| # | 題名 | 作者 |
|---|---|---|
| 1 | 手を伸ばす | 清水 岬 |
| 2 | ゴシ | ともみ |
| 3 | 君のことかも | 3104 |
| 4 | 慰めの言葉 | 猫館みや |
| 5 | 読書感想文 | 沙汰 |
| 6 | 君を探して | 森 まゆみ |
| 7 | 言葉 | 爆睡王子 |
| 8 | Art&Heart | マッドビースト |
| 9 | 罪人 | 三浦あい |
| 10 | 清く正しい週末 | ビオラ |
| 11 | 『大好きな時間』 | 橘内 潤 |
| 12 | 詩人の死 | 大覚アキラ |
| 13 | ずっと 忘れないで | 如月なつみ |
| 14 | 震える女 | 植木 |
| 15 | 流氷のように | ちゃら |
| 16 | 雨の日の俳句 | 恒石 鉄兵 |
| 17 | 角砂糖 | 茶封筒 |
| 18 | 甘い影 | 狭宮良 祇簾 |
| 19 | 永遠 | まさのり |
| 20 | trauma | 百合 |
| 21 | 月夜 | 尾二源昇 |
| 22 | 生命 | TETO |
| 23 | ある飛行士の詩 | 斉藤久美子 |
| 24 | 旅路 | てこ |
| 25 | すごいんだよ | ユノ |
| 26 | それは | 浮世雲助 |
| 27 | 早すぎる時の流れ | 夏目流水 |
| 28 | 短い髪 | 楽太郎 |
| 29 | 月が見ている | 麻貴香音 |
| 30 | 雨を待って | ASHIRA |
| 31 | 嫉妬 | 伊藤 彰貞 |
| 32 | スロースターター | 小松 知世 |
| 33 | 「決して枯れない瞳の話」 | コガ クヌギ |
| 34 | 見えない影 | 七草 |
| 35 | 凧の糸 | ひろせ |
| 36 | 夜 | ベニヤナヲヤ |
| 37 | air&egg | hopper |
| 38 | 雨のち一人間 | 青時 |
| 39 | こころ | 有機機械 |
| 40 | 日付のない日記 | こむらさき |
| 41 | 花を沈めに | いとう |
| 42 | 恋と臓物 | 真鰯 |
| 43 | 私が糸を引く理由 | 痛い太陽 |
| 44 | リュウグウノツカイ | ハナ侯爵 |
| 45 | さくら | Lapis |
| 46 | そんな月夜の夜に | 三冬月 琢斗 |
| 47 | 少女へ | K,@,マーホ |
| 48 | 連 | 秋月 |
| 49 | デタラメ | 氷月そら |
| 50 | トレインロマネスク | すーこ |
| 51 | 休日で | 空人 |
| 52 | 亡郷 | 一卍 隼人 |
| 53 | 温度。 | たかほはるこ |
| 54 | 白い君 | 睦月 |
| 55 | 乳母車 | 橋本 聡 |
| 56 | scar on his flower. | kurusu |
| 57 | 未来の二人に背いて | クルストキヤ |
| 58 | オフェーリア | 桜居リョウ |
| 59 | 春の足音 | HIROMI |
| 60 | 素直に | HAJIKO |
| 61 | 愛する人へ | ○蓮の花 |
| 62 | 微か | 吉田大祐 |
| 63 | 幼心 | 深sachi |
| 64 | 自虐 | 音治郎 |
| 65 | 言葉の重さ | 芽萌里 |
| 66 | はんたいがわ | 仲川苓斗 |
| 67 | 認められる矛盾で囲まれている僕 | 深谷 章 |
| 68 | 門出の詩 | 葉月みかQ |
| 69 | 赤い糸電話 | 春九千 |
| 70 | 四角い月光 | 木葉一刀 |
| 71 | ビューティフルピープル | ぶるぶる☆どっぐちゃん |
| 72 | こんな私の心でも | 紀村藍 |
| 73 | nevertheless | MASA |
そこに何があるかなんてわからない
そこにあなたは居ないかもしれない
世界のはてのように
酷い所かもしれない
わたしはそれでもあなたの元へ
行かないわけにはいかない
どうしても
あなたが欲しいのだと
そう伝えないわけにはいかない
それでも戦わないと
あなたを手に入れるために
自分の目で自分の手を足を
できるなら自分の目まで
見てみたいと思うんだ
大きく見えるあの建物も
凄いと感じるあの偉人も
自分の視界におさめることは出来るんだ
地球を自分の目で見た人だっているんだよ
でも自分の目を自分の目で見た人はいないんだ
自分の視界に自分を全部おさめた人はいないんだ
たとえ果てまで行ったって
たとえ傍まで行ったって
外側すら見ることも叶わないんだ
ねえそんなものなのに
なくはないんだって思う感触
知っているけれど知らない
知らないけれど知っている
月曜日から金曜日の人
火木金という人
とりあえず日経新聞という人
とりあえずメールという人
知っているけれど知らない
知らないけれど知っている
いつもの立ち位置で
いつものポーズで
とりあえず横目で出欠確認
とりあえず心の中でご挨拶
今日もいい天気ですね
知っているけれど知らない
知らないけれど知っている
いつもの駅でいつもの電車に乗り換え
いつもの駅でいつもの人が登場
とりあえず勝手に名前を付ける
とりあえず勝手にキャラを設定
ゴリラさんはいつも怒っている
別名はメガネをかけたガッツ石松
個性的な髪型の一九さん
ウサギさんはなぜか気になる存在
知っているけれど知らない
知らないけれど知っている
ちょっとしたきっかけで親しくなれそう
思わずおはようございますと
言いたくなること365回
見当たらないと不安になること78回
寝坊?
病気?
休暇?
転勤?
転職?
知っているけれど知らない
知らないけれど知っている
いつも三両目に乗っている方
いつもの方が大変心配しています
至急三両目にご乗車ください
車掌さんのマイクを奪って
アナウンスしたくなること3回
知りたいようで知りたくない
知りたくないけれど知っている
知っているけれど知らない
知らないけれど知っている
涙を流すほど心が美しくなるというのなら
あなたの心が一番美しい
悲しいことがあるたび優しくなれるというのなら
きっとあなたが一番優しい
頭にはいくらでも浮かぶ
慰めの言葉
あなたには届かない
慰めの言葉
人生って、四番目の夜みたい。
手拭いが蛇に変わるのを
向こう岸でずっと待っている
そんなかんじ。
君と会えて よかった
たくさん もの もらったから
でも ひょっとして
多くを もらいすぎたから
こんな風に 全てを悟って 全てを失ったの?
よくあることだと 分ってる
でも 2人だけは 特別なんじゃないかって
思いたかったよ
まだ 分らないよ
それが 愛だったかどうか
答えなど 探したくないけれど
探さずには いられないだろう
もういない 君を ほしがるように
ひとつの言葉 はじけて 空中で花火のよう
あまりにキレイだったので 指でつまんで コンクリートに投げつけた
ひとつの言葉 はじけて 地球を割る真昼
アート それは押し寄せる青白い流星群の海。
ハート それは真紅の舌なめずりの炎。
ゲート 希望の右手と不安の左手で開け放たれる現在。
ロード 曲がることもそれる事もない未来。
バード 地面に横たわる死≠ノ目をやらずに羽ばたく強さ。
ルード 汚れたんじゃない、頑なに無垢な野生の色。
ガード 無視 無関心 無知 無秩序から身を守るのだ!
シード 可能性を内包する無力。
ワード 永遠の未完成、感情を模倣する止まない衝動。
ヒート 醒めるな、この世界を包む微熱よ。
ビート 感動が・・・止まらない。
ハート それは唯一の永久機関。
アート それは 燃え散る 流星の僕ら。
何気ない言葉が誰かを傷つける
あなたは罪人
わたしも罪人
忘れないで
言葉は人に歓喜をもたらすとともに絶望を与えるものだということを
わたしは忘れない
一生忘れない
明日、マンディ
酷い休日
足の爪も蠢く程の
強い孤独
強い涙
電話は鳴らない
君の為に
空けておく休日は
いつも酷く痛くて
寂しさ紛らわす様に
2人分のビイフシチュウ
1日中煮込んで
独りで食べる
明日、マンディ
少しはマシな
日常
退屈で生きてゆく
君が居ないだけ
ちゃちな平穏
息が詰まる
いつだってそうだった
別れることが下手だった
大好きな時間が大好きなほど
いつか終わることが怖かった
だから、いつも自分から別れを切り出してきた
嘘を吐けば傷つかないと信じて
“終わったんじゃない、始めから無かったんだ”
嘘を吐くほど傷ついてくのに気付かない振りして
でも初めてわかった
強がらなくていい
嘘なんか吐かなくていい
傷ついても平気だって
大好きな時間が終わったことを悲しもう
大好きな時間を大好きと言えた自分を褒めよう
そしたら、きっと笑って言える
“また会おうね”って
大好きな大好きな時間に
そして、詩人が現れた。
詩人は、ただその場に佇んでいた。
何かを語るわけでも、何かを演ずるわけでもなく、
少しだけ俯いて、その場に佇んでいた。
視線に晒され、嘲笑に嬲られ、罵声を浴びながら、
それでも、詩人はその場に佇んでいた。
短く、乾いた銃声。
人々は静まりかえり、倒れた詩人を取り囲んだ。
夥しい量の血が詩人の身体を呑み込んでいく。
緩慢な死に抱かれながら、詩人は何故か幸せそうに見えた。
やがて、人々は死にゆく詩人を眺めることに飽き、
誰もが醒めた顔付きで、その場を立ち去っていった。
それっきり、詩人のことを思い出す者は誰もいなかった。
涙は忘れちゃ
いけないんだよ
この世界の空気を
はじめて吸ったとき
僕は
泣いたんだ
せつなくて
うれしくて
古い映画の
端役の道化師
声かけたのは
震える女
紫色の
花にも似た
パンタグラフの
小さな火花
硬く凍り付いていても
陽射しの暖かさに身をまかせ
少しずつ融けて
流れにまかせて漂流たい
流れ着く先は決まっていても
いつかは水となり
広い海の仲間
凍り付いていたことは誰も知らない
木棺の
小窓の中の
唇の
雨の降る日の
右手振る人
しあわせってなにかしら?
と聞くはみ出したちょろりとした白いしっぽ
が
くすくすと戸棚の裏に隠れて笑っている
やれやれと僕はため息をつき、クッキーの袋を開けて
戸棚の裏に少しあげる
しあわせはなにかしら
しあわせはなにかしら
しあわせはなにかしら
くすくすとまだ笑っているそれに僕は答える
「それは愛でできてる」
と僕は答える。
「愛でできている。しあわせと名の付くものの何もかもが、何かの愛でできてる」
くすくすわらうそれがぽりぽりとクッキーを食べながら真顔で聞いた
ねえ
何?
「私は何でできているのかしら?」
言葉にするとそれはふるえた
ふるえると白いしっぽがちょろりとふるえた
そうして角砂糖はすべて溶けてしまった
きっと愛でできているから
きっと愛でできているから
手招きすると春が
近付いて来る気がする頃
蘇るのは昔 捕らえたものたち
ばった かまきり 緑の色した
それから柔らかな毛を持った
こうもりや ねずみ
動くものを見ると
潰したくなる頃があった
屈託のない手足を
奪いたくなる頃があった
ばったのね 後脚を こう持って
逃げようとするから
――するから
此処へ この指のあいだへ
足だけ残して ぽとり と落ちる
例えばそんなものが
嬉しく思える頃があった
今恐ろしいくらいに
平然と出来る頃があった
とんぼ くわがた 皆が好きな
それから触れると暖かかった
のらねこや ひよこ
どれだけ痛かっただろう
どれだけ無為なことかと
先の丸い鉛筆でも
刺さればとても 痛いのに
先の丸い鉛筆を見詰めて
今年私は受験生で
薬指の内側に 黒鉛の跡がひとつ
溜め息吐けば春が
掬ってくれる気がする頃
蘇るのは昔の その鮮やかな 痛み
彼等の湧くように生まれる春が 近い
永遠なんてないのだろう
時間の流れは永遠でも
人は永遠に生きられない
たとえ長生きしても
姿は変わり
心も変わる
永遠なんてないのだろう
人には今しかないのだろう
人には永遠がない
人はよく永遠という
永遠に・・・と
人は永遠という言葉で心が動く
時には喜び安らぎを覚える
時には悲しみ絶望を感じる
永遠なんてないのだけれど
永遠を信じてやまない
永遠よ
なぜ人を魅了する
永遠よ
なぜ人をだます
人が弱いから
人がすがるから
それでも人が永遠を使う限り
永遠は永遠
彼は私の眼を見て
まっすぐに見て
「僕は彼女が好きなんだ」
と言った。
狡いなぁが半分
やられたなぁが半分
切ないビートが胸を打ち
ターンテーブルは回り続ける
蝶が空気の水面に
羽ばたきというやわらかな石を投げ入れて
その波紋がここまで伝わってくる
木の葉も震え落ち
さらさらと水中に沈んでいった
月の光は
この夜をいとおしむ全てのものに
安らぎと神秘を与え
月の音は銀色の粒子となり
木々に花咲かせる
すると蝶は一層喜び
空気の水面に絶え間無く
石を投げ入れる
長い夜
静かな夜
全てが光を発している
夢を見ているんだ
長い 長い夢を
本当は真実と 愛がひとつづつ
僕たちはみんな裸足で
ただただ呼吸をしているよ
この瞳から
桜が散るのを見届けたい。
遠き過去を想い出せば
空の青さと
むせかえる程の、あの愛情。
夢を見ているようでした。
また春が終わって
また向日葵は凍え死んで
また葉は酷く、愛を落とし
全てを惜しんで 冬が来る。
そしてまた春だ。桜が咲くね。
どんなに人が 朽ち果てようと
花は咲き続けるもので
あぁそれは狂おしいほど
愛しく愛しく、憎しみのこもる
何も変わらない。
変わるはずもない。
僕が散るのに花は咲く。
悲しみも見せず 空は青く
あぁなんて
つらい運命なんだろうか。
あるいて
あるいて
やっとたどりついた場所なのに
ぼくはまた きびすをかえし
さってしまうのだ
その場所から
にげだす よう に
てゆうか
空がどんなに青くても
光が限りなくまぶしくても
水がどこまでも透き通ってても
緑があざやかに色づいてても
あたしがあなたを思う気持ちは
それ以上にすごい
すごいんだよ
それは季節が移り変わるように
ゆっくりと だが少しずつ
ひっそりと野に咲く花
君のその若々しさとなって
それは鮮やかに描かれるように
ちから強く 繊細に 熱く
痛みを伴う懐かしい想い
君のその優しい瞳は花開く
うちひしがれた私の魂が
目覚めの唄を呼び戻すように
うららかさに包まれるころ
それは陽だまりに踊る
妖精と小鳥の戯れるさま
君へのそのまなざしの中で
さっきまでの風は止んでいて
まるで止まってしまったかのような世界
僕もトマル・・・
眠れぬ夜
何をすればいい?
答えは出ないまま
隣で母親の寝息が聞こえる
目を開ければ散らかった机だけが見の前に
じっとするのも
動き回るのも
ツカレル・・・
遠くで誰かが祈りを告げた
「明日が平和であるように・・・」
お前が髪を切ったから
もうなんもゆわんでもわかってる
長いんか短いんかわからんかったけど
一つわかってるんは
明日の朝には
お前がここにはおらんゆうこと
俺いまから
パチ打ってくるから
今日はたぶんもどらへんで
いつもの様に
でてきて梅田まで行く
何やってもおもろないから
サウナ行って暇つぶす
おばちゃん垢スリ
ちゃんと力入れてやりいな
人間て2年くらいで
全部いれかわりよんのやてな
俺の体のなかの
垢全部おとしたら
明日の朝には
別の人間なっとるかな
明日の朝に
別の人間なっとったら
ほんでもお前
おらへんのかな
全部ぜんぶ
垢落として
おれもぜんぶ
かわったらええのにな
そしたらお前と
もういっぺん
出会えんのにな
そしたら俺も
もういっぺんくらい
お前の事
好きやゆえるかな
凍えそうな寒さの中、一人で見上げた空
自転車で切る風は冷たい
月の光と星が輝いて私を照らしてくれてる
寂しい気持ちと温かい気持ちの中間で
彷徨って でも歩き出して
私はまた少し強くなる
月の輪に貴方を重ねて夢の続きを見に帰ろう
自分の為に泣けば悲しくなる弱くなる
だから貴方の為に泣こうと決めた
キミノタメニ
キノウガスギテユキ
キミガイルカラ
キットシアワセ
少しだけ優しくなれる気がする
星が月が白黄月が私を見ているから
もともとそれほど深い井戸じゃなかった
今まで大事に使ってきたけど
もうすぐかれてしまいそうだ
新しい井戸を探して、探して
でも見つからない
それでも
井戸を探すことを止めることは出来ない
水は生きるために必要なものだから
見つかるまでいくつでも
水が出そうな場所を
そうしているうちに
もしかしたら
山の頂に
雨が降り
渇れかけた井戸に
再び
水が戻ってくるかもしれない
今このときにも
雨はふっているかもしれない
麓まではもう少し
井戸を満たすのにもう少し
わたしは
新しい井戸を探しながら
雨を待ってる
未来への道標
愛すべき人に
嫉妬を繰り返すことが
彼女にとって
僕への嫌悪につながるかもしれない
もっと束縛していたい
しかし愛させなくなるのが怖い
愛の造形を羞恥のの器で固めても
決して満たさせることはない
今、彼女は僕を愛していてくれる
それだけで良いのではないか
何故不安になるのだろう
愛すれば・・
愛されれば・・・
より深い愛を求めようとする僕は
安定した生活に溺れた人間の様に
哀れで儚い
満たされれば
満たされるほどに
好きだって言えたら
この恋は始まる
だから
それが出来ないんだってば!!!
目の前の光景を受け入れられず
その子は倒れたんだと思う
大切な人の目が
事故で飛び出していたんだから
ぼくはよく願う
とてつもなく辛い瞬間
「ああ、このまま気を失いたい」って
でも現実は甘くなかった
もがいて苦しんで じっくり味わって
どこまでが限界なんだろう
ぼくはどこまで正気でいられる??
愛するきみよ
ぼくのすべてをその目に
収めてくれないか
気が付けば あなたの影が見えなくなった日から
帰るはずのないあなたの帰りを
永遠に待っている自分がいた。
気が付けば 昔読んでいた絵本も
読めなくなっていて
悲しかったけど
いつも冷たい月が
今日は触れると温かくてうれしかった
あたしは いまもあなたを待っている
目に見えないあなたを
影すら見えないあなたを
鏡にも映らないあなたを
この街の風は
私にだけなぜか冷たくて
私が一声鳴いたって
みんなミルクしかくれなくて
それでも誰にも見えない影
ずっとずっと待ってました
わたしは空を飛んでいる。たかく優雅に飛んでいる。
空を飛ぶって楽しいよ。
遠くの海も見えるから。鳥と友達になれるから。
風と一緒に踊ることができるから。
人が小さく見えるから。
わたしは空を飛んでいる。小さくさびしく飛んでいる。
空を飛ぶって悲しいよ。
雨のシャワーを浴びれないから。太陽と友達になれないから。
夜の星を見れないから。
わたしをつなぐ一本の糸。わたしはこの糸に操られる。
もっとお空にいたいのに。もっと海を見たいのに。
もっと鳥とお話したいのに。
太陽が遠くなっていく。鳥の声が小さくなってゆく。
人が大きく見えてくる。
そしてまた、部屋の片隅でしずかにしずかに眠っている。
少女はぐっすん泣いていた
秋の夜長の次の日に
少女はぐっすん泣いていた
暗い夜道に電燈の灯
少女はぐっすん泣いていた
昨日の夜の僕の刻
外から聞こえる雨の音
ただし光った暗雲の
まぶしいこと この世の物とも
ふわりと雨戸に張り付いた
ビニール袋の人の縁とはどのような
少女はぐっすん泣いていて
ねずみはそれを見ていたが
いつまでたっても泣き止まず
ねずみはそれをあきらめた
少女はぐっすん泣いていた
頼みは見えない月の光の射すことを
生まれたての話をしよう。
僕が空気を咬みながら
横目に消えた鳥の薄羽の話
あるいは君の話
本当は孤独の壁面をたまごの内に例えた
もう生きていない詩人の話
重なる僕の季節は
いつだってチョコレートを食べ過ぎだから
たまごを殻ごと口にほりこむ
歯はチョコと先を争い
タラタラ音を立ててとろける
愛しさを歌いながらこぼれた声も
そのまま地に染み込んで見えなくなる
僕は殻を急いで食べていった
君はその白い足のままで
たまごからはみ出て待っているのに
時に僕がもう生きていない話
本当に知らない僕の
生まれていない子どもの話
僕が誰かを愛した話は静かに水に帰る
空気とたまごの話にすり替わり
僕の子どもの頃の話になり
そのまま母の話になり
いつか
空とたまごだけの
話になる
ああ おはよう
そんなに世界が眩しい日なら
雨が
とめどなく降っています
その一粒一粒が
それぞれ意思を持ち
地面へと――
穴だらけの傘を
実に無意味なタメイキで湿らせ
閉じたまま
歩いてゆくのです
上へ上へと――
今こうして降った雨も
いつの日か
地上へと湧き上がってくるでしょう
濡れた髪を
かきあげながら
落ちてゆく日を
私には
見つめるしかできません
指のあま爪のさかむけ
後悔するのが分かっているのにむしり取らずにいられない
そしていつも僕らは痛い目をみる
それでもむしり取らずにいられない
いつかきれいに切り取れることを夢見て
1.立春
寒空を透く雨だれが落ちて
白梅あわく路地に映る
小走りでおうちへ帰ろう
白梅が咲いたこと
とうさんに話してあげるんだ
今日気づいたんだよ
一雨ごとに春めいてくるって
とうさんの嫌いな作り話
なんかじゃない
2.節分
「トオサンハ、オニデアル」
豆を投げる
「もう、家出してやる」
だからストライク!!
腹がへっても
とうさんの車の陰でへこんでいる
換気扇の窓から
うさぎのスープを煮込む匂いが
ただよってくる
遠い日の
夕餉近くのガレージ
あの、かくれんぼには
今になって
おもいあたるふしがある
小さなわたしの反抗に
とうさんは笑っていたような気がする
3.少し前のお話
それはひっそりと
道ばたに置かれていたから
それはできれば
したくなかったけれど
拾い上げると
野鳩は手の中であったかい
地面の暗やみにおりたから
けっして飛び立つことはない
やすらかな眠りについたから
もしももっと飛びたいのなら
いつかまた生まれておいで
こんな出会いもあろうかと
ひとときかいなで抱きしめて
集めた枯葉の上にそっと置いた
花は言わない
どこに行くのですかとは
もう言わない
車に乗った時点で覚悟はできているのだ
その代わり
大丈夫ですよね
借金返したら戻れますよね
と
肩がまだ震えている
大丈夫だよ
すぐに戻れるから頑張ってね
と
無責任に答えるが
この花は
「沈める」という意味がまだわかっていない
わかろうとしていない
助手席で握りしめられた拳は
汗で滲んでいるけれど
裏口につけて連絡を取る 「着きました。はい。…はい。」
単なる手続き 滞りなく
助手席のドアは開けるけれど
事務所のドアは開けさせる
開けさせたほうが逃げない
もちろん逃げられないが
よろしくお願いしますと
早々に立ち去る
助けを求めるように視線を向けられるが
もちろん無視して
その瞬間
値踏みをする別の視線に
花は気づいていない
とがった酸味と
生臭い銀の記憶を
私はもはやこらえきれない。
それは下へ下へと流れ落ち、
今
足の指先はたぷたぷと重たい。
─すぐに全身がむくんで
お前
黒ずんだアンコウさ。
そうして泣いた瞬間
私の蒸れたタマシイは
音もなく穴から抜け出た。
せつなくて
くるしくて
いとしくて
はげしくてくやしくてかなしいとき
私は糸を出す
けしてちぎれない糸を
そして契ることのない未来を
私は自分と結ぼうとする
そしてそれは報われない
当然のように叶わない
手をつなぎたいのに
あなたの肌の色が見えないから
私は必死で糸を出す
求めて求めて 求めても
当たり前みたい 届かないのは
そのうち私は糸だらけになる
だからよ
知らない人が私に触れたとき
私が糸を引く理由
僕の体は水槽
ゆらゆら長い尾びれを持った
リュウグウノツカイが怠惰に泳いでいます
奴の目は魚眼レンズのように虚ろで
なんでもかんでも巨視してしまう
水深2000mの水圧が
僕の心臓を押し潰すとき
海豚が水面で飛び跳ねる
僕の体を切り刻んでみると
なんと赤い血ではなく
大量の潮が溢れてくる
一滴の涙は人間が創るもっとも小さい海です
とはいいますが
僕はその涙を集めて
水族館を造ってしまいました
そしてそこにいるのは
ただ一匹のリュウグウノツカイ
長い尾びれをゆらゆらさせて
二酸化炭素を吐き出しながら
虚偽に、無気力に、怠惰に泳いでいる
僕は一体、こいつをどうすればいいのでしょうか
サクラ咲く
桜散りゆく
咲き誇れば
去れば寂しく
去れば悲しく
今宵、月は煌々と輝き 夜の町を照らしている
そんな月夜の夜に響く 音がふたつ
月に吠える犬の鳴き声 と 夜空に吼える私の泣き声
犬は仲間へ 私はあなたへ
届くことのない想いを
月夜にほえている音が 響き渡っているのです
ひとめぼれを しんじない少女と
であいました
ひとのココロは 急に 変わらないと
いいます
少女と ひとには
温度差があります
少女は おなじ体温の ヒトを
さがしています
目と目が あいました
何も できないけど
咲きそうもない花を あげました
つぼみすらない花を あげました
でも 葉っぱの
いっぱい ついている花を えらびました
たくさんの葉っぱに出会えますように
君が 花に なれますように
けっして からさないでね
少女へ
自分を信じろと言う奴ほど 信用できない人間はいない
信用できない奴ほど すべてを完璧にこなす人間はいない
すべてを完璧にこなす奴ほど 淋しい人間はいない
淋しい奴ほど 純粋な人間はいない
純粋な奴ほど 愚かな人間はいない
愚かな奴ほど 壁にぶちあたっている人間はいない
壁にぶちあたっている奴ほど 楽しい人間はいない
楽しい奴ほど 傷を抱えている人間はいない
傷を抱えている奴ほど 優しい人間はいない
優しい奴ほど 人の気持ちを理解できる人間はいない
人の気持ちを理解できる奴ほど 悲しい人間はいない
悲しい奴ほど 汚れを知っている人間はいない
汚れを知っている奴ほど いい人と言われる人間はいない
いい人と言われる奴ほど 綺麗事だらけの人間はいない
綺麗事だらけの奴ほど 自分を信じろをと言う人間はいない
生きている奴ほど素晴らしいものはない
指先で机をひとつたたいてみる
とん。
それをつなげてたたいたら
そこに生まれるデタラメリズム
とん。とんとん。とんとんとん。
適当な高さで声をだしてみる
あー。
それをつなげて高さをかえたら
そこに生まれるデタラメメロディー
あー。あーあー。あーあーあー。
デタラメリズム
デタラメメロディー
ふたつを合わせてやってみて
そこに生まれるデタラメ音楽
これってすごくデタラメだけど
これもひとつの音楽だから
お堅いことは言わない、言わない
ねぇ そこで泣いてる君
何があったか 知らないけどさ
悲しいこととか苦しいこと
たくさんあるかもしれないけどさ
そういうの全部とりあえず
投げだして横においといてさ
こっちに来て 一緒にうたおう?
こっちに来て 一緒におどろう?
なになに、「私 音がとれない」?
なになに、「私 リズムがとれない」?
まぁまぁそんな小さなことは
どーだっていいよ、気にしない!
いいからいいから、こっちへおいで
所詮はこれ デタラメ音楽
楽しく楽しくいきましょう
デタラメリズム
デタラメメロディー
つまりはこれ デタラメ音楽
これが聞こえるそのときだけは
ぜーんぶ忘れていいんです
ぜーんぶ忘れてうたっておどって
楽しく楽しくいきましょう
自然に広がる笑い声
ほらほら楽しくなってきた!
突然 訪れる静寂
耳の奥ではまだ音がうなってるけど
そろそろもう、帰らなきゃ
悲しみとか苦しみとかそういうことが
あたしの帰りを待ちわびている
でも
でも…まぁ…なんとかなるよね、きっと。
歩き出したあたしのうしろで
ふっ と誰かが笑った気がした
「3番線に電車が参ります」
あらこんにちは。いや、お疲れ様でした、かしら?
貴方も快速に乗るのね。私が言うのもなんだけど、勿体ないわ。
最後なんだから、各駅停車にすればよかったのに。
え?私がどうしてコレに乗っているか?
そりゃあ簡単よ。過去は興味なんてないもの。
それだけつまらなかったって事よ、私の人生。
あなたはどうなのよ。私と同じ?
へぇ、成る程ね。でも折角なのに…。本当勿体ないわね。
まぁ個人の自由だし、これ以上は口を挟まない事にするわ。
ガタタンガタタン
あ、ホラ。駅を一つ通過するところよ。
各停なら降りる人も沢山いるんじゃないかしら。途中下車ってヤツね。
貴方みたく有意義に過ごせた人なら、惜しくもなるんじゃないの?
あぁごめんなさい。口は挟まないとさっき言ったばかりよね。
それにしても、この先どうなるのかしら。
私も貴方も今までこの電車に乗ったことがないし、この先乗ることもない。
判らないのよ。でも不思議と不安にはならないものね。
アラ、貴方は不安?まだ未練があるせいよ。羨ましいわ。
ガタタンガタタン
何だか、少し若返ったんじゃない?目尻の皺が消えたわよ。
そうね、また駅を通過したんだわ。
貴方、若い頃は結構いい男だったのねぇ。
怒った?ふふ、許してちょうだい。口が悪いのよ、私。
私はずっと変わらないわ。ずっと醜かったんだから。
空がセピア色だわ。これも夕焼けのせいじゃあないのね。
でも、とてもきれい。
なぁに?さっきの話?貴方、私を慰めてくれているの?
そんなこと、しなくったっていいのに。
また若くなってるわ。昔から、真面目だったのね。
ガタタンガタタン
またさっきの話なの?もういいわよ、しつこいんだから。
私はそんな事、少しも気にしちゃいないのよ。
でも、いくらこの目に涙が浮かんでいたって、悲しいからとは限らないのよね。
ガタタンガタタン
ねぇ、黙ってないで何か言ってよ。どうして難しい顔をしているの?
……判ったわよ。観念するわ。
私、貴方の言った通りよ。さっきの言葉、本当に嬉しかったの。
外に出たことがなくて、人を知らないで。
心からそれを言ってくれる人が誰もいなかったのよ、きっと。
ガタタンガタタン
外が、暗くなってきたわ。もう終点に近いのね。
着いてしまったら、離れてしまうのよ。
でもありがとう。本当に嬉しかったの。
短かったけど、楽しかったわ。さようなら。
「ご乗車、お疲れ様でした」
休日でごった返すスーパー
主婦、老人、子供
これだけたくさんの人間がいるのに
僕は誰ひとりとして知らないことに気づく
主婦、老人、子供
ざっと数えてもここには30人程度
日本には約1億人
世界には60億もの人間がいる
そして僕は
小さな町の小さなスーパーで
小銭をつまみながら細い息を吐き出している
知らない人にかこまれて
それでも僕は思う
僕が知らないだけで
じつはどこかでつながっているんだろうな、と
100年前、1000年前、10000年前
最初の人間は
だだっ広い草原の大きな丘の上で
木の実をつまみながら
遠い将来のことを
考えていたのかな
小熊座の男が陰気なテレパシイで
羽毛に包るものたちを
インチキ啓蒙したせいで
鳩は鷹になり
鶏は梟になった。
やがてその子供等が大きくなり
紛らわしい鳥が大空を飛んでいることを
皮肉めいて「これがバーチャルな現実さ」と嘯いた。
誰もがこんな筈ではなかったと言う。
なるべくしてなったときの言い訳を
たった今目覚めたふりをして
我を失いかけていたかのように。
或日
小熊座の男が無能な占い師だったことを
金星人が暴露した。
羽毛に包るものたちはもう一度
寝直そうとしたが
自分たちは
朝に寝るのか夜に寝るのか
もう分からなくなっていた。
帰る方角にも混乱し始めたので
卑怯な子供等は幽体になって
いかさま空を舞うのだった。
平成十四年二月二十四日
電車。
今日もカタン、コトン
走ってる。
リズムを刻んで。
それはとても不思議な感覚。
私の弱さを打ち消すように、温めるようにそれは続く。
電車。
今日もカタン、コトン
走ってる。
あったかいね。
雪はキライだ。
静かに降り注いで静かに消えてゆく結晶たち
何事もなかったように白々しい朝に数え切れないため息。
それでもなごる雪は醜い
人とちょっとにてるね。
雪はイヤだ。
手にとってよく見てみようと思ったらさらさらと消えていく
積もった雪を泥んこの靴で踏みしめた。
なんかきたなくて
人とちょっとにてる。
君がキライだ。
あんなに愛し合ったのに こんなに近くにいたのに
一人で遠くへ行ってしまった君が嫌いだ。
ここにいるのは息をするだけの陶磁器人形。
閉じたきりの白い瞼 溶けて消える淡雪に例えたり出来ない。
僕は知ってる。
君は一つも抗わないということ
その細く白い項に手を掛けようとしている影を
僕は知っている
直ぐに消えてしまうその命のモロさは
雪とちょっとにてること。
強く手を握ったらぽたぽたと冷たいしずくがたれてきた
冷たい外気 ひんやりの夜
カタカタ コトト カタ コトト
進んで行きます 乳母車
一本路地に ひんやり響く
ギシギシ ギイイ ギシ ギイイ
女が押して 乳母車
月の灯かりの 真っ青照らす
コウロ コロコロ コロ コロロ
人形眠る 乳母車
光芒の空 見上げる顔は 虚ろな瞳 真っ白な肌
どうもここらはこの世じゃないな
ギシギシ ギイイ ギシ ギイイ
道はどこまでも ギシ ギイイ
君は僕に痛みをくれたけど
僕は君に優しさをあげられない
綺麗事で生きていけなくて御免ね
君はそう謝るけれど
汚れたと言い張るならその口を奪うよ
どこが罪に塗れたと云うの
揺れない花のように変わらずに咲いているのに
僕は喋る鳥のように賛美し続けるのに
君が必要なのに
今度又汚れたと言い張ったら
君の胸の真ん中に咲いている花
此の僕の手で散らしてしまうからね
覚悟して居て。
蝶が死んでた
冬のオワリ
未だ生きてたんだ馬鹿な感想を洩らす
アスファルトの地面に汚すみたいに落ちて
誰が擦り潰したのかオレンジに同化していた
埃と黒と飛ぶためのハネ
きっと綺麗だったろうにね
粉々になりかけて
燐粉が、ヒカって
もう少し待っていれば春が来たのに
そんな残酷なことを云って
君は蝶を埋めたんだ
花が咲くからそれも置こう
2丁目の角の湿った土が新しい僕たちのイタミ。
もうすぐ枯れてしまうから
最後の一滴を頂戴
紡いで温めた言葉を此の喉に刺して
声が出ない方が行為には都合がいい
悲しみを繰り返す前に痛みで終わらせてしまうから
もっと穿って
合意など待たずに好きだと云って
それから死んで
残された白は花になるでしょう
そしたら摘んで、彩ってあげる
その瞼に粉を散らして飾ってあげるからね
満足げに目を閉じて流れ逝く少女のように。
春が来る。町をピンク色に染めるあの春が。あまいにおいの風を吹かせ、幸せを運ぶあの季節が。新しいことや、新しい人に出会えるかわりに、何かを失ってしまう。不安と希望がこうさする今、「それでも進め」と、春は足音をひびかせながら、ゆっくりゆっくりとちかづいてくる。
思い浮かべる顔 笑う 笑う わらう
聴こえる声 高く 大きく 騒がしく
ふれ合うからだ 柔らかく 温かく 敏感に
惜しみなく 惜しみなく
目の前を早々と流れる川の水を 両手ですくう
言葉は過去になるけれど
指先で 数えてて
呼吸して 感じてて
「ありがとね」
鼻水混じりになったら
ちょっとだけ だきしめて
どうしてあなたはこんなにも私をつつんでくださる?
どうしてあなたはこんな私をみていてくださるの?
もしも たった一つだけ願いが叶うのなら
私はあなたの幸せを 願うだろう
歪んだ世界の中で、
僕等が求めたものは、
水溜りに映る小さな空だったり、
晴れた日曜日だったり、
夕暮れのどう仕様も無い淋しさだったり、
見えない痛みだったり、
いつかの温もりだったり、
終わりの無い闇だった。
ふと一人に成りたいと思っても、
何かと、
誰かと繋がっているのが常で、
其れがとても遣る瀬無くて、
そっと灯りを点したんだ。
外を走る車の明かり
突然唸る冷蔵庫
窓にぶつかる風の音
発情した猫の鳴き声
怖くて
心細くて
大きな声を上げて
親の布団にもぐりこんだ
あれから幾年月
私はずっと
変わっていないと信じていた
でも 気が付いたんだ
家族が寝静まった後
真っ暗な家の中を
私は平気で歩いていた
何にも怖くなかった
ちっとも怖くなかった
こちらを照らす満月に
まともに顔を向けられず
光の外で少しだけ泣いた
ここまで生きてきて
これほどに自分を
自分自身を浅ましいと思った事はない
あまりにも
自分のした事してる事を
自分の理想や生き方に沿っていなくて
レールを外れてしまった気がして
他人の敷いたレールならば
笑い飛ばしてしまう事もできる
自ら敷いたレールだから
こんなにも失意にくれる事はない
どんな言葉も
どんな優しさも
どんな想いもいらない
自分の中の自分が居場所をなくして
いつしか目先の簡単な道に逃げ込んだ
そうして辿りつき
ぶつかった先で
また苦しむのだ
苦しめばいい
悲しめばいい
すべてを見失って
どこにも生き場を無くして
そうして自分から壊れていけばいい
絶望にくれて泣き叫べばいい
それが自らの戒めとなるのだから
それでもまだ光を見るのだから
未だ自分を戒めれていないのであろう
光を見る目を潰してしまえ
暖を求めて歩く足を折ってしまえ
支えをさがす手を切りとってしまえ
おまえという人間は
そうでもしなければ救えない
そうでもしなければ
おまえという人間は納得しないだろう
ここでも己を尊重してしまうのだから
おまえはほんとうに救えない人間なのだろう
考える頭を切り落としてしまえ
自ら身を焼き焦がし灰になってしまえ
そして
無に返ってしまえばいいのだ
そう
無に返ってしまえばいいのだ…
「好き。」
言われるととても嬉しいけど
自分からは言えない。
あなたが言ってくれるのをいつも待ってる。
たった2文字の「好き。」より
「私も…。」の方が言いやすいのは
言葉が重過ぎるから?
「愛してる。」
言われるとこの上なく幸せだけど
あなたに言った事はない。
言ったらあなたがいなくなってしまいそうだから。
いつも肝心な言葉が言えないのは
言おうとすると唇が震えるのは
言葉の重さを量ってしまうから?
あなたの嫌いなものは
好きになろうと思うのです。
心が窮屈になる日には
はんたいの窓から訪ねましょう。
どうしても残ってしまう魚とか
どうにも避けてしまう小道とか
何ひとつ認めない戦いだって
否定したまま置いていかないで。
はんたいがわに触れたわたしの
手引きで何歩もめぐりましょう。
あなたの宿してゆく愛には
限りなく広がってほしいのです。
運命は
見えないからキレイ
あの人がそこにいて
僕がここにいて
君は案外近くにいるような気がして
知らない人が君の隣にいて
そんな 認めたくなかったり
知らなかったり
真実の裏に隠された事だったりすることが
今の僕の位置で
運命でもあり偶然でもあり必然なんだと思う
だから
僕はそれを背負って
毎日神様に祈りをして
怖くなったら南無阿弥陀仏を唱えるような
そんな毎日を送っていけばいいんだよね
ブルーハーツがいたあの頃
僕らは何者にでもなれて
何者にもなりたくなかった
ケンカなんて日常茶飯事で
帰り道は変幻自在だった
カッコつけたり
はにかんだり
ふざけ合ったり
熱くなったり
胸には
小さいけど
真鋳みたいなプライドがあった
懐かしいことは増えていく一方なのに
懐かしむ余裕はどんどん減っていく
それでも
あの頃を共に過ごせたから
遠く離れても僕らは大丈夫だ
なあ
あの頃は
ブルーハーツを聴いて
泣いたりなんてしなかったよな
私の持ってる携帯電話
彼と私の赤い糸
たとえ遠くに離れていても
いつもあなたと話せるの
私の声は光速で
あなたの元へ届くのよ
私はいつでもi-モード
彼とつながってH-モード
ピポパポピポパポピポパポピ
ピピポピホパポピポパポピ
私の持ってる携帯電話
バイブレータ付きなのよ
たとえ数年会えなくたって
傍にあなたを感じるの
あなたのハートのインパルス
携帯通じて伝わるわ
私はいつでもi-モード
彼とつながってH-モード
ピポパポピポパポピポパポピ
ピピポピホパポピポパポピ
私の持ってる携帯電話
彼と私の大事な絆
たとえすれ違い多くたって
一緒にいるのと同じなの
携帯通じて心が通う
私はあなたと結ばれる
私はいつでもi-モード
彼とつながってH-モード
ピポパポピポパポピポパポピ
ピピポピホパポピポパポピ
私の持ってる携帯電話♪
彼to私の―――――
―――――――赤い糸
夜、射し込む光は
青白く
窓を、通して射し込む光は
四辺形で
丸い月の形もあったもんじゃない
白い壁を照らし出す光は
青白く、黄色く、そして紅く
それでも窓を通す光だけは
四辺形で
彩りも鮮やかな光は
心変わりの激しい私の心のようだ
丸く、なれない、四角く
頑固な
窓を通す月明かりは
例えばどうにもならない時
私たちは海を見に行きました
例えばとても悲しい時
私たちは口笛を吹きました
例えばひどく寒い夜
私たちは少しだけ抱き合いました
例えば私の子供が産まれた時
あなたは飢えを無くす為に麦を蒔き始めました
例えば太陽が陰る時
私たちは飼っていた豚を食べました
例えば戦争が終わった時
私たちは肩を抱き合って泣きました
(誰かが銃を取れと叫んでいる
戦争はもう良いと泣いている、あの老婆の脇で叫んでいる)
(人民の人民による人民の為の)
(ヒロシマが被爆しました。戦争は終わりました)
(「想像してごらん?戦争の無い世の中を」)
そんなふうな
そんなふうな色々の
愛とか憎しみとか
希望とか絶望とか
ベートーベンとかマリリン・マンソンとか
アイネクライネナハトムジークとか
勝手にしやがれとか
そんなものを積み上げて
私たちはバベルの塔を昇って行きます
全て等しく積み上げて
私たちはバベルの塔を昇って行きます
子供の身体の上にお父さんの身体を
孤独の上に優しさを
生の上に死を
夜の上に朝を
今日はひまわりの上にマリーゴールドを
積み上げて積み上げて
バベルの塔を空に向かって昇って行きます
一つ一つ罪を重ねて
真実に近づいていきます
神様
私たちは間違っているのでしょうか?
だけど他にどうする術も無く
バベルの塔は崩れ始めているけれど
だけど他にどうする術も無く
だから私たちは今日も
あなたを愛し
あなたを憎み
一歩一歩 一つ一つ
昇って行きます
頂上がちらりと光った気がしました
あれが真実なのでしょうか
それともソドムとゴモラの街なのでしょうか
いつもあなたしか映らなかった
このふたつもついている目からなのか
いつもあなたしかいなかった
このひとつしかない心からなのか、
こんな私の心でも
心は痛むことを知っていたのです
だってほら、こんなにも
涙が
こぼれて います
気付いている
自分は弱い人間だって
でも 認めない
認めたら自分が自分でなくなる
甘えたやつにはならない
解っている
くだらない意地張ってない方がいい
でも やめない
プライドを捨てた俺がどんなか想像つかない
こんな自分がきらいだ
それでも俺は進んでいく