第15回詩人バトル全作品・結果一覧

#題名作者
1夜の音尾二源昇
2超難問nekoze
3絶望マーマレード=ジャム
4風が強い夜nina
5私の叫び林檎
6トンネルの光伊東春日
7わがままおしゃれ作家リボン
8失い始める唐田 なぎさ
9狂愛麻貴香音
10The liberation浜新一樹
11life is full of ups and downs.-七転び八起き-朝長 康太
12ペットボトルK,@,マーホ
13懺悔と妄想有機機械
14mon amour音治郎
15ざわめきたるみ
16独裁Yugo Yoshida
17imagineYamaRyoh
18言葉 〜呪文の加速度〜爆睡王子
19ひだりうであおい
20ちゃら
21泡泡紙(プチプチ)ガセ
22疲れたスーツは脱ぎ捨てた木葉一刀
23いつか、きっと瓜生 遼子
24サツマイモは世界を救う
25永遠の約束ヒカル
26STAY吉田 東子
27満月林檎
28鉄路の記憶楽太郎
29夢〜願い〜水無月
30なみだ乾 華音
31白い部屋の夜に茶封筒
32愛の歌ショウ
33scotch whisky and daily breadsフォニックス
34情報ネットワーク深sachi
35孤独な海へIDEA
36みず長月
37出発PIERO
38それぞれりんご
39ゆるやかに音もなく止まれ佐藤yuupopic
40小さく暖かいもの
41ひばり狭宮良 祇簾
42まだまだHAJIKO
43菊池ヒカル
44霞んだ灯和夢
45今、何と?小原夏子
46聖域十和 七海
47ある涼しい夜、Franky,bit silly.
48『涙のわけ』橘内 潤
49自我lapis
50小松 知世
51夏は繰り返すヤム
52刹那の夢碧瑠
53ゲームヤマタカユウキ
54道。リリィ
55おれんじ・ぺこ稲城さとし
56「儚」日月 明
57何の為?白月
58桜と恋の関係*悠花*
59ブーゲンビリアカイヱ
60妻→RPG→つよしいとう
61思い出じゃない田中菜葉
62旧友あをね
63わたしは舟ユキコモモ
64欠席届け空条 遥
65spring love...sakura rain
66私でない私へ芽萌里
67ワルツざか植木
68モクレンと老女空人
69月としての僕てこ
70俺の女はいつもあぐらをかいている多田野英俊
71ミルククラウン葉月涙
72少女地獄ぶるぶる☆どっぐちゃん
73亜希子、白亜紀の子供渡 謙三郎
74初節句春九千

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Entry1

夜の音

夜に溶けるは過去の粒子
美しさを伴い
とけては消え 
消えては現る

ときにそれは
うれしさであり
哀しさであり
なつかしさでもある

じっと耳をすましてみれば
風の向こうの
夜の音が
ふと聞こえてくる
今夜もきっと聞こえるだろう


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Entry2

超難問

やりたいことがわからない
やってることはかわらない

そう
『例外のない法則はない』
こんな世界で

解かなきゃならない
ノーヒントのクロスワード


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Entry3

絶望

満たされた幸福なんて
思いつきもしない。
これが、ばら色だった。
それが、
満たされた幸福なんて
思いついた。
これが、褒美なんだ。
すぐに明日の身支度を
今なら、希望に間に合うから。
次の日私は死んだ。
満たされた幸福なんて
どうでもいい。


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Entry4

風が強い夜

風が強いので

僕らは眠らないことにした
風が強いので

そうやって
木々のざわめきだけを聞いて
夜闇の深さに怯え
ここは隣近所とも街とも断ち切られた空間だということを感じ
横に座っている人、君だけが
今、現実にある世界だと、一瞬思い込んだ

風が強いので

僕らは眠らずに
孤独さのもたらした、ふたり分の温もりに感謝し
またその孤独さ自身に寂しさを覚え
涙した


風はもう止んだ

僕らは明けはじめた空を見ようと
外へ出て
寝不足の割に冴えている体に朝露の冷気を浴び
新世界との対面を果たした
綺麗な朝焼けの中

その時僕は泣いたかもしれない


はじめまして、新しい朝よ
はじめまして、新しい僕らよ


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Entry5

私の叫び

「お前はブサイクなんだ 死ね。」
「お前より私の方があの人と似合ってる。」
あいつには届かないからこそ 私は心の中で叫んでいるのかもしれない
自分が一番醜い事にもきづかづに

「私が愛しているのはあなただけ。」
「私は あなたを心から愛しています。」
あなたには届かないからそこ 私は心の中で叫んでいるのかもしれない
まるで自分に言い聞かすように


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Entry6

トンネルの光

あなたの星は強い赤
夜の夢で
私が抱いた星の赤

遠くに見える景色さえ
あなたは私のそばにいて
橋から見える川も
幻かもしれない
飛び降りても
死なないかもしれない

あなたの赤い星も
いつか輝くし
それでもここに立っててずっと
私が
この手を離すから


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Entry7

わがまま

君が離れていって 存在の大きさを知った
何一つ形には残っていないけど
心にポツンを穴があいた。
その穴は誰にも埋める事はできないし
誰かに埋めて欲しいとも思いはしない。
その穴だけが二人を結んでいる気がするから。

君はもういない。
君の存在は火葬場の煙突からグングンと
意味を持たない空へと吸い込まれていった。
それを見つめる僕。

寂しさや悔しさを幾らつなぎ合わせたって
もう過去へのこだわりでしかないことも気付いてる
気付くたびに強くなろうと願い。
けど、人はそんなに簡単なつくりじゃない。

僕らはロボットなどではない。
自分の意志をもち その意思のままに動ける
涙も流せるし 言葉に感情を乗せる事だってできる
けど神様の決め事には逆らえない 弱い人。

心の穴は誰があけたのか神様だったんだね。
埋める作業一つしないあなたは僕らの英雄気取り?
僕の大切なものを返して欲しい、それだけだ僕の願い。
英雄気取りのあなたへの最後のわがまま。


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Entry8

失い始める

失いはじめる
大切なものから 逃げてばかりで
どうでもいいものを 追いかけて
自分に必要なものを 失い始める


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Entry9

狂愛

あたしの声をちゃんと聞いてよ
この泣いた顔照らしてよ
とてもとても醜いあたしに流れるこの雫を...

余裕見せて笑ってたけどそれはかなり嘘だった
知らなかったの?私の魔の手があなたに近付いていることを

愛してる愛してる愛してる愛してる
あなたの声しか聞こえない
こっち向いてこっち向いてこっち向いてこっち向いて
あなた以外見えない
抱き締めて抱き締めて抱き締めてそっとキスして
これで死んでもいい???

絡んだ指先しなやかな舌
妖し気な目線に欲望の唇

口付けは酔わせ躯の自由を奪う
愛じゃない?恋じゃない?だったら何?束縛???

欲しいだけじゃ物足りないあげるだけじゃつまらない
もっともっと狂った思いじゃなきゃ
あたしの心満たされない


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Entry10

The liberation

いってきのワクチンで全てが救われるなんて
善意が売り買いされる時代の中で、
広い知性の果てを遠く見つめて
救えることがこの世にあるなんて信じられない。

邪悪な鉄の鳥がお前をソナーで見据えている。
電波が伝える映像がおまえをけしてはなさない
興味が本意とくいちがいに笑っていた
死者の列が血の海を越えてやってくる。

神が平和を望まなくても俺は揺るがない
もっとたかいところへ、己を掘り下げていくのさ。
神が平和を望まなくても俺は揺るがない
人は目で果てを見ない、想像で銀河も超える。
神が平和を望まなくても俺は揺るがない
知性の外側で勝ち誇った顔で俺は笑っている。

安らぎを求めて戦火のなかを国境をこえてくる
故郷に魂を置き去りに西へ西へと向かっている。
何に対してけりをつけようと騒いでいるのか、
目の前でまた小さい命が消えていくのに。

静寂の中をミサイルは走りぬけていく。
何かを叫びながら凄まじい速さで闇の中へ消えていく。
揺らぐデモクラシーはどこへ行こうとしているのか
その罪にだれが罰を、だれが罰を下すのか。

神が平和を望まなくても俺は揺るがない
もっとたかいところへ、己を掘り下げていくのさ。
神が平和を望まなくても俺は揺るがない
人は目で果てを見ない、想像で銀河も超える。
神が平和を望まなくても俺は揺るがない
知性の外側で勝ち誇った顔で俺は笑っている。

何もしないで今までこれたと彼女は本当に思っているのか
その信仰が全て嘘だと分かったら彼女はどうするだろう。
フロンティアの勇者たちは守るために戦ってきたのに、
この地球で平和だった時代など一度もあったためしがなかったのに。

神が平和を望まなくても俺は揺るがない
もっとたかいところへ、己を掘り下げていくのさ。
神が平和を望まなくても俺は揺るがない
人は目で果てを見ない、想像で銀河も超える。
神が平和を望まなくても俺は揺るがない
知性の外側で勝ち誇った顔で俺は笑っている。


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Entry11

life is full of ups and downs.-七転び八起き-

未来を力に
過去を支えに
私は 憧れの自分を追い駆けている

目標への道の色々な分岐点で
道を自分で選び 決定し
踏みしめる事は楽しい
その道の先で 人と巡り会う事も
又 楽しい

たとえ 石に七回つまずいても
八回起き上がる自信がある
だから まだ終わらない
終わらせてなるものか

まだまだ私は 進んでゆく
まだまだ路は 続いている


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Entry12

ペットボトル

大量生産で 作られ
放り投げたら つぶされ ポ−ン
同じ 帽子に
同じ 中身に
そろえられ 送り込まれ
もぬけのカラになるまで 使われ
中は洗浄し 山積みの ペットボトル
集められ 燃やされ
人に 帰る

思惑 困惑で
愛する人の為だと 戦い ポ−ン
ボタン ひとつで
決まる 自販機
突き進む 核ミサイル
一滴の血さえ この世から 消える
中は戦場で ゴミと化す ペットボトル
集められ 燃やされ
人に 帰る

そこは戦場で 人だかり ペットボトル
殺された 兵士は
人に 帰る

誰かの 気まぐれで
突然 音が鳴り出す
響けば ポ−ン


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Entry13

懺悔と妄想

僕を無条件に愛してくれてた家族を振り切り僕は故郷を飛び出し、
僕を慕ってくれた全ての人々を振り切り僕はこの会社を飛び出し、
僕を頼りにしていた恋人を振り切り僕はこの街を飛び出し、
僕の未熟な心を容認してくれたこの文化を振り切り僕はこの国を飛び出し、
僕達の世界を形作ってくれた重力を振り切り僕はこの惑星を飛び出し、
僕達を生み育ててくれた光を振り切り僕はこの恒星系を飛び出し、
僕達にロマンと勇気を与えてくれた星々を振り切り僕はこの銀河を飛び出し、
僕達にいつも難題を突き付けた暗闇を振り切り僕はこの宇宙を飛び出す。
僕はどこまで行くのだろう。
僕はどこまで行けばいいのだろう。
どこまで行けばこの心は許され、満たされるのだろう。


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Entry14

mon amour

「いつまでも待ってるよ」

そう言う僕に

「みんなそう言うのよね」

そう言う君は

さすがに僕の愛した人なのだなぁって思う


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Entry15

ざわめき





            躍るのは木
            歌うのは風
            観客はぼく
            監督はきみ


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Entry16

独裁

鮮やかな色をした俺の左手は
シルバー・コイン 
シルバー・コインを拾った
吹き荒れる風があるならば
俺は志願兵となろう
荒野が開拓されるのならば
俺は真紅の刻印を捺す
夏の終わり方なんてとっくに忘れちまった
証人はいない
俺は故意的にゴミになったのだ
侵略者を歓迎する義務を携えて
ベビーシッターは解雇したから
さっさと毒物を盛れよ
これは強制命令だ
俺は目をそむけるから 
無邪気な 青い瞳をそむけるから


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Entry17

imagine

足りない想い
儚い夢
「ありがとう」

時が経てば
苦しみながらも
分かる筈なの

本当に素晴らしい
そう感じる出会い
いつか求めて

あきらめない
弱いけど
笑いたい

心から…


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Entry18

言葉 〜呪文の加速度〜

念仏唱え コーナーからコーナーへ 最大旋回速度で 駆け抜けろ


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Entry19

ひだりうで

ひだりうで
男物の時計を
つけた彼女の
ひだりうで

右腕より
おんなを主張する
アンバランスな
ひだりうで


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Entry20

やがてくるはずの朝が
やっと訪れる
昨日とつながった一瞬
また一日積み重なった
これが人生かな
また一日分
線が延びた


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Entry21

泡泡紙(プチプチ)

君のために、とっておいたんだ。プチプチ。
いつか、君にあげようと思ってね。

君に、あいたくなったとき、プチッ
眠れない夜に、プチプチッ
君にとどかぬ思いも、プチプチッ。

プチプチが、全部つぶれちゃったとき、もう、
プチプチをとっておいてあげたい、だなんて思わないようになってたらいいな。


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Entry22

疲れたスーツは脱ぎ捨てた

雨の日だって
風の日だって
たった一人の一張羅
てめぇと俺とで汗をかき
高い都会の建築物を
見上げ見上げて歩いた日々さ

てめぇはいつでも俺に言ったさ
「俺がお前を守ってやるさ
だからお前はしっかり歩け」
だから俺は歩いてやった
てめぇと一緒に歩いたさ

雨の日だって
風の日だって
てめぇは俺を守ってくれた
品定するよに俺を見る目も
てめぇが居たから浮かずに済んだ
見た目は浮かずに話術で浮いても
それはそいつさ俺の個性さ
俺はてめぇと一緒だからこそ
今の都会の建築物の
一室籠もって働いてるさ

てめぇに代わる新たな相棒
てめぇ程じゃねぇけれども
それなりガンバリやってくれてる
だからてめぇは今はゆっくり
再び出番があるときまで
暫く身体を休ませてくれ

疲れたスーツは脱ぎ捨てて
タンスの中の特等席で
今はゆっくり眠らせて
いつか再び俺とてめぇ
共に戦うその日まで

疲れたスーツは脱ぎ捨てた


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Entry23

いつか、きっと

私はここに立っている
私はここで生きている
私はここで恋をして
私はここで生涯を全うするだろう

だけど、サ
何をしたらいいのか分からないんだ
生きるってことが
私の存在意義ならば
ただ生きているだけでいいのか?
私は何か私にしか出来ないことを
しなくっていいのか?
何をすればいいんだ?
何をすべきなんだ?

友達と一緒にいるとき
パソコンで遊ぶとき
ご飯を食べたり
映画を見たり
遊園地に行ったり

楽しくて楽しくて
時がたつのを忘れるけれど
終わってしまうと
つまらなくなる
私の存在意義は
生きてるってことだけなのか?
生きるためだけに生まれてきたのか?
何かしなくてはと焦るのに
何も出来ない自分がいる

いつか・・・・
いつか・・・きっと・・・
何かできるようになるだろうか
私らしく生きれるときがくるのだろうか
世界の流れに惑わされずに
ただただひたすら何かをしながら
私らしく生きる土地があるのだろうか

不安に思うことはたくさんある
それでもみんな不安と折り合いをつけて生きているのだろう
私がここにたって生きているように
みんな自分の土地をしっかりしっかり踏みしめて
何かと誰かと歩むときを夢見て
生きているのかもしれないな
私もそうなるのかな
そうなれるのかな

いつか・・・いつか、きっと・・・
私らしく生きるんだ・・・


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Entry24

サツマイモは世界を救う

アフリカには 砂漠がある サバンナがある
そして ジャングルがあった

少年の挨拶は ”ジャンボ”
しかし もう長い間言ったことがなかった
出会う人は皆 敵だった
銃口を向けてくる 兵士だった

アフリカには 砂漠がある サバンナがある ジャングルがある
そして 戦争があった

少年は 腹を減らしていた
少年の食べ物は雑草の芽だった 辺りに生えている木の実だった
ただそれだけだった

ある日 少年は見知らぬ男を見た
兵士でない人を見たのは久しぶりだった
男は火を焚いていた 食べ物のいい香りがした

少年は 生きるためなら何でもしようと思った

―ここに座って食べないか? ―
男は不意に話しかけた
少年はぎくっとしたが 食べ物の香りに負けて座った

男はアフリカ人ではなかった 少なくとも少年の知らない国の人だった
すすけた服を着て 大きな羽飾りのついた鞄を持っていた
少年は尋ねた あなたは誰だ、と
―ただ 世界を旅しているものだ―
どこから来たのだ、と
―海の向こうから来た―
何者だ、と
―人は私をインディオと呼ぶ―
少年は よくわからなかった

男は 焼けたサツマイモを渡した
少年は 無言でほおばった
甘い 甘い うまい・・・

男は少年に言った

ここに三つの種芋を植える
もしまた食べたいのなら 六ヶ月掘り起こしてはいけない
六ヶ月後になると蔓が生えている それを掘り起こせばまた食べられるだろう

少年はうなずいた

次の日 腹を減らした中年の男が芋を探していた
中年の男は昨日 木陰から見ていた
男はひとつ芋を見つけると そのまま食べてしまった

一週間後 芋の上で銃弾が飛び交った 兵士達が撃ち合った
何人も死んだ
ある兵士が手榴弾を投げた それは芋の上で爆発した
芋は粉々に飛んでしまった

一ヵ月後 ひとつ残った芋は生きていた
芋は芽を出した
芽は葉になり 蔓になり 地を這った
少年のように 中年の男のように 死んでいった兵士のように
地を這った 地を這っていった

六ヵ月後 少年は現れた
少年は飢えていた 何も食べていなかった
芋蔓は一面に広がっていた
少年は必死で土を掘った 夢中で蔓を引っ張った
大きな芋が引っ張り出された
少年は生のまま 泥がついていたが かぶりついた
芋は淡く黄色く 甘かった

少年は 食べた
食べて 泣いた

三年後 インディオの男が通りかかった
そこには小さな女の子が立っていた
インディオの男を見つけると 慌てて走っていった
しばらくすると 女の子はあの少年を連れて戻ってきた
少年の後ろには 小さな子供達がいっぱいついてきた
子供達はみんな サツマイモを持っていた
少年は男にサツマイモを渡した
そして笑った
男も笑った
でも、子供達はもっともっと笑った

少年は言った
”ジャンボ ”

アフリカには 砂漠がある サバンナがある ジャングルがある 戦争がある
そして 笑顔があった


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Entry25

永遠の約束

あなたがあなたを愛するかぎり
あなたがわたしを愛するかぎり
あなたが世界を愛するかぎり

わたしはあなたの味方でいるわ

なにがあっても

いつもあなたを愛してあげる
いつもあなたを護ってあげる
いつもあなたの側にいてあげる

あなたが望んだものを

わたしはあなたに与えましょう

これはあなたとわたしの

永遠の約束


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Entry26

STAY

悲しいことが どんなに多くても
そこにあなたがいたから
悲しいことが どんなに多くても
そこに、あなたがいたから
一言であらわせるのは ただそれだけ
そこに、あなたがいたから


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Entry27

満月

雲ひとつ見えない、澄んだ夜空に散りばめられた星屑達の中で 独り輝く貴方(満月)に気付く。
淋しいかな?
澄んだ夜空に独り輝く貴方に気付いたように 貴方もまた、一人見つめる私に気付く。
お互い独りじゃないね。
遠くの貴方に、私が気付いて そんな私に、貴方が気付く。
お互い、淋しくないよね?


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Entry28

鉄路の記憶

木枯らしが雪を連れて
ホームはがらんとした白の彫像
 
汽車を待つ人は
立ち食い蕎麦の湯気にまみれて
凍えた指に命を吹き込む
 
静かに手をつないだぼくたちに
風がいつか白のカーテンを運んだ
 
君のぬくもりだけが
ただ確かな鐵路の傍で
 
ぼくは君を
そっと抱きしめ
白雪の幕が尽きぬ間に
 
ぼくは君に
くちづけをかわした
 
 
あの街へ向かう
黒々とした塊の汽車が
煙と湯気を捲きながら滑り込む
 
余韻というには余りにも
刹那すぎる温もりなのに
 
何時果てるとも知れぬほど
この胸は燃ゆるように熱いまま
 
 
君の瞳が砂時計のように
来る時間を報せて
 
ほろほろ零れる
その銀の軌跡は
 
まるでこの汽車が往く
鐵路にも似て果てしない
 
 
必ず迎えに来るからと
交わした言葉は
今もあの駅に
 
しがみついているだろうか
 
 
通勤電車を待つホームの
鉄路を眺めてふと
 
君の涙を
胸に顧みた
 
時は 決して
 
止みは
 
しないものだと


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Entry29

夢〜願い〜

いつまでもこの夢が続けばいいなって思った
この夢は覚めないで欲しいって願った
それでもいつかはこの夢は覚めるんだよね
だからこの夢は覚めても忘れないように
いつまでも覚えていられたらいいな


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Entry30

なみだ

ーふとしたことに感動したのはいつー…

風が吹いたよ

おひさまがきれいだよ

ほら 華が咲いてるよー…

メロディーが聞こえてきそうな   空


涙がこぼれそうな   わたし

「ありがとう」


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Entry31

白い部屋の夜に





白い部屋にぼうと
浮いた円の夜が
ひとり佇んでいた。

夜は棒と佇み続け。
こうこうとした蛍光灯が
白い部屋を明るく照らす。

ぼうと佇む夜は無言のまま
立ちつくしている。




もうすぐ夜が明ける。



彼はひとつ大きなあくびをしながら
どこかへ去っていく。


扉が閉まり蛍光灯の電気のスイッチが切られる。


ぱたん。



夜が去り、部屋に暗闇が宿る。







朝だ。


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Entry32

愛の歌

ねぇ君に話しておきたい事があるんだ
風が吹いて桜の樹がゆれて
赤と白の花びらがかぜとともにゆれて
君はその中、きれいな髪なびかせてそこにいたよね

僕はまたせていた君を怒らせないように
走って君のもとへ走っていった
君に本当に感謝してるよ、あえてよかったって思ってる
悲しいときもうれしいときも君一緒でホントよかった

いつまでも君をはなさぬよう君のこと考えた
君が幸せであるように、風がまだやまぬように

この歌は君への愛の歌
なりやまぬように一緒にうたえたらいいな
僕の心明るくしてくれる君が大好きだよ
にぎった手を・・・髪をなでて、そしてキスをする
桜の樹の木漏れ日の中で

あれ?あの日いつだっけ、一緒に花火みた日
僕は花火より君のほうが気になって君の一挙一動、全部みてた
それで君も僕に気がついて思わずほほえんでくれたよね

雨ふりし時は僕がかさを君にさしだし
強すぎる風が吹くときは君の前にたって君をまもりつづけるよ

この歌は君への愛の歌
君にはぼくの前でうれしいときにうれしい顔を
悲しいときに悲しい顔を
でもいつまでも笑っててほしい

この歌は君への愛の歌
何年さきまでもこの桜の木のしたで
僕と君が一緒にいられるように
この永遠が終わらぬように
僕は君をはなさない




ps.砂田ーみてんならメールくらいよこせや!
   誰かにアド聞いて!よろしく!
   次回はもっと短めに書きます!


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Entry33

scotch whisky and daily breads

今日とゆう日が終わって
疲れた顔で家に帰る
残された今日分の気力を振り絞り
お風呂を入れてゆっくりつかる
あがったあとはお楽しみの
お疲れの一杯
歳をとったのかなと苦笑しながら
これが至福のときさ、と
つぶやいてみる
 
今日の僕は何をした?
一日の実りはあったのか?
何もしないで終わっちまったのか?
ちゃんと前に進んでいるかい?
現実が見えているのかい?

今日とゆう日が終わって
疲れた顔で家に帰る
残された今日分の気力を振り絞り
冷蔵庫から昨日の残りを出してみる
とりあえず何とかなりそうだ
電子レンジであっためて
やかんでお湯を沸かして
TVのスイッチを入れる
一人暮らしはつらいよなとぼやきながら
これで結構上手くやっているさ、と
笑っている
 
今日の僕は何をした?
明日の準備は終わったかい?
いつまでも子供のままじゃまずいだろ?
いやなことは忘れられた?
いい思い出は出来たかい?
そういえばあのコはどうしてるだろう?
 
今日の僕は何をした?
人に優しくできたのか?
当り障りなく上手くやれた?
どんな失敗をしたんだ?
挫折したときの気持ちを忘れていないかい?
自分を見失っていないよな?

今日の僕は何をした?
ちゃんと勉強はした?
単調な日々に飽き飽きしているのか?
健康には注意している?
タバコは止められそうか?
夢に向かって生きているかい?

明日はどんな日になるんだろう?


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Entry34

情報ネットワーク

自分はもちろん
家族や友達
昨日すれ違った人とか
どこかの国の誰かとか
みんなのことが気になってしまうんだ

芸能人の悪口を言ったり
台風を心待ちにしてしまったり
デジタル時計とアナログ時計を併用したり
そういえば昔好きだったあの子はどうしてるかなとか

情報が溢れていなければ
もっと平和に暮らせたのに

今日もまた
某県某市で殺人事件
知らない人が死にました

いつものことだと思いつつ
どうして悲しくなるんだろう
悲しくなる必要がどこにある


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Entry35

孤独な海へ




孤独な海へ
ひとり
舟を漕ぎ出した

釣り竿の先から
糸を垂らして
夢が掛かるか
待ったけれど
いつまで経っても
夢は掛からない

網を持って
掻き回してみても
ただ擦り抜けて
ゆくばかり



独な海は
黄昏て
いつしか舟は
空になった


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Entry36

みず

あめも
くもも
ゆきも

すべて みず

きも
はっぱも
はなも

はんぶんいじょう みず

なべにいれてひにかけたら
きえてなくなる

そして

あなたのからだも
わたしのからだも

このあおいほしも


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Entry37

出発

好きな人がいます
こんなにも、穏やかで優しい
恋は初めてです。
好きな人がいます
どうしてもこの気持ちを伝えたくて
悩んでばかりです。
好きな人がいます
どんどん私は欲張りになっています。
好きな人がいます
気持ちを伝えるとき、
意外と冷静でした。
好きな人がいます
それでもあの人は優しかった。
好きな人がいます
私は、私らしく、前を見て歩く事を決めました。
好きな人がいました
これは、終わりではなく
始まりだったのです。


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Entry38

それぞれ

 私はたぬきが好き。
 
 少林寺を習い、ローンした。

 私はたぬきが好き。
 
 離婚をして、スチュワーデスになった。

 私はたぬきが好き。

 又、結婚した。

 私はたぬきが好き。

 今後、一切ソバにいて!

たぬきはソバが好き。


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Entry39

ゆるやかに音もなく止まれ

もうきっと乗るはずのない電車は
二度と見るはずのない景色の中を
萌え出る木々の香りあおい風を渡って
美しいものばかりあふれる町を抜けて
そう この五月の窓は
このままずっと往けば好い
光の午後を
このままずっと往けば好い

あなたを取ったら他には
何一つ変わり映えせぬ日々よ
まばゆく他愛ない
小さなしあわせよ
目も眩むハイスピードで
連れて行かれろ
遠くへ遠くへ
このまま遠くへ

ゆるやかに
今この時よ
音もなく
そう
時間よ止まれ


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Entry40

小さく暖かいもの

雨の日にふる小さな優しさ
遠い日に埋もれた小さな救い

雨だれの音で目を覚ます 灰色の朝に
アスファルトに横たわる 無感動の死
幼いながらに酷く哀しいものだと思える程に
何か雨の朝は私の知覚を変えてしまう
純粋性を否定するような鮮やかな色を失った朝は
小さな死を内包していつもそこに存在した

感傷的な日常 目をあわせないようにして通り過ぎた
群れをなす子供達を追い駆けて

光は雲の向こう グラデーションの一日
少し白くなるせかい 舗道の瀝青

印象でしか心に留められない私が憶えているのは 赤
赤いミニスカートと赤いハイヒール
赤いマニキュアと赤く染まった手 
その手にぶらさげたビニール袋の中の猫だったもの
小さな暖かいものが その惨いほどの印象の向こうに在る
信じられるものは 私が 信じていいのは 信じるべきものは
たぶん そういったもので
彼女の見上げた肩の向こうに 小さな青がみえた
青と赤 鮮やかなコントラストが 灰色のなかで目に染みる
少し大袈裟かもしれない 私はいまだにその小さな救いを愛しているのだけど

彼女は泣いていたのだろうか
小さな青をめざすように歩いた 原色の彼女


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Entry41

ひばり

何もない地面のうえで
此処には何もないのだ と云い聞かせる
足まかせでも真直ぐ歩いたつもりで
曖昧な笑みを浮かべて前を見ていた

僕等の記憶はたとえば
ひこうき雲のように塵を優しさに見せて

それでも引き摺ることを 止めはしないだろう
古い毛布に包んだものは 山程有るだろう
愛されていた そう思わずにはいられないから


何もない地面のうえに
もしも樹を植えたなら 倒れるだろうと
一粒の種でも始めるのは苦労なので
曖昧な笑みを浮かべて前を見ていた

僕等の希望はたとえば
かみなり雲のように裏切りに満ちていて

陽の照りつける荒野を
風の吹き抜ける荒野を
ただ自分だけを幸くと祈り

野に道を造るでもなく
地に種を蒔くでもなく
ただ自分の生だけを望んで

それでも誰かを頼っては 甘えたくなるだろう
何もない地平の向こうに 人を探すだろう
愛されている そう思わずには

空たかく翔ける雲雀に 僕等の姿が見えるだろうか
御前はこの広い水色に 小さな染みにしか見えないけれど


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Entry42

まだまだ

後ろから 聴こえる声を
聴こえないものにして

後ろから 聴こえる声を
通り抜けさせて

わたしはいま 透き通るように正直に生きようと
わたしはいま 自分を感じることを拒みつつ
いろんな風に吹かれても 揺らがないように 
新しいことが教えてくれることを 見つけようとしてる

後ろから 聴こえる声を
認めながら 作り笑顔で返す

逃げてるの? 逃げてるの? 逃げてるの?

まだまだ 何も知らないひと
まだだよ もう少し待って いまを問うことを いまを疑うことを

後ろから 風に吹かれて
時は 流れるものだと
ため息は 深呼吸だと 感じた


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Entry43

自由になりたい。ずっとそう思って居ました。

あたしの存在を感じている総ての人々の記憶からあたしの名前を消してしまえたら、どんなに良いか。

なんかそんな事を思いながら今までずっと生きて来ました。

頭の中を廻るのは、毎日毎秒同じ言葉ばかり。

あたしを取り巻く総ての柵を取り払うにはあたしが此処から消えれば良い。
あたしみたいに小さな人間が唯一人消えた所で世界は何も変わらない。
消える。此処から。今すぐに。

其れこそが、あたしにとって真の自由。

でも今此処に居るあたしは弱くて臆病で、其れに気付いて居ても何も出来ないのです。

消えたい。消えたい。消えたい。消えれない。消えられない。消す事は出来ない。
あたしだけの力では。

此処まで来て今更他力本願も有り得ないけれど、もう判らないのです。
あたしを此処から消す方法。教えて下さい。出来れば今すぐに。

否、其れより消して下さい。其の方が早いから。

駄目ですか?
あたしみたいな人間は、死ぬ事すら許されませんか?
このままずっと同じ事を繰り返しながらあたしは生きて行かなければなりませんか?
あたしが犯した罪は其れ程迄に大きく深いものなのですか?

誰か、答えてくれませんか。答えて下さい。今すぐ。どうか。
自分の罪の重さも解らない愚かなあたしに。
どうか…


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Entry44

霞んだ灯

 降りしきる雨を 窓ガラス越しに眺めながら 君を想う
 夜空の見えない雨の中で ただ君に会いたくて 今夜も眠れない……

 ……降りしきる雨は いつまでも路を叩き続け 耳を塞ぐ
 遠くの声さえかき消すように この疼き止まぬ胸 冷ましてゆくように

 降りしきる雨よ このままであって もう少しだけ 止まないでいて
 恋しい人のいない前途を想って 溢れるなみだ 紛らすことくらいは
 どうか 許して……


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Entry45

今、何と?


「素早く丁寧に」
そんなん無理に決まっとるじゃん。

これを言われたのは当時、小学1年生です。


こんちくしょう。


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Entry46

聖域

星空を 見上げて涙を堪えた
背中に映る 醜さの痕が あたしの姿形 変えていく
変色し切った 波間の砂が
あたしの事を 要らないと言った

こんなになるまで どうして放って置いたの?
傷跡が醜くて 掻き消したいのは分かるけど
血が出るほど 掻き毟ったって
何にも ならない
生まれるのは 人間だけで
あたしは生まれない
あたしは人間だけど
人間じゃない

こんなになるまで 放って置いた
あたしの方がどうかしていた
体中が溶けて行くのに
残酷があたしを その場に取り残した
今は もう無い あの 砂場で
一人砂を掘っていた 醜いあたし

醜いあたし 醜いあたし
背中の傷跡が 醜い


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Entry47

ある涼しい夜、

裏声の裏に

君がいた

びっくりしたよ


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Entry48

『涙のわけ』

立ち直れないような傷って 人それぞれ
僕だって自分の事じゃなきゃ きっと笑い飛ばしてた

なんとなく分かった あの時の君の涙

今から拭いに行っても 遅いですか?


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Entry49

自我

僕であること

君であること

私であること

あなたであること

俺であること

あたしであること

女であること

男であること

人間であること

自分は何だというの?

何が当てはまる?

自分で枠を作ろうか


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Entry50

空を見上げる
人は
まるで救いを求めるみたいに
空を見上げる

雲一つ無い真っ青な空でもいい
白くて厚い雲が広がる空でもいい
人は
そこに希望を見出すかのように
空を見上げる

たくさんの感情が
自分という世界の中で
巡りそして溢れ出す
どうしようも出来ずに
泣き崩れるよりも
今はただ空を見上げ
その広大さに
自分の小ささを感じ取る

ぐっと
俯きかけた心に力を込めて
ふっと
強張ってる肩の力を抜いて
悩み迷いその歩みを止めても
この空に輝く光を
決して見失わないように

心が空を忘れぬ限り
希望の光はいつもそこにある
だから人は空を見上げる
押し潰されそうになるほどの不安に
打ち勝つために


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Entry51

夏は繰り返す

夏の背中が見え始めると
キミはいつも 痩せたいって言う。
実現できないまま 毎年 毎年。

「もう 聞き飽きたなんて 顔しないで
聞いてちょうだい ワタシの決意を」

ちゃんと 聞いているよ

繰り返す キミの決意は
繰り返し ボクにとって

風鈴の音のように
台風接近のニュースのように
「氷」のノボリのように
甲子園の選手宣誓のように

夏を伝えてくれるのさ

ボクのかわいい女の子は
ボクの夏の風物詩


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Entry52

刹那の夢

恋はそう、まるで夢のよう・・・。寂しい心がつくる、儚い物語。それが夢だとわかってしまったとたん、さめてしまうようなお話。だからせめて、その刹那の時を、楽しめたのなら・・・。


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Entry53

ゲーム

ゲームをしよう。

ここに、全てを用意しておいた。
嬉しいことも、悲しいことも、喜ばしいことも、切ないことも、許せないことさえも。
上下と大小はもちろん、突出から非凡、優しさから蔑みまで。
全てを用意した。

今から君に、ここで探し物をしてもらう。
これだけたくさんの物の中に、たった一つ、君だけの大切な物を置いておいた。
それを探し出すゲーム。

どんな形をしているのかって?
それを言っちゃあ、つまらない。だいいち、私だって知らないんだ。

リミットは長いようで短いが、まあ頑張って欲しい。

もしリミットまでに探し出せなかったら?
別に罰ゲームは無いよ。だから焦ってもいいことはない。
それにもし見つけられなくても、その時は他に色んな物を手に入れているだろうからね。


生まれ来る君へ。
準備はいいかい?ゲームはもうすぐ始まるよ。


ようこそ、世界へ。


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Entry54

道。

振り向けば
まっすぐ伸びた、長い道。
歩くのもやっとの、がたがたの細いけもの道。

足を見れば血だらけで、
花もない、緑もない、
ただ歩くだけの、けもの道。

また前を向く。道はない。
だから歩く。道を創る。
だってそれしか出来ないから

「足が痛いと泣いてるよ
もうゆけないと、泣いてるよ」
そうだだけど、仕方がない。
休めるのはまだまだ先。
だから歩く。進まなくちゃ。
だってそれしかできないから。

ぼくにはそれしか、できないから。


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Entry55

おれんじ・ぺこ

柔らかな
仔猫の毛のような
秋雨の一日
水の中で過ごす
魚の気持ち

網戸越しの風に
丸くなって眠る
曇空の輝く
九月の午後


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Entry56

「儚」

限りある 青空は遠く
いざなうは夢

黒と白と黄金の
空切る音に夢を見て

緑にとまる 鳥の羽ばたき
夢覚ます

夢の儚さは人
人の儚さは夢

永遠に 
手の届かない

届いた時は
気付かない

心に去るは 孤独か 音か
人の夢


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Entry57

何の為?

何の為に生まれてきたの?

怒る為?泣く為?
違うよね?

少なくとも僕はそうじゃない。

楽しむ為に、生まれてきたんだ。
笑う為に、生まれてきたんだ。

ひょっとしたら、そうじゃないかもしれない。
でも僕は、そう思ってる。

そう思ってたほうが、楽しいしね。


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Entry58

桜と恋の関係

 桜の色は、ふんわりした桃色。
 恋した乙女の瞳の色。
 
 桜の花びらの形は実は、
 一番ハートに近いんです。

 桜の花をこしたお茶は、
 失恋した手の心のように、
 ふんわり苦くて、色が濃い。

 桜の花の散り方は、
 風にふんわり乗って行き、
 彼のためならなんでも。と、
 はりきってしまう、あなたみたいに。

 桜の花は、春に咲き、
 新入生を迎える花。
 だから、恋も一緒に迎える。
 
 恋の新入生も桜は迎える。

 桜の役目は花を咲かせる。
 そのほかには、恋のたとえ。

 桜の色は、愛してほしい色。
 桜をあなたにプレゼントした彼女は、
 あなたの愛がほしいといっている。



                〈了〉


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Entry59

ブーゲンビリア

時々 雨。

いつもの嘘。

嫌われないための 鎖

引きちぎって バイバイ。


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Entry60

妻→RPG→つよし




妻にテレビゲームをさせるRPGだRPGと言っても妻は何のことかわからないに決ま
っているそれどころか「たたかう」の意味さえ知らないに決まっている決まっているの
に妻にテレビゲームをさせる主人公の名前はつよしだ俺はつよしじゃないつよしではな
いので妻にテレビゲームをさせる


眠れない夜を暮らす


いつまでも慣れない慣れていない妻はゲームが苦手なので手取り足取りほらここはこう
そこはこう動かすんだよそう良い具合だぎこちなく妻の手が動いてつよしは動くゲーム
の中でつよしが動くたたかう敵を倒す成長する成長する成長するゲームの中で成長する
成長して大人になるつよしは成長する大人になる


つよしのいない夜を暮らす


つよしは死ぬ何度でも死ぬ何度でも死んで生き返るがまた死ぬのは妻が下手だからだ妻
が下手なのでつよしは死ぬ何度でも死ぬ妻のせいでつよしは何度でも死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
死んで生き返ってまた死ぬところを俺は見ているつよしが死んでいるのを見ている何度
も見ている妻のせいでつよしが死ぬところを何度も何度も見る見させられる


つよしと暮らす


ほらここはこうそこはこう動かすんだよなんでそう動かさないんだよつよしが死ぬじゃ
ないかまた死ぬじゃないか何度殺すんだつよしを何度殺すんだよ殺すのは敵じゃないお
まえだよおまえが殺すんだよおまえがつよしを殺したんだよ何度殺せば気が済むんだゲ
ームで良かったな生き返るからつよしは生き返るおまえが殺してもつよしは生き返る生
き返る生き返るゲームの中で俺たちの子供は生き返るゲームの中では


つよしと暮らす
ゲームの中で


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Entry61

思い出じゃない

静かにドアを閉じて遠くなる足音は
鈍く響いてもう戻らない
私は目を閉じたままそっと見つめていた
これが最後なのだと

独りにしては大きな布団で
冬はどうやって待とうかな
温まるまでの時間が
去年よりかかってしまいそうだけど

思い出を思い出なんて言わないで
後にしか自分を見つけられなくなるから

思い出は思い出だとしても
振り返らない もっと大人になれるまで

素直な自分を出せるまで


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Entry62

旧友

くだらないことで 
        お腹を抱えて笑い合える

そんな君が居てくれたこと

          今  神様に感謝したい


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Entry63

わたしは舟

わたしは お風呂場の舟
ぷかぷかと浮かんで壁に着いてみても
すぐに離れて
また向こう岸を目指す
何があるというわけでもないのに

見えない道をとおっている
(みえないみち わたしをみちびいて!)
それとも
これがみちびかれているレールの上なのか

線路を走る機関車は レールから逃げられない
(それはいやだ!)
けれどバスや飛行機だって
同じ道をとおっている
毎日 そのくりかえし
船だって……

わたしにはお風呂場の舟が合っているのかもしれない
きまぐれに流されて
たどり着き また離れて
岸に着いても待っているヒトがいないから
だから また流れていくことが出来る

また向こう岸を目指して

何があるというわけでもないけど
何かあるということ 密かに信じて


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Entry64

欠席届け


今日は
神様にいじわるをされて
君に好きって 言えないほどに

喉が痛いので

欠席します。   空条。


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Entry65

spring love...

この思いを告げてしまえば
どんなに楽だろう
あなたへのこの気持ちは
あたしの中でどんどんふくらんでいくだけで
まったくしぼみそうに無いんだ
心の中で大きくなりすぎた気持ちを
これ以上膨らませないで欲しい

あなたの好きなところを挙げていけばキリが無い
声、しゃべり方、髪形、顔、笑った顔・・・・・・
全くあなたの事を知らないのに
どうしてこんなに気になる?
まだ何にも知らないあなたのことを
好きになってもいいのかな?

このままだと破裂してしまう風船を
自分で割ることもできずに
ただこわごわ持っている自分
この風船の行方は
あなたにかかっている
あなたの言葉にかかっている

毎朝会えるのが楽しみ
それだけが楽しみで
あなたに会えると思うだけで
鏡の前にいる時間が増える

変わっていく自分を
嬉しく思いながら
少し不安になる

この気持ちはあなたへと向かっている
朝から晩まであなたへと向かっている


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Entry66

私でない私へ

生まれ変われるのならば

蝶になりたい
花になりたい

私でない私に

さなぎの時を過ごし
つぼみがほころぶのを待つ

私は生まれ変わる

私でない私に

今花が咲き 蝶が舞う


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Entry67

ワルツざか

きょう おんがくしつで
さっきょくの べんきょうをした

ぼくは もっきんを つかうことにした
たたいておとが だせるからだ

きょくは すぐできた

だけどぼくは がくふがかけないので
ちょっと こまった

ピアノを やってるこは
スラスラ かくから
くやしい

でも おしえてもらうのは
もっとくやしいから
がんばって じぶんでかいた

ヤギせんせいは ごせんしの すいそうに
オタマジャクシが はっぴきいるぞと
いってたけど ぼくのきょくは
じゅぴきも かずがおおいから
かくのに くろうした

はい おしまいと
ヤギせんせいはいった
それから みんなのきょくを
ピアノでひいた

ぼくは じぶんのきょくが
ひかれないかなあとおもって
ドキドキした

へんなきょくだなあ といって
ヤギせんせいが あしぶみしながらひいた
おもしろかったので ぼくがわらったら
みんなもドッとわらった

みんな しずかにしろ だいはっけん 
これは もっとへんだ といって
ヤギせんせいが ひいた
ほんとに もっとへんだったから
また ぼくもみんなもドッとわらった

そうしたら それは
ぼくの きょくだって
ヤギせんせいがいった

ぼくは まっかになってしまった
りょうほうの みみが ぽっぽとした

がっこうの かえりに
ワルツざかにすわって
かんがえて わかった

ヤギせんせい
ぼくのきょくは きっと
オタマジャクシを たくさんいれすぎたので
すいそうのなかで あばれてしまったのだと
おもいます

さいしょ がくふにかいたとき
あんなに へんなきょくじゃなかったよ

あした ほんとを
おしえてあげます

うちについて いぬのチビに
きょくを おしえてあげたら
ちょっと しっぽをふりました
ぼくとチビは なかがいいです


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Entry68

モクレンと老女

にごりのない 笑い声がひびく学校の庭
錆びたフェンスの外側に かすむ老女を見た

彼女はまるで 時間に置いていかれたように凍りついて
からまった髪
かかとのない靴
すり切れた袖
黒い爪

でも
眼差しだけは 雪を溶かす陽光のようにうるんでいた
半開きの口が その笑い声を吸いこんでいた

よどみのない 話し声が満ちる学校の庭
その外側には 汚れてしまった老女がいた

振り返ると
彼女の足下に
純白のモクレンが そっと舞い落ちた


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Entry69

月としての僕

落ちて行く月を眺めつづけた僕は、ただひとつ思いを口にする。アルコールの回り
きった脳みそは少しも動いてくれないが、それも悪くは無いと自分に言い聞かせ
る。風が出てきた。今夜はもうやめようと思う。ベンチを降り、うん、と伸びをす
る。これから鎖を断ち切ろう。僕は目を瞑り、反抗的に、ただ、跳ねた。

僕は多分、まっ逆さまに空へと、落ちた。
月の昇る夢を見た。


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Entry70

俺の女はいつもあぐらをかいている

あぐらをかいてテレビを見ているお前の膝に
俺はそっと頭を乗っけた
お前の小さな胸を通り越して
あご、鼻の穴、短いまつげ
セックスするだけの相手なんて言ったら
ひっぱたかれるんだろうな

いつのまにかお前の手は俺の頭にのっかかってて
俺の前髪をかきあげる
それでもお前の視線はテレビから離れない
お前がさっきから釘付けになってる
テレビ番組のゲイ特集
なにが面白いんだ
お前は今、俺の前髪をかきあげてる事に気付いているのか
ネコでも撫でるようなお前の手つきに
俺は心地よさを感じてしまっている
それでもお前はゲイに夢中だ
なんだか腹が立ってきた
お前は俺の飼い主か
俺はごろごろいってるだけか

俺は腕を伸ばし、お前の耳たぶをつまんでやった
かさかさ指を動かしてお前はようやく
「こそばい」
と頭をちぢこめる
俺がお前の男じゃない
お前が俺の女なんだ

耳をひいてやめてと言うお前の唇に
つけこむようにキスしてやった
セックスはとことん拒むくせに
キスだけは積極的に応じやがって
舌をちょっと出しただけですぐかぶりついてきやがる

お前にとって俺は一体なんなんだ
俺と一緒にいて楽しいか
お前が欲しがる強い男はそこら中にいるだろう
「あたしの弱いと込みせられるのあんただけだよ」
見た事ねえぞそんなもん
「あたしの支えになってくれればそれでいいから」
必要あるのかそんなもん
俺の器じゃもてあましてるばっかりだよ

俺の舌はお前の口から顎をつたい、首筋へと流れていく
一番最初に見つけたお前の性感帯
性感帯の首筋を、お前は決して引っ込めたりせず
どんどんどんどんのけぞらせてくる

ああ、もうかなわないよ
お前はすごい女だよ
さっさとごろごろいってくれ


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Entry71

ミルククラウン

シャッタースピードを落として


彼女は真っ白なスカートを翻し

木漏れ日が射す小さな小道を

裸足で駈けてゆく


満天の笑顔ではしゃぐ彼女は

血に濡れた手にかまうことなく

薄い水色の糸であやとりをしていた


残像が残る青味がかったブラウン管を通して映るのは

真っ赤に染まったミルククラウン


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Entry72

少女地獄

18で旅に出た少女が19で死んだ
18で旅に出た少女が20になる前に死んだ


「狭い日本なんてあたしには合わないわ」なんて強がってた

「どうしてこの世はこんなにもファッキンなのかしら」なんていきがっていた

「あの人の横顔はなんであんなにも寂しげなのかしら。きっとあの人もあたしと同じなのね」なんてうっとりしていた

「ママ。淋しいわ、ママ」なんて泣いていた


18で旅に出て19にもなれば
そりゃ見なくても良い物もいっぱい見てしまうさ

18で旅に出て19にもなれば
そりゃ年頃の女の子が死ぬには充分な理由さ



18で旅に出た少女が19で死んだ
18で旅に出た少女が20になる前に死んだ


あの子が、あの子が、あの子が、あの子が、

あの子が

あの子が死んでしまったよ


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Entry73

亜希子、白亜紀の子供

雪が降った朝、表に出てみると寒くなかった。
 東京にも雪が降るので結構うれしい。この調子で今年も過ぎていけばなーっと想う。この調子というのはこのぐらいの天気と言うことだ。雪は降るけど寒くない。異常気象。だらんと壊れながら進む地球。今年も後1ヶ月。1年は早い早い、やばいやばい。コロがそろそろ起きだそうとしていた。この柴犬はホント寝ぼすけだ。世間では子供が刃物で刺されているのに。血が流れてグランドに染み込んだのに。地面は昔から血を染み込ませている。戦国時代の阿鼻叫喚。アスファルトになって染み込まなくなった悪い血が悪いことを仕出かしているそんな世の中、2001年。亜希子。白亜紀の希望の子。ティラノザウルスの子。血を流せ。
 スーと庖丁を持ってパパを刺す。なぜ今まで大人たちはこんなに簡単に人を殺せることを教えなかったのだろう。包丁。刺せばいい。今は毎日TVが教えてくれる。後はやってみるだけ。ついでにママも刺す。コロ、コロ。コロを便所座りで頭を下げて呼ぶ。私は恐竜になったよ、白亜紀の獣に。早く起きて。雪が降る日に恐竜になって染み込まない血が私を単純に襲う。パパの血は畳からあふれ出ている。コロ、コロあなたの獣を早く見せて。今は平成、恐竜は滅んだのよ。コロと名付けたあなたの人が見たい。御願い早く起きて。犬、犬コロ。


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Entry74

初節句

三月三日は雛祭り
今日は 初孫 初節句
綺麗な女になるんだぞ
願いをこめた贈り物
七段十五人雛飾り

五月五日は端午の節句
めでたや 初孫 初節句
強い男になるんだぞ
願いをこめた贈り物
五月人形 鯉のぼり

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