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第18回詩人バトル Entry50

ビー玉

今日 ビー玉を買った
黄色いネットに入った 色とりどりのビー玉を
いつも通りすぎるだけだった駄菓子屋さんで
駄菓子屋さんには ちいさなおばあさんがいて
「これ、ください」
ってビー玉を差し出したら
「120円」
って無愛想に言った

夜 家に帰って
昼間の仮面をすべて脱ぎ捨ててから
白いテーブルの前にぺたんと座って
黄色いネット越しにビー玉を眺める
それから
ネットの先を黒いはさみでぱちんと切って
テーブルの上にざらざらっと出した
ころころ ころころ ころがって
テーブルから転げ落ちる
バカだ、私。
半透明のタッパを出してきて
ひとつずつ 集める

そして 見つめる
じいっと 見つめる

じいっと

ふと 思いついて
赤い すきとおったやつをひとつ
口に 含んだ
ひんやりと つめたい
無機質な 味のない 味

やがて ぬるくなる
次は青いのにしよう
赤を出して 青を含む
また ぬるくなったら
今度は緑
次は 模様が入ってるのにしようか

赤や 青や 緑や
模様が入ってるのや 入ってないの
次から次へと 含んでは 出して
そうして残った最後のひとつは
模様のない すきとおった うすい 青

また 見つめる
じいっと 見つめる


じいっと


気がつくと 窓の外も
ビー玉と同じ
すきとおった うすい 青にかわっていた

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