第11回詩人バトル Entry31
現在を映し続ける機械の電源を落とした真夜中
鏡に映るのは細かな単位で変わる顔を持つ生物
次に起ることが怖くて見届けずにそこを離れる
スーパーマーケットの一角にある場所鮮魚市場
純白の軽いトレイに横たわる罪のない魚の死体
ぴっちりと透明なフィルムで覆われた魚の死体
私は大きな目玉を持つ魚の水晶体が欲しくなる
きもち悪い、そんなもの見ないで、ほらほら。
母さんが呼ぶそして強く私の服の袖を引っ張る
私は鏡の中の生き物より魚の半透明の目が好き
もし水晶体をじょうずにほじくりだせたならね
漂白剤につけたあと、よく洗って大事にするわ