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第19回詩人バトル Entry4

遠い手紙

花を救った。
枯れそうな花も
満開の花も
まだつぼみの
まだ芽だけの
全てにおかまいなく
生きているからと、救った。

まだ足りない
まだ生きてるのに

そう言って、悔やんで泣いた。
救えずにいた花のことを 悼んで、泣いた。

遠い日本で生まれた、
あなたの知らない、この私は
あなたのことを知って、
小さく涙を流しました。

誰かを愛することに、
何の恐れも要らないと。

あなたの愛した花たちは、
絶えず生まれ変わって、
あなたを知っては愛すでしょう。

あなたの植えた木が、
また、大きくなったそうです。

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