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第169回詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1崖を登る駄々375
2散髪 他サヌキマオ530




 


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エントリ1  崖を登る    駄々


この山を登りたい
さして高くもない山だ
急な斜面で誰も上まで登っておらん
手をかけて足かけて
ずんずんずんずん登ってく
もしかしたらこの先に
神か天女がおるかも知らん
もしかしたらその神さんが最後の手を取ってくれるか
何を思ったかそんなの知らん
高みを目指したつもりもないよ
世間を捨てたつもりもないよ
ただ何かがあるような
何も無いでもそれでいい
疲れも知らず痛みも知らず
ただ腹が減ってくる
汗かき乾きが止まらない
それでも手をかけ足かけて
ずんずんずんずん登りいき
最後の岩に手をかけた
なんだか扉が開いたような
そんな気持ちで頂見えた
旨そなきのこが生えとるな
旨そな水が湧いとるな
そして息つき下見れば
なんと地獄の崖の底
降りれはせん
もう出来ん
ずっとここで生きるのか
ここで朽ちていくのだな
高みを望み
世間を捨てた
何も持たずにここに来た
ただ一つ
そうただ一つ
ああ鏡があったなら
私を映す鏡があれば





エントリ2  散髪 他    サヌキマオ


 床屋から出ると春の風が頭皮を滑り抜けていった。いっそのこと一分刈りでも何ら問題ないのであるが、週末には弟の結婚式がある、親族写真も撮るんである、これいじょう社会性をなくすのもどうかと思い、天頂まで三分刈りで我慢しておいた。前髪は成り行きである。黙っていたら眉毛を切り揃えられる。
 待合の椅子で髪の脱色を待っているとどのような男、パンチのおっさん、パンチのおっさん、90すぎだという老人。イクちゃん今年でいくつになったっけねぇ。あいつぁー65になってまだ働こうとしねぇ、もうどうしようもねえよ、みんな死ぬよ。おれもかあちゃんも死んで、あいつだけが残るよ。

 はるかぜをまとうてうどん屋にはいりました
 冷やしおろししょうゆの小と半熟たまごをたのみます
 サービスのあげだまはこれでもかとのっけます
 さらにその上に半熟たまごをのせてこれでもかこれでもかとしょうゆをかけます
 腎臓をいじめてあそびます
 うどんのこしをたのしみます
 遺ったあげだまとたまごとしょうゆと大根おろしとねぎの混ざったものをおいしくいただきます
 これ、池袋かどっかの居酒屋でつきだしででたりしませんかねえ
 最後にみずをぐっと飲みこみます

 ああ、頭皮をなにものかがてくてくと歩いている
 啓蟄の候、過ぎて今