第11回詩人バトル Entry3
砂時計の秒針は
同じ速度と質量で
二人の間を流れ落ちた
なのに
(貴方は笑顔を美しくし 私は怒りに醜くなった)
溢れ出す貴方に
世界が振り向かないように
全てを私という底辺へ
注いでください
小さな硝子の内でこそ
砂は輝いていられるのです
星時計の影は
同じだけの年月をかけて
二人の周囲を廻ったのに
(あなたは寛容と慈悲を深め 私は不寛容な嫉妬ばかり覚えた)
振り向いた拍子に
世界を見つけたりしないよう
影の中心に立つ
私だけを見ていてください
どれほどの星が呼ぼうとも
( 私だけを )
わたくしだけ、を
閉じられた世界でこそ星は美しく輝くのです