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第12回詩人バトル Entry49

デタラメ

指先で机をひとつたたいてみる
とん。
それをつなげてたたいたら
そこに生まれるデタラメリズム
とん。とんとん。とんとんとん。

適当な高さで声をだしてみる
あー。
それをつなげて高さをかえたら
そこに生まれるデタラメメロディー
あー。あーあー。あーあーあー。

デタラメリズム
デタラメメロディー
ふたつを合わせてやってみて
そこに生まれるデタラメ音楽
これってすごくデタラメだけど
これもひとつの音楽だから
お堅いことは言わない、言わない

ねぇ そこで泣いてる君
何があったか 知らないけどさ
悲しいこととか苦しいこと
たくさんあるかもしれないけどさ
そういうの全部とりあえず
投げだして横においといてさ
こっちに来て 一緒にうたおう?
こっちに来て 一緒におどろう?

なになに、「私 音がとれない」?
なになに、「私 リズムがとれない」?
まぁまぁそんな小さなことは
どーだっていいよ、気にしない!
いいからいいから、こっちへおいで
所詮はこれ デタラメ音楽
楽しく楽しくいきましょう

デタラメリズム
デタラメメロディー
つまりはこれ デタラメ音楽
これが聞こえるそのときだけは
ぜーんぶ忘れていいんです
ぜーんぶ忘れてうたっておどって
楽しく楽しくいきましょう

自然に広がる笑い声
ほらほら楽しくなってきた!


突然 訪れる静寂
耳の奥ではまだ音がうなってるけど
そろそろもう、帰らなきゃ
悲しみとか苦しみとかそういうことが
あたしの帰りを待ちわびている
でも
でも…まぁ…なんとかなるよね、きっと。

歩き出したあたしのうしろで
ふっ と誰かが笑った気がした

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