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第14回中高生1000字小説バトル Entry7

賽の河原


「かあさん。だいすきだよ。」

僕をどんなに殴りつけても。
ボクをどんなに傷つけても。

ボクは母さんが好きだよ。

『お前なんか・・!!お前がいるから・・!!』

母さんはそう言っていつも僕を殴るけど。
妹にはまるですがる様に抱きつくけど。

ボクは母さんが嫌いだった事なんて一度もないよ。

でも。

ちょっと痛いなぁ・・。

なんか、赤い水が・・。

出てきてるし・・。

目の前が・・暗くなってきた・・し・・。

あ・・ほんと。

なんだっけ・・。
川っていうのかなぁ・・。

前におばあちゃんと一階だけ見にいった水の一杯あるトコロが見えてきた。
そういえば・・。ボク。

ソウマトウってやつはみえないや。
僕、よく知ってるっておもうでしょ。

ソウマトウなんて。

だって
母さんがいってるじゃない。

相馬 冬はボクの名前。

おばあちゃんが悲しそうに意味を教えてくれた。

母さんは、ボクがはやくしんじゃうようにつけたんだって・・。
自分には止められなかったっていって、泣いてくれた。

だけどね。

おばあちゃんはキライだよ。
だって母さんの事、イジメるんだもん。

ソウマトウは見えないや・・。

まぁ、ボクに見たい思い出なんかないけどさ・・。

『死ねっ!死ね死ね死ね死ね!!!』

痛いよ。母さん。
僕の身体
一杯穴空いてるね。

あ。

だめだ。









あれ。
ここどこだろ。

かわ・・?

子供しかいないね。
みんな、どうして石をつんでるの?

『コレガ、ツミアガッタラ天国ニ逝ケルノ。』

どうして?
ボク、死んじゃったんだ。

でも、じゃあここは地獄?

『チガウヨ。ココハ賽の河原。『親より先に死んじゃった子供』ガ来ルトコ。』

でもさぁ。
石ならはやくつみあがるでしょ?

ほら。
君のだって・・。

ガシャン!

『うわぁああああああ!!』

なんだよ・・!!
今の・・。

鬼?

なんでだよ・・。
なんで崩しちゃうんだよ!

せっかく・・!!
積み上げたのに。

『無駄ナンダヨ。』

え?

『積上ゲテモ。鬼ガ崩ス。ダケドモシカシタラ完成スルカモシレナイカラ。』

そういって、ずっとつんでくの?

『ウン。』

そんなのってないじゃないか。
だって・・。

親より先に死んだって・・。

ジサツした訳じゃないんだよ?
どうして・・。


ボクは石を積み始めた。

積上げながら、ボクは始めてお母さんが憎いと思った。



End

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