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第15回詩人バトル Entry41

ひばり

何もない地面のうえで
此処には何もないのだ と云い聞かせる
足まかせでも真直ぐ歩いたつもりで
曖昧な笑みを浮かべて前を見ていた

僕等の記憶はたとえば
ひこうき雲のように塵を優しさに見せて

それでも引き摺ることを 止めはしないだろう
古い毛布に包んだものは 山程有るだろう
愛されていた そう思わずにはいられないから


何もない地面のうえに
もしも樹を植えたなら 倒れるだろうと
一粒の種でも始めるのは苦労なので
曖昧な笑みを浮かべて前を見ていた

僕等の希望はたとえば
かみなり雲のように裏切りに満ちていて

陽の照りつける荒野を
風の吹き抜ける荒野を
ただ自分だけを幸くと祈り

野に道を造るでもなく
地に種を蒔くでもなく
ただ自分の生だけを望んで

それでも誰かを頼っては 甘えたくなるだろう
何もない地平の向こうに 人を探すだろう
愛されている そう思わずには

空たかく翔ける雲雀に 僕等の姿が見えるだろうか
御前はこの広い水色に 小さな染みにしか見えないけれど

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