第18回詩人バトル Entry33
死ねたらいいのにと何度思ったろう
力尽きて倒れることも出来ない人生に 嫌気が差してきた
「腎臓のお具合が悪うございましたので、取り替えておきましたわ」
先生がそう云うのを何処かうつろな目で眺めてた。
「新しい右腕の調子は如何ですか?」
新しく生えた腕に異質なものを感じてた
鳥籠のような部屋で
鳥のようにすごしてきた
空は隙間から見えるけど
空を飛ぶことを知らない私は
きっと 羽ばたくことさえ出来ないに違いない
あのこは 空を飛べたのかしら?
右腕をそっと羽ばたかせてみる
少しだけ 自由の悲しみを感じたような気がした
(注 この作品は第17回詩人バトルに投稿した『ポロメリア』と対になる作品です。もしよろしければそちらもご覧ください)