あの日、あの瞬間に、とおい昔に、置いてきてしまったもの忘れようとしてきたものわずかばかりの幸福のかけらたち愛してきたもの愛さなかったもの悲しかったもの癒されなかったもの心がみてきたものすべてのものが風船になった君が残してくれたものそれはあまりにも美しく、切なく、あたたかい
「好き」「大好き」「この世で 貴方が一番 好き。」離れていても貴方のこと忘れないずっとずっと思っているよ「好き」「大好き」「この世で 貴方だけを 愛してる。」どんなことがあっても貴方を思い出せばどんなに苦しくても乗り越えてゆける「好き」「大好き」「この世で貴方と もう二度と合えなくたって」この世の果ての暗闇の中いつか還る場所一足先にと去っていった小さな灯火となって私の行く道のりを照らして死に絶えるその日までずっとずっと今も本当にこの世の果てがあるのなら私は探しに行くよ貴方が眠るその場所へ「愛してる」「愛してる」「愛してる」枯れ果てた喉もう声も出ないそれでも言葉は 想いは 溢れて「愛してる」「愛してる」「貴方を 貴方だけを ずっと ずっと ずっと」届かない 言葉 虚しく 空震わすここに 貴方は眠る 還らぬ 魂よ 貴方も 言葉紡ぎ 静かに 世界震わせて『あいしてる』『あいしてる』『あなただけを ずっと あいしてるよ』
痛みを解さないほどの愚鈍 わかってらっしゃいますか?炎に包まれた大地を見て何を思う?私達は声を亡くし…言葉亡くし…自分を亡くし…消えていくのに…重くのしかかるのは 灰と失望感のみで自分が何処に立ち 何処で生きているのかわからない誰かに縋り生きることも天を仰いで願うことも叶いはしない何故? 繰り返し何故? 笑い何故? 燃やし何故? 崩し歩き何故? 奪う?何故? 何故? 何故?望むものなどない ただ 私達はお互い 生きていることを願うだけ荒廃した世界の中 闇と暴力に溺れ彷徨った何も望みはしないから… ただ一つ 生きていたいそれをお前達はわかっていらっしゃいますか?罪と知るなら受け入れられないこともない理不尽な滅びは意味がわからない何故? としか叫ぶこともできない誰も望みはしないことを お前達の指は私達に死をもたらす父は炎で焼かれ母は炸裂する光に消え兄弟・姉妹は崩れる家屋に潰され恋人は飢えと病を抱えたままお前達を憎み、腐りましたはぐれ 狂い 迷い 泣き私は光る空の向こうを仰ぐ「何故?」と「さよなら」強い光が私が見た最期の記憶
※作者付記: 反戦への想い…のつもり(苦笑)もっと精進したいです…
片思いをするつもりなんてないのに。君のスパゲッティを食べる姿に惚れた。そういや、言ってた。「がっつり食べたいときに一緒に定食屋に入れる彼氏がほしい」と。俺は、あんたとカフェに行きたいのに。俺は、あんたとお洒落なデートがしたいのに。そう、君は言ってた。「ネギが入れ放題のラーメン屋に週2、3回は行く」と。それも、一人で。俺は、あんたとCD屋巡りがしたいのに。俺は、あんたに花をプレゼントしたいのに。でも、ラー油をいれて汗をかきながら麺をすする君が。「スタミナラーメン一つ!」と興奮気味に言う君が。腹持ち重視の君が。大好きです。それが、君。
星になった命が 私の中で叫ぶ 生きたいと 叫ぶ 夢を見る暇も無く 忙しい日々を過ごしている 雑踏の中 悲しくなる あなたがいないことを 思い出したくないのに 私は不器用すぎて 自分を騙せない もし神様が天国に響く声を授けてくださるなら 私は叫ぶだろう あなたと過ごした日々が 忘れられないから 鳥のように風にのって 空を飛びたい そうしたら あなたに近づける気がするから かけがえのない日々が 幸せだった 今はまだ 笑えない
高校最後の夏。 いつものように、福井と弁当を食っていた時のこと。「なあ、荒井」「ん?」「週末暇?」 そう聞いてきた福井の態度は、いつもと全くかわらなくって。「ん、暇だけど?」 いつものように、そう返すと、いつものようにニカッて笑って。「じゃ、沖縄行こうぜ」 そんな、非日常な言葉にもいつものように頷いてしまったのだ。 真っ青な海、真っ白な砂、真っ赤な太陽。 全ては完璧な、完全なる、完成されたシチュエーションで。 ただ、二人、ただ、海を見ていた。「すごいな」「すごいね」 バカみたいに、そう言い合って、でもそれで良かった。 二人はすべてだったし、すべては二人だった。(少なくとも、俺にはそうだった) だけど、どこか三角形なカモメが空に向かって落ちていくのが見えて、それが悲しかったことはよく覚えている。 オレンジの海、オレンジの砂、オレンジの夕陽。 二人並んで座ってるだけで、ずっとそのまま居られるって。 望めば、それさえもできるってこと、知ってたんだ。「さよならだね」「さよならだ」 だから、オレンジの時の中で、キッと口を結んで笑いながら、握手をした。 そのとき、福井がアメリカへ行くのは知っていたし、俺が行かないのも知っていた。 そんなこと、少しも知らないで二人はさよならをした。「キスしても良いか」 その言葉に頷いて、そっと目を閉じる。 二人してそんなんだから、少しもうまくいかずに、何度も何度も繰り返した。 ニカッと笑う、福井の顔は見れなかったけど、頬を伝うなにかはあったんだって、いまならはっきり言えるような気がする。 朝が来て、夜明けと共に海の上を滑り去っていって。 またここに一緒に来ようと、嘘をついたんだ。「や、元気だった」 ニカッと笑って、福井が現れて。「お前こそ元気だったのかよ」 そんな軽口、たたいてみたかった。 今日もまた、どこか三角形なカモメが空に向かって落ちていく。
人ほどもある青蛙 濡れた葉に張り付くピンクの小さなエビ 月をも覆い隠す白い人型 無数の精霊が今夜も私を取り囲み 懇願し 切望し 怒号の声で責めかかる 「白い雪が見たいと」 彼の国と彼の国の戦争 近代文明を知らない私には疎遠の世界 私の守る この熱い森に貴方は迷い 倒れ 救いを求めた 産まれ出でた瞬間から死を背負わされた この熱い森で 貴方は許しを得 貴方が語る言葉のひとつひとつに 森はざわめき 不変の営みから 貴方を中心に蔓延する病のように 広がり森を狂わせる 毎晩のように貴方を囲み 精霊は享楽に耽る 貴方が去ったあと 精霊は私に纏わり切望する 貴方の見せた故里の景色 白い雪の世界 今夜も私に頼むだろう 熱い森の精霊の全てが 白い雪を降らせて見せてくれと。
一人で居ると哀しい音が耳を満たす 擦れ声のバラード 夜の雨 誰かの泣き声 だから今夜も誰かに擦り寄って 猫のように体を丸め喉を鳴らし 優しく撫でる手を享受する ほら もう 哀しい音は聞こえない
嘲笑ってもいいから誰か言って「僕が必要」だと僕の代わりなんて幾らでも在るのだからたった今この場から消えたとしても誰も何も思わないだろう世の中そんなもんだと笑い飛ばすそのくせ気づけば欲してる同情でもいいから誰か求めて「僕が必要」だと口先だけでもいいから誰か言って「僕が必要」だとこんなちっぽけな僕でもそれなりに価値があるのだと信じさせて
日本が二つにわれ二人の国の代表が北の国と南の国にわかれた日本の真ん中に大きな川ができた二つの国は広島に首都ができ東京に首都ができ大きな川をはさみヨーロッパは一つの国になり日本は大きな川をはさみ二つの国になった
フェードインしていく 白い菊と後悔と、握って 半年前の蒼に落ちる 其所に在る面影 絶対に消えない、面影 愛す為に啼いたのでなく 時間が無くて、微笑んだ 貴方が溶けている空虚 手を伸ばした
あたしのこの胸で脈打つ鼓動ねぇ これはホンモノ?あたしは 紛いモノ 似せモノ 失せモノプラスティック アルミホイル 燃えないゴミ?あぁ もうイヤ何をしたら イイ?この胸の奥に潜む心の痛みねぇ これはホンモノ?あたしは 機械仕掛けの人形 欠陥商品 セールス品廃棄寸前 発狂寸前 破滅寸前あぁ もうダメ何を信じたら イイ?涙を流すと笑いがこみ上げてくるねぇ 泣き方を教えてよセンセは 教えてくれなかった 人間の公式アハハ シクシク ウエーンウエーンあぁ 無気力あたしって何?冗談を言うとホンモノになるねぇ あたしは童話の主人公?あたしは あなた 君 俺 ゼンブ
人間は 水だ低い方に流れ流行という型にはまり時に濁り時に澄みやがては蒸発して空へ還る
君のために何がしてあげられるだろう?僕は壊れかけている。青空に晒されるたびに心は不規則に回り出して、本当の君の顔が、僕にはわからない。ことあるごとに心が疼いて、歩き続ける僕の足は鉄棒の代わりに使えそうで、そんな風に生きていたって世界は何も変わりやしないと、分かってはいます。祈る気持ちは届かない。哀れむ気持ちには意味がない。だから、君の顔を見るたびに絶望するんだ。いつか僕も、そんな風に笑うようになるんだろうか?きらりとした青空の片隅で、君が笑うよ。山積みにされた裏切りと、別れと、さびしさにうずもれて、君が笑うんだ。
カラカラカろんカラ カろん歩く歩くすきとおるように汗ばむ手のひら熱く熱く背すじがしゃんとまっすぐのびてぐっと止まったあなたのうしろジンジンシャシャシャジー シャっシャうるさい虫を方耳であなたが買った水風船ぴたりとほおにあてながらすこしぽってりした空気をすっーと吸い込んで音にならなかった言葉をいま。
アツシはいじめられっ子だった ランドセル掴まれて通学路ですっころんでた。 アツシは中学に入った。 自他共に認めるヤンキーになった。 あんまり自分で認め過ぎたから パシリだって学校中が知ってた。 アツシは高校に入った。 奇跡だと誰もがいった。教師も母ちゃんも泣いてた。 バイクで転んでムチウチになった。ノーヘルだった。 「ぼく幸せモノです!」と 虹みたいに首のギブスへみんなが書いた。 シンナーが見つかって退学になった。アツシはパチンコ屋に勤めた。 仕事の付き合いで行ったキャバクラで 昔どっかで失くしたジッポーを 別れた女が使ってた。 客の煙草に火をつけてた。 アツシ、そこでヘラヘラ笑うなよアツシ、「冗談じゃねぇなぁ」なんて鼻声出すなよ馬鹿に見えるやつと本当の馬鹿は違うんだってさなあアツシ、おれ知ってるんだ。金賞とったあの絵、どこにあるんだよ。プライドがないと思われてても結構さだがなあアツシ、ない袖って、本当は振れないんだってよ金賞とったあの絵、どこにあるんだよ。
…以上をもって、情報伝達機能が欠落しているため、言葉という偽造通交書を用いて、正確な情報伝達を行うことをここに宣言する。しかしながら、この宣言自体が言葉であるわけで、俺が言わんとしてることは、君には、1ミクロくらいしか伝わらないわけで、でも、言葉が俺を人間として成り立たせてるわけで…俺は悩んでるわけで、それは言葉があるからなわけで、それが俺を人間に、偽造でもいいから、誰かとつながるために、俺は…人間として、言葉を用いるわけで…それでもって、難やら簡やら情報伝達をこんなふうにしているわけで、いまのいま、言葉で、君と繋がっているのであって…よくわからないけど、俺が人間であることをここに宣言…
今胸の中で渦巻いている『それ』ことばにしようとすると息がつまる絵に描くことすらできない文字にすることすらできない口にすることすらできない理由はなんとなくだけどわかってる『それ』を自分の外に出してしまうと壊れてしまいそうだからだ誰か『それ』を壊すことなく表現する術を教えてください
我が身を掠める君の声を呵責無しで聞ける日々よ戻らぬと知る智慧あるなら忘れる力も乞う夕暮れ