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第12回詩人バトル Entry57

未来の二人に背いて

蝶が死んでた
冬のオワリ
未だ生きてたんだ馬鹿な感想を洩らす
アスファルトの地面に汚すみたいに落ちて
誰が擦り潰したのかオレンジに同化していた
埃と黒と飛ぶためのハネ
きっと綺麗だったろうにね
粉々になりかけて
燐粉が、ヒカって
もう少し待っていれば春が来たのに
そんな残酷なことを云って
君は蝶を埋めたんだ

花が咲くからそれも置こう
2丁目の角の湿った土が新しい僕たちのイタミ。

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