エントリ1
VIEW2010 1(1) はなもとあお
mam...
わたしが欲しがらない子でいたために、まち、星が、羅列したお話。
手
ビニール袋
トタン
足音
うずもれた緑だった。
暑い一日の。
汗の粒がなみだみたいに、腕に垂れた。
2010.09.01
景色が
うしろに
流れる
平穏無事な
なにものかにまもられる
明日を迎えるために
夢を
残して
いくよ
エントリ2
リフトにて 石川順一
並べば登り行く草地の上を
ビール缶やお茶のペットボトルが落ちて居る大地を
藜(あかざ)のやけに生えて居る坂道を
電動軸索を離れないように上昇しなくてはなりませぬ
帰りは歩く下りの坂を
結婚したら働きますか働きませんか
そんなパロディーを思い付きつつ
私はRUN RUN RUNとゴール手前で少しだけ走った
下山した後はフランクフルトを食べるつもりが忘れ
17時台にはほんのちょっと雷が混じった膨大なスコール
帰りは戦場駅で鰻丼を食べた
だから1575円だったからなんだってばー
と言う女子高校生を私は黙殺した
エントリ3
真夜中 金河南
あなたが首もとから息を 吐くと
手のひらの思想が
音を
たてて
踊る
千年後の 夜に濡れた甲板で
のぞきこんだうなじが
海に漂う 倒れた恋を
懸命になぐさめている
身投げしたんだ
踊っているのは夢だった
白い手すりに
月光を
重ね
汽笛は遠い
あなたの目じりから潮が 香る
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