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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage4
第84回バトル結果

ざんねん

今回は票が割れてしまいました。一位の作品数がその得票数以上であったため、規定により今回のチャンピオン作品はありません。

投票結果
得票数 
1
おんど
1
2
サヌキマオ
1
3
ごんぱち
1
4
アレシア・モード
1
5
銭形平次 八五郎の大晦日
ChatGPT
6
冬の夜路
木田周二

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

■ Entry1
長編小説(途中まで)
おんどさん

感想:
なんか妙に腑に落ちてしまったので。作品的には、たぶん腑に落ちちゃいけないのだろう。だけれど、どの作品とは言わぬが私も合い通じるような書き方をした事があったの思い出したので。って方向性はまったく違うけど、書き方として。これは互いに忌むべき事だ。千種創一はXアカウントがあったので見に行ったが、私の苦手なタイプの詩人だと思った。詩歌はどこまでもパーソナルなものだから、相容れない事に意味がある。人は断絶しなければならないのだ。それでいて尻にはメッセージをポストするのだ。なんでも、尻という部位は、皮膚感覚の分解能が最も低いところだそうで、センシティブな割に解像度は低い、この尻ネットワークソーシャルに私はかねがね
投票者: このバトルへの参加作者

■ Entry2
サヴァノヴォーズ師
サヌキマオさん

感想:
冒頭のパラグラフに師が多く、どう師たのかと思ったが、煙に巻くはな師にするための効果で師ょうか。
結婚を祝うのは良い事だが、多様性が進むと祝う結婚と祝わない結婚が混ざって、祝い総量は減る方向に進むのだろう。何と結婚させると意外かなと考えても、年齢も性別も非生物も古典で既出、自分の腕だか足だかと結婚するという話も近代に既出なので、噛んだガムぐらいの伸びしろしかなさそうだ(不適切な比喩)。
投票者: このバトルへの参加作者

■ Entry3
安楽死のある風景
ごんぱちさん

感想:
 あけましておめでたいかみんなー!

「長編小説(途中まで)」
 お、めずらしくふたりともちゃんと意識がある。最近は芸人さんが短歌を読むアンソロジーなんてえのがよく売れてるそうでございますが、正直良くわかんねえな。ピン芸人のネタと短歌の境がなくて。そのへんを分けるのが韻だったり字数だったりするのかもしれんが様式にハマりすぎてもピンとこねえし頃合いが難しいてぇことだけはややわかります。
 内容はともあれ、この二人が駄弁るところがかならずラブホなのがいいんだよな。前提としてヤる気があるというところがな。

「サヴァノヴォーズ師」
 鯖の棒寿司……サヴァノヴォーズ師! という気付きから物語がメキメキと立ち上がって完成するまでがほんの一瞬でございました。
 得難い体験をした。まれによくある(どっち)。

「安楽死のある風景」
 まぁその、ハッピーエンドと言い換えても、やっていることは姥捨てだし、それもまた需要が出てきてしまった、という背景がある(もちろん、事の善悪でなく)。
 どうしても「効率」みたいな感覚が頭をもたげてくるところではあります。介護されながらおっちぬのがいいのか、最近ツイートを見ねえなぁ、という理由で捜索されるのがいいのか、待ち合わせ場所にこないので見に行ったら風呂場で死んでいたらいいのか。
 そのへんの居心地の悪さにどう向き合うか、というところをうまく切り取れていると思いました。投票。

「追儺」
 万和五年ということは新暦でいうと2月3日、などと書こうとしてふと嫌な予感がよぎり、ぐぐってみると「万名」新元号候補だった。あぶねえあぶねえ。別の世界線の話やった。
 じゃあいいか。じゃあ翌日は寝正月でいいものな、などと勝手に納得しつつ、このメンバーでどんな鬼を相手しているのかに今ひとつ想像が追いつかない。
 やる鬼、げん鬼、いの鬼、とかでないところを願いたい。

「銭形平次 八五郎の大晦日」
 あー、そうかー。昔のミッキーマウスのカトゥーン的な展開をするなあと思ったら、AIにそういう指示を出すとこういう集中力がある、というの、面白いなあ。
 キーパーソンはお静で、このくらい嫉妬に狂っていないとストーリーがまわらないんだなぁ、という気付きがありました。
 それこそ、キャラクターとしては面白いけど、実際に周りにいたらたまらないひと、なわけだ……。

「冬の夜路」
 うちの近所だ。だので空間がわかる。冬の寒さもわかる。アーク灯の質感は正確な像を結ばない。
 畢竟、だいたいわかる。わかるから何かというと、いまよりも街の情報量が少なかったんだろう、がゆえに、ものごとにフォーカスしやすいのかもしれない。
投票者: このバトルへの参加作者

■ Entry4
追儺
アレシア・モードさん

感想:
「サヴァノヴォーズ師」
謹厳実直な倫理の教師が駅前のパン屋のおばちゃんと結婚することが、そんなに驚くべきことなの?
「当然だ。学校最寄りの駅前のパン屋で元教員が働いていたら話題になるに決まっている。」
ちょっとこの感覚が良くわからない。パン屋と教師が人間として同じ地平に立っていないという前提なのだろうか。

「安楽死のある風景」
台詞だけで状況説明、1行開けで場面転換というのは三人称多元描写としてはなかなかきつい。合法的な安楽死の議論は現代的ではあるが、描かれている内容に意外性はない。谷原家の奥さんは何でこんなにヒステリックなの?

「追儺」
「大晦日の都は暗闇の底にあった。万和五年十二月――三十日の夜である。細まった月は透き通りつつ溶け落ちて、地の底で新月への再生に臨んでいる。星も無い。厚い雲が都の空を、木蓋のように重く閉ざしていた。」
ここの描写が秀逸。後に続くアレシアとマリの、風紀委員会のアチャラカ喜劇を際立たせる前振りになっている。スケナリくんのキャラを立ててもっと長い話にできそう。
投票者: このバトルへの参加作者