■ Entry3
狂法サヌキマオさん
感想:Entry1『長編小説(途中まで)』おんどさん
このお方が「そういうお方」というのはだいぶ分かってきて、しかし、個人的にはこと筆力において、昨今の芥川賞作家よりも魅力的だと思っているのですが、エネルギーが有り余ってらっしゃるせいか、「そういうところだよ」という、非常にいいところで終わっています。
すべてが強欲の上に成り立っていて、落ちるも上るも行き着くところがどうせ同じ地獄なら、このような生き様も案外粋なのかもしれませんね。される側はたまったもんじゃありませんが。
あとは、この作品の刊行にあたって、おそらく方々にご挨拶に回られるかと思うのですが、その折には私もあとをついていって、どさくさに紛れ、シソンヌじろうさんのサインをいただきたいものだと思いました。存じ上げませんが、きっと有名なお方なのでしょう。その日が来ることを楽しみにしています。
Entry2『1.3光秒の往信』凜々椿
この種を明かせば、某サイトに寄せたエッセイ「ものすごく変わった50の質問」の17番目のお題「もしあなたが月に行ったら、地球にどんな手紙を送りますか?」の回答になります。
それを作品として扱うにあたって「大仰なタイトルにしてみたよ」という、ただそれだけのことなのですが、作品のモチーフとしては第二次大戦下の軍事郵便になります。
戦時中の暮らしや戦争の悲惨さを伝える資料館というものが全国各地にありまして、そこには必ずといっていいほど軍事郵便が展示されています。どれも戦地からの便りです。内地から送られた手紙は兵隊さんたちが帰還するにあたり処分されたため、ほとんど残っていないそうなのですが、ともあれ、その筆跡や筆致には感嘆しかない。それを月と地球に置き換えたものです。
安神(意図的かもしれない)や拝啓前略、早々などの誤用は、私が実際に見かけたたぐいのものです。
Entry3『狂法』サヌキマオさん
東京で暮らしていたころは池袋に通いの内科があり、大変お世話になったものですが、池袋がそんなにも「くるっぽう」しているとはまったく存じ上げませんでした。
また、今年の6月下旬ごろ、所用で中央線各所を巡り、荻窪のロータリーにも足を運びましたが、鳩ではなく、酒に狂ったおじさんに絡まれました。都会とは、鳩盗りのごとくおそろしいものですね。いかんせん、朝から呑める居酒屋が多すぎる。
私の地元の駅前広場では、鳩が日向ぼっこをしながら、つがい同士、仲良く羽繕いをしています。轢かれるものもいません。迂闊に死にたくないのでしょう。とはいえ、そろそろムクドリが襲来するからか、あるいは商店街の秋祭りの、ジャイアン級の声量を誇るアイドルを警戒してか、今日はさっぱり見かけませんでした。いないとかえって落ち着かないものです。
幸せの定義は、あくまで個によるもの。
傍目から見れば窮屈そうでも、当人からすれば余計なお世話かもしれない。
ともあれ、このリズムが曲者で、私の今回のいち推しです。「く、狂法を、」と、途中でどもるところに胸がキュンとしました。あれがあるなしでだいぶ印象が違うのではないでしょうか。
これは余談ですが、上野には日本鳩レース協会があります。
山手線または京浜東北線に乗り、その建物の雄姿を見るたびに、私は「くるっぽう!」と青森まで一足飛びに行き、斜陽館の前で両手でピースサインをしたくなります。なにせ、東京のJRの駅構内はいつも東北の魅力で満ちていますから。レース鳩の持つポテンシャルには嫉妬しかありません。
Entry4『知り合いの外国人屋』ごんぱちさん
こういう下世話な話は元来私の好みで、楽しく読ませていただきました。
いつも目のつけどころが面白く、たとえばイタリア人がスパゲッティを半分に折るとキレるというくだりは、「日本人のワンパン系のインスタを見たら、全イタリア人ぶっちぶちに脳血管を切らして病院送りになって、イタリア人滅亡の危機にまで陥るんだろうな」なんて、嘆息をつきたくなるほどです。あいつらは、まずへし折りますからね。フライパンのサイズに合わせて「バキッ!」と真っ二つですから。
私の暮らす里にはなぜかインド人が増殖していまして、街が常にスパイシーなのですが、彼らのその知性の見せどころたるや、さながら昭和の煙草屋、あるいは商店のようです。
昔は、馴染みの客の煙草を店員がまるっと覚えていたものでしたが、まさにその再来。
私がセブンイレブンの自動ドアをパッと開くやいなや、インド人の店員ラマンくんは、232番の煙草を2箱さっと取り出し、私がレジカウンターにやってくるのをそわそわ、嬉しそうに待つのです。
客たる私としては、たまにはキャメルの12mgでも買って、まわりの目も気にせず路上でふかしたいところではあるのですが、ラマンくんの手のひらで温められていくSENTIA(IQOS専用スティック)のことを思うと、日本人はとかく情に弱いものでして、いらなくても買うしかありません。私が煙草から一向に離れられないのは、十中八九ラマンくんのせいです。
親和性100%。
知り合いの外国人屋にインド人を雇っていただければ、大いに役立つかと存じます。ぜひ、ご検討のほどを。
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感想:鳩取りの目的やいかに、正体はハットリ君でハットトリックを決めるための特訓かも知れないが、真実は藪の中。
札幌のこの辺りではカラスばかりで鳩を見ない。神奈川では毎朝山鳩が鳴いていたが、そういうのも耳にしなくなった。そもそも神奈川のあの家は、生まれた家でもなければ、自らの意思が介在した場所でもなく、もう3、4年すれば人生で最も長くいた場所ですらなくなる。
軽やかに打ち捨てて渡り鳥ほど飛べると格好が付くが、何の事はない鳩程度、跳躍に羽毛が生えた位の飛距離しかないのであるから締まらない。
投票者: このバトルへの参加作者