←前 次→

第12回詩人バトル Entry55

花祀り

花は幾百幾千の
色と形と名を持ちて
四季折々にこれら皆
己が命を全うす

 春は春とて目覚めの季節
 生き物皆々目覚めるときに
 桜の花弁瞼にかけて
 目覚めの花弁開くときか

 夏は夏とて良くすく季節
 天照る陽差しに手を伸ばすよに
 向日葵満開手を開き
 太陽掴むと背を伸ばす

 秋は秋とて豊穣の時
 金色秋桜闇夜に浮かぶ
 静か静かな満月に
 負けじとその身を輝かす

 冬は冬とて極寒の時
 世界を覆う吹雪の中で
 凍てつかぬと真紅にもえる
 牡丹の花弁散ることもなく

花は幾百幾千の
命を燃やす理に
逆らうことなくその身体
時が来るまで枯れること無く

←前 次→

QBOOKS