻呂の方が悪質性が高いとも言える。とはいえ権力闘争は勝てば官軍、負ければ賊軍である。鬼の首を取ったとて集落に平和など訪れない。平和な集落に邪悪な鬼が襲って来たのではない。もともと平和などない。力の強い者と弱い者が居るだけである。弱者が強者に阿るために、平和な集落に鬼が襲ってきたなどというストーリーを作るのである。本日11月15日、兵庫県知事選挙の終盤情勢はざっくりそんな感じである。この評が出るころには結果が判明している。首が飛んだ先にどんな首塚ができるのか。昔々のお話ではない。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
あれからは5年で、そこからは4年、で、君と最後に会ってから16年だったか。
過去を数えるのは歳を取った証拠とは言うが、認識出来る時間はそもそも全て過去であるというのは、モモで既に語られていた。
時間をスパスパ煙にするうち、髪については灰色の男になった。
などと言ってみても、当方既に時間に縛られておらず、後は身体がポンコツになるまでにどれだけアクセルを踏み込めるかというドラッグレースだ。
もうちょい最高速に切り込みたい。
投票者: このバトルへの参加作者

■ Entry1
長編小説(途中まで)
おんどさん

感想:
「長編小説(途中まで)」
 トイレの大きさが気になった。文章から推測すると、まず布団が敷いてあって、ということはラブホテルかなにかなのだろうな、小分けにしたアロマオイルも持ち込んでいるしな、と納得したところでトイレに二人で入って放尿しあう。おや、案外と個室が二つみっつある公衆トイレ的なところなのかもしれないな、と思い始めたところで男子トイレの話題が出てくると、ほなやっぱり公衆トイレか、旅館の個室にもトイレがあるのになぜか外にもあるやつか、などと納得しかけたところで、読んでいるうちにトイレが可変式であることに気づく。
 もしかするとユニットバス的なアレなんだろうか。となると梶原さんの自宅の可能

「月と6円」
 「月と6ペンス」みてえなタイトルの話を残しときたいなあ、と思ったら思いのほか「6円」の使い道に苦労しました。
 古本の売価で14円振り込まれていたのは本当の話です。

「鬼死骸のおはなし」
 「今作った」話なのか、民話を再構成したものなのか。読者の目利きが試されている。
「岩手山 民話」で検索すると、神様に懲らしめられた羅刹鬼が「もう悪さをしない」と山に手形を残していった→岩手の由来、というのが出てくる(岩手県文化スポーツ部文化振興課)が、ちと本作の鬼とは大きさのスケールが違うなあ、というあたりで若干「今作った」感が醸し出されてくる。

 いや、あの、そのぉ、何故、この、民話チックを、今? という軽い困惑がある。

「銭形平次 八五郎の文化祭」
>「それは私たちのお仕事ですよ!」
 ここに尽きるなあ。八五郎が「ですよ!」とか云っちゃう。きららアニメのように。なにかの確信を持って。
 いいですね。いろいろ云われとりますが「なんか知らんが人間が脳をかき回される」くらいの値打ちはあるねAI。ドナルド・トランプがマクドナルドのバイトをしていて全裸になっちゃうやつとかも観ましたが。

「卓の前」
 浪花節の寄席にいったらぁ、犬がいたんですよぉ。
 と、これだけで済むところをこれだけ書こう、というのが文芸ならばそれでいいのだった。
 昔の人のほうがずいぶん物事に寛容で、たまにこういうのを見るとホッとする感がある。
投票者: このバトルへの参加作者

■ Entry3
鬼死骸のおはなし
ごんぱちさん

感想:
はい、ズドㇽラスツヴィちぇ! 鬼滅のアレシアだよ(嘘)。今日は「鬼死骸のおはなし」について語るだよ。正直、この物語の時期を奈良時代って言われるのは、まあ、一般的にはそういう区分なんだけど、アレシア的には少し引っかかるんだよね。だってこのとき都はすでに長岡京(山城国、京都府)だから奈良じゃないもん! なんて細かいことは置いといて、この話、結局のとこアテルイよりも、田村麻呂の方が村人にウケたってことなんだけど、まあそりゃね、例えば震災が起きたとして仮設住宅を建ててくれる首長より、地底の地震ナマズを成敗してくれる大将軍のほうが喜ばれるわ、そんな奴が居たらね。現実には地震ナマズなんか居ない。仮設住宅のほうが、当たり前だけどずっとずっとリアルな話なんだけど。ところが村人ってばナマズ退治の伝説を語り継いでたりするんだ! そっちのほうがかっちょいいし、何より分かりやすいから。誰も見たことがないナマズが分かりやすいというのも変だけど。そして、そんな伝説は何もないところからは勝手に生まれたりしないから誰かが流行らせるんだな。かっちょよくて、刺激的で、分かりやすい英雄の物語を。そうすれば、村人は物語を自分たちの歴史として語るようになる。自分たちの歴史、ここが大事。いわゆる、ナラティブ・マーケティングだ。ナラ時代だけに! いや奈良じゃねーって。歴史は勝者が作る、とはよく言われるけど、ただ勝つだけで正義が作れるわけでもないのん。いやらしく発達した高度な文化のアフターフォローには田舎者は抵抗できないの、悲しいけどこれ戦争なのよね。さすが田村麻呂、実にエレガント。何を隠そう奈良だって、かつてそうやって(天皇に)侵略されたんだよ。怖いよね! じゃ、今日はこれまで。パカパカーん❤❤❤
投票者: その他のQBOOKS参加作者