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第5回チャンピオンofチャンピオン詩人バトル Entry1

供花



きみが瞼さえ
自力で閉じられなくなったのは
三年前の十月だった
あの時
このまま時間は止まるのかと思ったが
実際そんなことはなくて
一秒一秒が
驚くほどの呆気なさで
あの十月を埋め立てる

悪い冗談みたいな葬式の記憶が
体液を沸騰させるような
気分の悪さも感じなくなった
もう
体液もすっかり蒸発してしまったのだろうか
ふり返ると
あの十月はずっと遠くにあって
常に抗えないほどのスピードで
さらに離れていくのだ

それでも
きみがこの世界にいたことの証明に
花をたむけ続けている
――埋め立てられた時間に
  触れられる気がしないでもないのだ

まただんだんと
日が長くなって
そのうちに
春だって来る


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