第16回詩人バトル Entry26
人がいなくなった町工場の
むき出しになって錆び付いた鉄骨が
明滅するきいろい街灯に下からときどき照らされて
まるで博物館の物言わぬ巨大な太古の生き物の化石であるようだ
幾つもの時代が終わり始まりまた終わって
その度ごとに姿を消し代わりに現れそしてまた過ぎ去りしものもの
在りし日という名の物言わぬ人工の化石ども
彼らはもう二度と新たなる時代の訪れがないことを知っている
プラスティックの惑星と
セルロイドでできた月
プラスティックアースに住まうのは鉄の骨を持つ恐竜
人骨はセルロイドの惑星に真っ白に晒されて
それは新しい時代
最後の
そして永遠の時代の始まり
プラスティックアース