第10回乱取バトル詩人部門

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01   かくれが
待子あかね

「一週間前もこの部屋だったわね」
そう彼女がつぶやいたけれど僕は何も覚えていなかった
大きなおふろ
大きなソファー
そして 大きなベット

彼女は早くと急かすけれど
そんなことより僕は電子レンジの前に待つ
ピーピーピー
電子音が鳴り響く
美味しい玉子焼きの香りが広がってくる

視線を感じていないわけじゃない
ただひたすらに お弁当を食べる
大画面では肌と肌とが映っているというのに

にっこりとほほえんで
「きみの玉子焼きは最高だね」
そういっても彼女は大画面しかみていなかった

毎日でもきみのお弁当が食べたいと告げても
水曜だけよと つれないばかり

ここは かくれが
ふたりぼっちの かくれが