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第60回詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1森のくまさんながしろばんり21
2青い映画浦島太郎114
3コトバ遊び香月朔夜213
4寒刺岡崎龍夫277
5スコール大覚アキラ153
610年お気楽堂152
7235272椿月146
8Fullmoon田中紗妃128
9いちごの記憶空人312
10 破壊 ぼんより 36
11 止まることの行方として 日向さち 111
12 ユウセン 葉月みか 716
13 過覚醒都市<草稿(QBOOKS第60回詩人バトル特別編(未完成版))> ヨケマキル 514
14 雨、橋 渡る 佐藤yuupopic 18
 
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エントリ1  森のくまさん   ながしろばんり


ある日森の中
くまさんに出会った

しゃくれてた





エントリ2  青い映画   浦島太郎


酩酊して視た、ウォオド氏の幻が

ピアノを弾いている

青い犬の眼球を愛でるように

ピアノを弾いている

指の先から滴り落ちる

物憂いモノクロオムの音色は

失われた夜を手繰り寄せて

ぼくは、想い出すのでした

いつかの眠りの中で製作した、

青い映画を……

作者付記:よろしくお願いします





エントリ3  コトバ遊び    香月朔夜


風が駆けてゆく
雲が駆けてゆく
雨が駆けてゆく
月が駆けてゆく
駆けてゆく
欠けてゆく
賭けてゆく
変えてゆく
帰ってゆく
還ってゆく
飾ってゆく
語ってゆく
下降してゆく
加工してゆく
加速してゆく
解体してゆく
堕胎してゆく
脱退してゆく
打開してゆく
公開してゆく
後悔してゆく
更改してゆく
壊してゆく
殺してゆく
超えてゆく
肥えてゆく
冴えてゆく
終えてゆく
追うてゆく
置いてゆく
押してゆく
侵してゆく
覚えてゆく
衰えてゆく
落ちてゆく
堕ちてゆく
丘へゆく
おはよう
お日様
起きろ







エントリ4  寒刺
   岡崎龍夫


誰の影も無い雪の銀河に冬の牡丹の頚が落つ
絢の綻び霜焼の指
風に浮かされ淀む水

<踏切の警鐘、鳴る>

咽喉を嗄らす、手を伸ばす、春が揺らむ
電車は直ちに向うへ行くが
その行き先を誰も知らない

有刺鉄線が巻きついたまま水玉模様の息を吐く
糸の絡みを千切る所作
燻る微熱で眩む色

<景刻は鮮濃さを深めた>

てのひらあかぎれて、何度となくこころが朧
熱を帯びた棘はつまり
昨日の夏に弾け跳んだ電子

 きみの温度をおもいだしたいのだ
 呼ぶ鈴の音の酷く優しい耳障りを
 それら溶け行く罅の轍

咽喉を嗄らす、手を伸ばす、春が揺らむ
電車は直ちに向うへ行くが
その行き先を誰も知らない





エントリ5  スコール    大覚アキラ


いにしえのインスツルメンツ
奏でる滑らかなハルモニア
みどりごの泣く声のよに一直線に
荒れ狂う北の海を飛び越えて

異国の草原でまどろみながら
アルハンブラの夢を見る
乙女の頬のやわらかな産毛を
誘うようになでてゆきすぎる

ハチドリの羽ばたきよりも
繊細に振動する大気が
雨雲を長い眠りから揺り起こし
乾ききった草原に雨を降らせる





エントリ6  10年   お気楽堂


ケネディの死を見ていない
東京オリンピックを見ていない
シンザンを見ていない
ビートルズを見ていない
三島由紀夫の死を見ていない
現役の長嶋茂雄を見ていない
生前の寺山修司を見ていない
アジテーションを聞いていない
留置場に入っていない
友の死を見ていない

ただそれだけのことなのに

あなたに見えているものが
わたしには見えない





エントリ7  235272   椿月


夜闇
またたく星々に紫煙をふきかける
放射線状の光
曇り霞み
人々のあらゆる業の暗示
解すは徒労

星は三つ四つと消えて
朝日が射す
かの光が射すのは誰のためでもなく
それは悲しいほど無実だ
解すは徒労

青空に死体は晒される
解すは徒労
彼にはなにもないあるのはただ
思いだけだ
空気のように肌に伝うだけの

ただ それだけの







エントリ8  Fullmoon   田中紗妃


好きだから一緒にいたいなんて
そんなワガママ言えないから
ただずっと見守っているだけ
太陽の日をあびて
キラキラ輝く月の光
満月に願うよ
キミとずっとそばにいられますように
伝えられないこのキモチ
キミに会えないもどかしさ
たずさえて進むのなら
きっと
思いは届くと
信じてるから





エントリ9  いちごの記憶    空人


午後のやさしい風が カーテンを揺らした
その かすかな音を合図に
深い海の底から 生まれた白い泡が
ゆっくりと浮上するように
目を覚ます

を見ていたんだと思う

遠いむかしの記憶
幼稚園に持っていく弁当に入れる
いちごを育てていた
何日も待って
あしたになれば食べられるよ と
母親は言った

次の朝 胸を弾ませながら 庭に出た
しかし そこには
真っ赤に熟しているであろう いちごの姿はなかった
母親は誰が盗ったのか 知っていたのだと思う
ときどき 隣りの家のほうを見ながら
また 育てればいいよ と
何度も言った
幼い僕は 口をゆがませて 泣いた

午後のやさしい風が カーテンを揺らす
日の差し込まない暗い部屋で
目もくらむほど明るい
窓の外を 僕は
じっと見つめていた





エントリ10  破壊    ぼんより


ああ どうか許しておくれ 許しておくれ



にっこり笑って人を斬る


人は、斬る






エントリ11  止まることの行方として    日向さち


溶けはじめた鉄を抱いて眠ってもいい
金属の温度で
深い夜に溺れろ
自ら溶けてしまったとしても
日の出とともに
生かされる形に戻るのならば
誰にも
文句は言えないのだ

目が開いたら
乳呑み児の温度で
本能のまま母を求めるように
土の上を這いまわれ





エントリ12  ユウセン    葉月みか


コンビニ で ホットレモンに手 伸ばした時 とか
アーケード で 差し出された消費者金融のティッシュ 無視した時 とか
1DKの部屋 で テレビ つけっぱなしにして まどろんでいる時 とか

あの年の2月 には
あのバンドの あの曲が
初めてオリコン で 1位 なって
街の そこら中に溢れてて
音楽に疎いあたしでも 
サビくらいは そらで 口ずさめた

意外に 君は流行りモノをコレクトするの が 上手で 
あの年の2月 には
あのバンドの あの曲を
君はやっぱり 1番好き だと 言っていた

コンビニ で 別々の雑誌 無言で立ち読みしてる時 とか
アーケード で 人混みの中はぐれないようにと 手 繋いだ時 とか
1DKの部屋 で いい加減スプリング 痛んできたベッド 軋ませてる時 とか

あの年の2月 には
あのバンドの あの曲を聴いて
君は あたしを想うよ と 囁いた
あたしは
あたしは
ゴメン
あの年の2月 には
あのバンドの あの曲を聴いて
歌詞に重ねるのは 君 じゃなかった

彼らじゃなくても 他の誰か が 歌うような
淡くて切ない ツボを外さない ありふれた
とてもありふれた 恋の歌

今年の2月 には
あのバンドの 新曲が
当たり前のように オリコンで 1位 なったけど
そろそろ 下降線 と 思ったよ

あの年の2月 に
あのバンドの あの曲を聴いて
あたしを想うよ と 囁いた君 も
歌詞に 勝手に重ねたあの人 も
今ここには いないね

来年の2月 には
あのバンドの あの曲なんて
深夜 偶然つけたCDTV で タイムスリップでもされない限り
耳にすること も なくなるから

コンビニ で
アーケード で
1DKの部屋 で

いつかの2月 に
誰かの ありふれた曲を聴く
その時まで
あたしは 静かに眠れる

おやすみ





エントリ13  過覚醒都市<草稿(QBOOKS第60回詩人バトル特別編(未完成版))>    ヨケマキル


God is found.
さあ光のパズルをはじめるよ

まずは回線を切ってくれ
赤尾敏は終生山口二矢のデスマスクを傍らに置いていたという
同僚技師とともにより適切な義肢補装具作製や補装具装着上の問題点等について検討し改善改良を行う
メニューに「聖書カバーの販売」を追加しました格安ですご注文ください
革製品でなんと1、000円で提供です信じられない価格ですよホント
(少し古いので内側の皮に少し難ありです)
歯磨き粉で書いた遺書
日常的共同作業を通じて工房職員の技能意識の向上適切な技術の導入を図る
特技 筆耕(封筒の宛名書きや賞状の作成)キーボードの早打ちゲームのワニワニパニックそろばん(一級)笑顔
首都カイロから約180kmの地方都市にある同センター内の工房で
ピッチャーは全盲のプレイヤーでなければなりません投球は捕手(弱視プレイヤー)の5秒以内の
連続した手ばたきを頼りに行います
顔料を固める粘着剤が多く最も硬いハードパステルは四角い棒状のものが多くエッジを利用したシャープな線描ができます
ソフトほど粉っぽくないので定着前でも比較的楽に重ね塗りができます
主にデザイン用として向いていますセミハードパステルは中間の硬さで
ハードの良さとソフトの中間色の美しさを持っています





エントリ14  雨、橋 渡る    佐藤yuupopic


なみだと云う名の橋きらり 渡る、
今宵