■ Entry4
実は人間展開ごんぱちさん
感想:「長編小説(途中まで)」
Jカーブから海老グラフに持っていくあたりにこの方の真骨頂を感じる。
「風邪の蟹と鳴く鹿」
こういうタイトルの作品をリストに入れておきたい、という一心でがんばりました。便器の上の蟹を食べるの禁止!
「面影」
おお、ディテール藝だ。個のディテールの描きを語り手(=作者?)がやっているのか沙良がやっているのか(意識して身につけているのか)で文脈が違ってくるなーとは思った。撮影のカメラが舐め回すように動いているのか、沙良のプロ意識(?)でやっているのかの違い。
「実は人間展開」
なかなかにブラックでようございました。イルゼ・コッホ、「ゴールデンカムイ」もそうだけど、人体を使ってなにかことをなそうというフェテイシズムはなんかあるんだろうなあ。
「古書の頁に宿る影」
AIが書いたものではあるが<古書店の古びた窓硝子を淡く金色に染め上げていた>というのが人間を「喰った」部分である、つまりゃあ観察者が「金色に染め上げた」ように見える心理状態だったわけだ。妙に躁的な、見るもの全て美しい的な。「そういう精神状態の人が書いた」と考えると、Grokが作家の精神状態を模倣し始めたことになる(なるか?)。
「(誇張された)めちゃくちゃ文体のくどい人」だと考えるとザコシ感が出ていて面白い。
「南京米」
最近はずいぶんとカルロースにもお世話になっていますが、十分に美味しいのよね。むしろ普段買っている安い米より粒がでかいまである。
ちょっとまえまでは5kgで1,500円切る(税込)かどうかの闘いをしていたはずなのに、今や3000円(税抜)を切るかどうかで一喜一憂している。
いやな時代になったものです。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:投票先、結構悩みました。
「1000字小説バトル」というフレームを優先するならごんぱちさん。
単に「これが好き」なら、おんどさん。
4分33秒ぐらい悩んで、ごんぱちさんにしました。
以下、各作品への所感です。
「長編小説(途中まで)」おんどさん
取るに足らないきっかけから得る発想をもとに自由に筆を走らせていく、
一件デタラメな怪文書風味ではありますが、
どこかに知性または痴性をにじませる力量は確かなものだと感じられます。
思いつくままにこれだけ書けるのであればそのフリージャズ的な感性に
軽い嫉妬を覚えますが、これを設計して描いたのであれば、
頭の中を覗いてみたいものです。
ただし、少し辛辣なことを言うと、人物も、ストーリーも、構造的なものの、
ここにはほとんどありません。
小説か? と聞かれたら「小説ではないもの」と答えますね。
「風邪の蟹と鳴く鹿」サヌキマオさん
蟹は、蟹江敬三さんですか(違)?
甲殻類だと思って読むと、ちょっと皮膚の下に虫が這うような気味悪さが
あるのですが、「蟹」というあだ名の人間だとしたら、ゆでた毛ガニを
トイレに置いて行方をくらましたそそっかしい人の日常って感じでしょうか?
広島あたりの造船会社の景色が浮かんできます。
鹿は、いるのかなぁ。あ、鹿賀丈史さんですね(違×2)。
「面影」凜々椿さん
まず、アンダーウェアは「装着」しないですよね、出足からいきなり損してると思います。
後半で畳みかけるために、時間の経過が遅い描写を重ねている効果は感じます。
ただ、冒頭が三人称っぽいのに、途中で記者の視線に変わってしまうので、
「あれ?」
って感じます。
冒頭から記者が女性の着替えるところをつぶさに書き留めているのだとしたら、
うすら寒いものを感じます。
「実は人間展開」ごんぱちさん
イルゼ・コッホ、知らなかったので検索しました。
この人の所業、事実ならド変態じゃないですか。
いや、彼女を変態と言ってしまうのは、世界中のノーマルな変態さんたちに失礼極まるとすら感じます。
なので、冒頭から読み直してみました。
なんだろう、この、報われない感じ。
(改)
投票者: その他のQBOOKS参加作者
感想:長編小説
途中まで、とカッコ書きがあるので、完結じゃないの?と疑いながら読んだが、これは何?小説なのか、感想文なのか? 一応敬意をはらい、前回の作品も読んでみたが、途中まで、で。
風邪の蟹と鳴く鹿
広島の宮島の話ってのはわかった。鹿もだけど、蟹が擬人化したりただの食い物だったりで、シュールすぎてよくわからない。20年ほど前、Qに参加していた頃は、こういう小説は雰囲気小説と呼び散々こきおろしていたが、いまは人間的に成熟し、雰囲気を楽しめばいい、と穏やかに思う。ただ、善意で深読みはしない。読者にそれを期待し丸投げするのは、書き手の怠慢である、と考えるからだ。
面影
冒頭、身支度を想像しているのは、最後に現れる記者だろう。だが、この短い作文で、2度も書き手の視点が変わるのはいただけない。字数の半分が身支度の描写だが、それがオチに効果的に結びついているとは思えない。最後の文も説明的すぎて興ざめか。あと、面影って、過去に結びつく言葉だと思う。
実は人間展開
作品よりも、この作者そのものがレジェンド級! 20年前から高レベルの作品をずっと投稿している。ジャンルはすべて、何でも来いと。過去バトルのどの回を開いても、この人の名前がある。もはやミスターQ、キングオブキングズと呼ぶべきだろう。
いったい現在、お年はいくつでどんなお仕事をし、どのような人生を送られているのか、そんなことまで考えてしまう。この作者の1000字小説本を読みたいものである。ぜったい買いますよ!
古書の頁に宿る影
この女の子は、古本屋で最後までずっと立ち読みし、本も買わずに、ただ満足そうな顔だけして出ていったのだろうか? 僕が店主なら、もうお前来んなよ、と思うな。
あと、これは、狭間の魔界に落ちたホラー小説ですよね、とAIに聞いてみたい。
投票者: その他のQBOOKS参加作者