■ Entry2
あした、結婚します。おんどさん
感想:「湯島三角野郎伝説」
景気の良いものを書いてみたくなりました。シリーズ化します。
「あした、結婚します。」
倫理やルールをぶっ壊したところを、ほどよく綱渡りで話を紡いでいる感が面白くありました。
どっちに転んでも説教じみてつまらなくなる。腕だなぁ、と思いました。
ただ「掟」、文面通りだと薬のせいで寝ている間に終わるから「本人は何も知らない」睡眠姦のみが許されるということになるのかしら?
いいのか、それで。
「私の彼は死に戻り」
「死ぬと時間が戻って、人生をやり直せる」を1000字でこれだけ複雑にできるのは腕だなぁ、と思いました。
割合にこの流れを猟子の方も楽しんでいるフシさえ見え、これもプレイの一環なのかな、と思わなくもない。
「銭形平次 八五郎と成人式」
なんだろう。ずいぶんこなれてしまった文体と機械的な話の導入の折り目正しさが同居している。きわめて輪郭がはっきりしている。匂わせない。そのへんが不気味の谷か。
「本園町の春」
<お賑やかい>? お賑やかな、ではないのかしら、と思ったら形容詞という扱いなのだということで一旦納得いった。形容動詞が発生する以前(仮説)という考え方もある。
この「本園町」というのもわからないが、新宿行きの電車を見て<太宗寺の御閻魔様の御繁昌を窃かに占う>場所だというのはわかる。太宗寺、今の新宿三丁目あたりとのこと。ただ、青柳亭で調べると麹町とあるから、だいたいそのへんであろう(にしても、思ったより距離がある)。
しかし、後半の畳み掛けるような描写、いいな。こういうのを「うまい」てんだろう。
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感想:文化の違いというのは一体どこまで飲み下せば良いのか分からなくなるものの1つだ。
不貞が文化なところもあれば、親族に殺害される文化もあるし、道行く人に石をぶん投げられる文化もある。死んでも良いから陰茎の皮や女陰を切除する文化もあるし、毎日毎食、病気になってもコーラを飲む文化もある。
文化は不可欠な無駄とは誰が言ったか、畢竟、生きる事に特化した時、人間の存在意義みたいなものはすぽんと飛んで行ってしまい、虫や菌と同じものになるのだろう。
虫は虫で幸せだろうという考えもあろうが、幸せ自体が文化的概念である事は、論を待たない。
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