第22回体感詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1クッキーを食べたら岩本炭酸208
2どうしようもない寂しさだとかいっているたんにタダのどうしようもない奴ら孤児誇示278
3グレープフルーツジュース藍夏174
4感謝李衣384
5ナイフkaco229
6M太97
7そらあや01194
8ひとえに風の前の塵に同じ春雄115
9笑いながら生きていく針生ましろ388
10生命94
11真 空hyd57
12今だけオレンジ349
13難しき本能紅粉チコ96
14逃げシルバー91
15無題mizuho0
16「チェリーブロッサム」楽水232
17無音ひばな51
18涙を忘れる前に九つ273
19ささやかな小夜曲千早丸366
20サーチライトカノイ424
21地に足をむん117
22ガラス中西馨至170
23海島夏男(うみしまなつお)桜樹鉄太801
24その手のぬくもり忠 美希生 319
25夢見るさんまメソポタ200
26略奪mint126
27夜の音八白1183
28一握りの如月ワダイ106
29チカラコブ業Y0
 
 
バトル結果発表

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エントリ1  クッキーを食べたら     岩本炭酸


クッキーを食べたら、
羽が見つかるかな。
バス停の前で落とした、僕の羽。

クッキーを食べたら、
靴を履いて出て行くよ。
だから君は、もう何も心配しなくていい。

クッキーを食べたら、
3ページ前からやり直しだ。
こんなことで、いつまでも止まっているわけにはいかないんだから。

クッキーを食べたら、
箱の中が見えなくなるよ。
初めてなんだから、危ないだろう。

クッキーを食べたら、
不幸になれるかな。
もっと、全てに絶望するほど不幸になりたいんだ。







エントリ2  どうしようもない寂しさだとかいっているたんにタダのどうしようもない奴ら     孤児誇示


うしろ足とまえ足で
午後の運動してる奴。

電信柱にちょっとだけ
小便かけて満足し
相手の匂いさがしながら
自分の居場所を確認する。

仲間をみつけりゃ尻尾ふり
強いと知ったら後ろをとられ
ほえ面かくなと言いながら
哀しい声で鳴いている。

主従もくそもありゃしない
たいしてかわらぬ飼い主づら。

つまらん場所の猫の額に
家たてて住まわんと
満員電車に揺れながら
肩肘張って無理して新聞読んでいる。

列に並んで馬鹿ヅラさげて
たんにエサを待ってるだけ
みなの話題に参加しようと
つまらんことに連帯する。

正直つらいといえばいい。
寂しさだとかでごまかすな。

畜生以下だとみとめるな。
人は孤独と知ればいい。







エントリ3  グレープフルーツジュース     藍夏


人の心ってのはひねくれたもんで
甘いときは苦いほうがいい
苦いときは甘いほうがいい
変に意地張っちゃって
頭の中はごちゃごちゃで
自分が理解できないの
自分が理解させないの

でも最近は
私の好みは味なし
理解するのはめんどくさいもん
でもやっぱり味なしだと
つまらないかな?
最近たいくつ

そんな朝は
グレープフルーツジュースを飲もうか
苦さの中の淡い甘さが
妙に切なくしてくれる







エントリ4  感謝     李衣


文化祭が終わった
展示物の片付けと共に
先輩たちも部を去っていく
あの騒々しい日々と共に

本当何もしてないんです
何もかも他の子に任せっきりですよ

どうしようもない怠け者で

上達なんかしてませんよ
今日だってダメでしたし

だから「上手だった」なんて言わないでください

本当ダメだったんですよ
凄く早く読み上げちゃったし
緊張で声が震えた上に、発音がおかしかったし
ダメなんですよ、私


それでも「上手だった」って言ってくれるんですか?

「凄い」って褒めてくれるんですか?

 「ありがとう」 って笑ってくれるんですか?


お礼を言いたいのは私です

「ありがとうございます」「ありがとうございます」「ありがとうございます」

喉が潰れるほどいっても足りないくらいです


私は先輩の後輩でうれしいです

この部を選んでよかったです

迷惑かけてすいません

練習休んでごめんなさい

ありがとうございます

ありがとうございます

お疲れ様でした







エントリ5  ナイフ     kaco


 あの日、放った僕の言葉が、真っ白な君を切り裂いた。
 いつからか、胸の中に巣くった暗闇。
 その中に僕はダイブする。

 次第に、鋭く研ぎ澄まされていった僕のココロ。
 そこに触れようとした、たった唯一の君を、
 僕はどうしようもないほどに、傷つけてしまった。

 背中を丸めて、バスルームに一人。
 衝動的な暴虐と、凍るような寂しさが、
 僕の中で渦を巻く。

 あぁ、思い出すのは、
 あぁ、君、きみ、キミ。
 
 ナイフより冷たい、僕の心。
 包み込む毛布を、一枚ください、、、。 







エントリ6       M太


だんだん曇ってきて
雲は僕らを覆った

否、空を覆ったんだ

そんで、

彼女(ちっちゃい頃,ツバメの死体が可愛そうだからといって、土に埋めたり燃やしたりせずずっととっていたら、お母さんに怒られた娘)は死んだ。







エントリ7  そら     あや01


あのそらをつかもうとするたびに
てはひかりをとうりぬけ
あかいちしおがみえます



ああ、そらはどうしてこんなにも
わたしにいきろというのだろう?



あのそらをつかもうとするたびに
わたしのゆびのあいだからかぜがとうりぬけ
はだにあたたかみがまします



ああ、そらはどうしてこんなにも
わたしにいきろというのだろう?



あのそらをつかもうとするたびに
あのあおぞらをつかもうとするたびに


いきて いきてと
いわれてしまうんだ







エントリ8  ひとえに風の前の塵に同じ     春雄


掌は堕ちゆく者の墓場だ。
誰しも一度は
人を傷つけ、
人を妬み、
人を踏みにじる。

灰になれば
物は作れない。
何ももう、生み出せない。

生み出すものは
滅ぼすもの。
滅ぼすものは
すり減らすだけ。
灰に数はない。

灰は動けない。
生み出すものに同化するだけ







エントリ9  笑いながら生きていく     針生ましろ


目の前をふさぐ全てを
叩き壊し
ひねりつぶし
振り返った君は
ままならないことばかりだと笑う
泣きそうになる僕を
困ったように見つめて
君はまた
目に見えない高みへと進んでいく
その足も
その手も
僕からは見えない場所に
たくさんの傷を抱えて


時折痛んだり
時折うずいたり
見えない傷にさいなまれて
振り返った君が泣きそうな目をしていたら
ままならないことばかりだと
僕が笑おう
大丈夫
この足も
この手も
君から見える場所に
けっして傷は残さないから


君の声は僕を呼ばない
それでも僕は君を見失ったりしないだろう
ふいに触れる指先や
耳や鼻に感じる痛みに
誰もがそうかと思えるような
ありきたりな答えしか見つからないというなら
そんな“いつか”に追いつかれる前に
もっとはやく もっと遠く
僕らはどこまでも走り出そう


たとえ目指す高みがどこにも無かったとしても
僕らは目の前のすべてを
けり倒し
踏み越えて
笑いながら生きていく




笑うために生きていく







エントリ10  生命     波


蟻ってさぁ

毎日がサバイバルだよね

一歩外に出たら

もうそこには

「人間」という恐ろしい

生き物がいるんだもの

いつ殺されるか分からない

いつ潰されるか分からない

そんな過酷な毎日

私たちに絶えられますか?







エントリ11  真 空     hyd


闇が膨張する...       

いつしか光はついえ     

闇もまた希薄の彼方に消え去る

永遠の真空が訪れる     







エントリ12  今だけ     オレンジ


午前3時位になると、
さすがにわけがわからなくなる。
あたしたちはとても疲れきっていて、
議論だとか、理想だとか、観念だとか、
要は貞操だってどうでも良くなるのだ。
なんでも、「どうでもよく」なるのだ。
適当に嘘ばっかつきながら、
だけど明日のまともな事・(午後1時ごろの事)も考える。
彼と緑に囲まれて、幸せな時間を過ごす。
そのための狂気の時間なのだ。
あたしたちは同じような事考えながら、でも同じ場所にはいない(あの子は好きだけど今は会いたくないのだ)
茶色い巻き毛の目の細い男に嘘ばっかりつきながら、
温かいコーヒーをたのむ。
覚醒しきれない歪んだ脳細胞のまま、
別に良くて、
巻き毛君のくれたピンクのつぶつぶガムを噛みながら、
割とこいつ嫌いじゃないなと思いながら、
私は、
今くらいは「神様、勝手を許してください」と願う。







エントリ13  難しき本能     紅粉チコ


愛していたという言葉は存在しない

なぜなら愛は貫き、そして絶える事など無いから

したがって愛していたと過去形になった時点で

それは愛では無かったのである…

愛はたとえ身や心が滅びても終わり無く続くもの





※作者付記: 親友に『愛』と云う名の女性がいます。
深く噛み締めると心から素晴らしい名前であると思います。




エントリ14  逃げ     シルバー


逃げるということは

ある意味
とても辛いことで


一度逃げてしまったら
もう二度とその場所に帰ることはできないし

甘んじることもできない


そういう意味では

逃げるということは
一種の旅立ちかもしれない







エントリ15  無題     mizuho


唯、在るがままに 生きればいいと

そして この空の色さえ 忘れていった

今生きることが 

明日を得るための 手段に変わって・・・

最初から持ってたモノだけが

自分のすべて なんて

ヤサシイ言い訳


うち捨てられた人形の目が

クウを見つめて

空っぽの器を嘆いて・・・

その虚ろな目で

ボクを見ていた







エントリ16  「チェリーブロッサム」     楽水


まるで桜貝の様に繊細な 花弁が大気中に散って
僕達の視界を淡い色にかすめた
後には煉瓦色のがくだけが残って 鮮やかな緑がそれさえも隠し始め
何となく
時に埋葬された歴史を 垣間みた感じがする

淡い季節を情景に
時は刻々と滑り行く
風は空を塗り替えて
僕達は眠りに落ちる

何だか全てが夢世界の出来事の様で
思い出せば感慨深く 記憶は雫か

それでも満開のあの花の下を 君と通り過ぎた事は
白昼夢より美しく それよりも儚い幻想的なリアリティー

美しい言葉で語ろうか
こうやって夢現を行き来する 君に







エントリ17  無音     ひばな


青が赤にまじるときの 悲鳴

雲が消えるときの ため息

幸せが通りすぎるときの 音

忘れようと思う心の きしみ







エントリ18  涙を忘れる前に     九つ


変わり果てたあなたの姿
視線の先を直視できなくて
ベッドの横まで来たけれど
やっぱり見ることはできない

握る力なんてほとんどなくて
それでも感じることはできるようで
あなたは子供みたいに大声を上げて泣いて
それを見て俺は唇をかんで泣いた

あなたの住んでいた家に行って
誰もいない真っ暗な部屋で泣いた

取り戻すことができなくて
それでもできたらと考え泣いた
空っぽになるまで泣いて
残ったのは重々しいこの思いだけで

悲しむ俺に涙は被らなくて
もう終わっちまったんじゃないかと思って

覚悟はできてないけど
最後はあなたの胸の中で泣きたい
忘れてしまわぬ前に
最後はあなたの胸の中で泣きたい







エントリ19  ささやかな小夜曲     千早丸


愛しき君よ、安らかに眠れ

濃紺のシェードはとうに降りた
小粒の宝石舞い散る空に、三日月船が浮かんでる
ほら、灯りを消して、見上げてごらん
心地よく冷えた風が君を包む

愛しき君よ、安らかに眠れ

耳を澄ませば、静寂の街
世界に1人きりだと、溜息すら響く
でも、灯りを消して、見渡してごらん
見える窓の向こうに人々は眠る

愛しき君よ、安らかに眠れ

世界が残酷だと、嘆かないで
平和など仮初めだと、絶望しないで
ねえ、灯りを消して、振り返ってごらん
一夜を守る寝床は柔らかく君を待つ

愛しき君よ、安らかに眠れ
灯りを消して
灯りを消して
瞳を閉じて、鼓動の歌に息を合わせて
いっとき、自分を休ませて上げて

世界は残酷かもしれない
平和は仮初めかもしれない
でもお願いだから、少しだけ、思考を止めて
疲れ果てたまま、考えないで

灯りを消して
愛しい君よ、安らかに眠れ

朝陽が君へ、ふりそそぐまで







エントリ20  サーチライト     カノイ



夜中に向かってサーチライトを回す
弱く細い光の束を自らを削って空へ向ける
静かな闇の中の所々に浮かぶ雲が、時折きらめく

不確かなモノしか持たないまま
いまを削って光に変え、空へと延ばす
痛みを、焦りを、戸惑いを、諦めさえ、かすかな光に変え空へと延ばす

自分が探すワケの見付け方を、他に知らないから

見えるだろうか
気付くだろうか
わかるだろうか

もしこれが止まってしまったら
この不安定な光の束さえ無くしてしまったら
もう全て無いのと同じ

もし止まってしまったら
何かになるのかさえ定かでないこの頼りない光を失ってしまったら
消えてしまったのと同じ
そして始めから無かったのと同じ

この光は、自分を照らしてはくれないのか?

空に向かってわずかに放つこの光が
在るのかさえ分からない何かに届くことが無ければ
いつか天から刺すかも知れない光と交わることが無ければ

力尽き、消える 
終わるのではなく

何も残らず、消える
忘れられるのでもなく

あなたに出会わないまま…消える
それさえ知られないまま…消える







エントリ21  地に足を     むん


空があるから私が小さいように
温もりがあるから、寒さに身を震わせ
人が居れば、孤独に溺れる
大きなモノに憧れて
小さなモノを見落とし
笑顔のその先に、忘却がある

この刹那の先に、永久があるのならば
この時を大事に思えるように
足跡をつけて歩こうと思う







エントリ22  ガラス     中西馨至


薄いガラスを張り巡らした空
手を真っ直ぐに伸ばせば
こぶしはそれを打ち砕き、
キラキラ眩しい快楽の粉が降りかかる
それは今にも届きそうなのに
すぐに何からをも放たれるのに
その手段を選ばないのは
私の強さです
私の勇気です
解かってるの
ただの言い訳だって事も
真実
私はただ生きたいだけ
きっとヒトは皆欲に全身を染めたケダモノ
そう叫び生き行くしかない哀しいケダモノ







エントリ23  海島夏男(うみしまなつお)     桜樹鉄太


●●● 「夏男(なつお)の海底放浪紀 (日記風) 」 ●●● 

監視員の目を盗んで、遊泳区域を飛び越えて、一足お先に、ホンモノの青い海と戯れた。

マンタと遭遇して、マンタもやはり、「夏男」を「なつおとこ」と読み間違えて。

マンタのヒレにつかまって、予想外のすんごいスピードで、カジキマグロを追い越して。

みんなが言うほど優雅に泳げないんだね、マンタ。

海の中が二つに裂けて、二つに割れて、潮の流れをものともせず、深海へ、深層へ。

礼を言って、さよなら、マンタ。あとは自力で。泳げ、夏男(なつお)!

ただひたすら、潜った、潜った。潜って、潜って。

深海へ、深層へ、ゆっくりと、しかし確実に、近づいていく、夏男(なつお)。

暗い。空の真夜中よりも、厚い闇。唯一光る、シーラカンス似の巨大な目ン玉。

怖くて、震えた、夏男(なつお)、海の底で。

終わり。 2004年5月25日

●学年 5年●クラス M組●氏名 海島夏男(うみしまなつお)● (下書き用)

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


  課題:「沖縄の深海と夏男(なつお)の深層」

  タイトル:「もっと夏男(なつお)を探るんだ、夏男(なつお)!」


●●● 「もっと夏男(なつお)を探るんだ、夏男(なつお)!」― 考察 ●●●

@上っ面で語られた意思に、価値ある真理は見出せませんでした。

A「くだらない思考」の深層部分は、「くだらない思考の深層部分」でしかありませんでした。

B泣き出すほど孤独だったあの頃の自分は「本当の孤独」が何なのか取り違えてたようです。

C空を仰いで紡いだ言葉は、全て偽りでした。ホンモノは海の底にありました。

Dそこでは、あざけり、さげすみ、殺すことが正義でした。

Eそこでは、肩を抱き、手を差し伸べ、愛し合うことが悪でした。

終わり。 2004年5月28日

●学年 5年●クラス M組●氏名 海島夏男(うみしまなつお)● (提







エントリ24  その手のぬくもり     忠 美希生 


ピアノを奏でるのは僕の手
力を失ったのは父の手
病を患うのは母の手
爪の赤いのは姉の手
食器を洗うのは兄の手
泥を握るのは姪の手
草をむしるのは祖母の手
焼かれて骨と灰になったのは祖父の手
触れて欲しいのは君の手
 
笑うことはいつだって出来る
そのくたびれた手を笑うことは、いつだって出来る
でも、君は笑うだろうか
それとも、愛おしく頬をよせるだろうか

僕は君の手を取って、大空にかざして
やがて仰ぐ未来と、薄れて行く過去とを
僕の手の中に納めて、離すことは無いだろう

君の優しい手は、いつも僕の涙を拭ってくれるから
今度こそ僕は、いつ舞い降りるとも分からない君を
この両腕を広げて待ち受けよう

多くの手を離れて、僕は君の手をつかむ
何度も何度も握り返して、君の温かさを確かめる







エントリ25  夢見るさんま     メソポタ


夢見るさんま

ある日 家をさめにおわれたさんま

後ろからさめがキバをむいて追いかけてくる

「行け! 行け!」

夢見るさんま


何見るさんま

前見るさんま

爆発的なスピードで

この濃いブルーを突き抜け!

さめを一気に引き離し

はるか前方で勝ち誇れ!

「行け! 行け!」


夢見るさんま

家族が待ってる

夢見るさんま

キバで腹を食い破られるさんま

あの娘が待ってる

みんなが待ってる

夢心地で涙を浮かべるさんま

腹を食い破られるさんま

夢見るさんま







エントリ26  略奪     mint


私利欲を腹にため込む独裁者
犠牲の数だけ膨れゆく快

そのもとで砂を噛みしむ人々の
涙と血すら奪わんとする

破裂した頭の少女目を閉じて
平和以外は望まぬものを

泣きくずる人々の目に浮かぶもの
二度と帰らぬ愛かものよ

これ以上悲しみの海を広げても
いつか沈んでしまうだけだよ







エントリ27  夜の音     八白


言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ガラス戸が揺れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(気の早いスズメの声)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ガラス戸が揺れる音)
言語化出来ない音(名も知らない鳥の声)
言語化出来ない音(遠く車の駆動する音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(名も知らない鳥の声)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(一際強い風の吹く音)
言語化出来ない音(ガラス戸が揺れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ガラス戸が揺れる音)
言語化出来ない音(ガラス戸が揺れる音)
言語化出来ない音(一際強い風の吹く音)
言語化出来ない音(ガラス戸が揺れる音)
言語化出来ない音(名も知らない鳥の声)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(名も知らない鳥の声)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ガラス戸が揺れる音)
言語化出来ない音(気の早いスズメの声)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ビニールが擦れる音)
言語化出来ない音(ガラス戸を閉める音)
言語化出来ない音(背中越しに鳴る時計)
言語化出来ない音(背中越しに鳴る時計)
言語化出来ない音(背中越しに鳴る時計)
言語化出来ない音(背中越しに鳴る時計)
言語化出来ない音(背中越しに鳴る時計)
言語化出来ない音(背中越しに鳴る時計)
言語化出来ない音(背中越しに鳴る時計)
言語化出来ない音(背中越しに鳴る時計)
言語化出来ない音(耳鳴り)
言語化出来ない音(耳鳴り)
言語化出来ない音(耳鳴り)
言語化出来ない音(ガラス戸が揺れる音)
言語化出来ない音(耳鳴り)
言語化出来ない音(耳鳴り)
言語化出来ない音(耳鳴り)
言語化出来ない音(耳鳴り)
言語化出来ない音(心音)
言語化出来ない音(耳鳴り)
言語化出来ない音(耳鳴り)
言語化出来ない音(心音)
言語化出来ない音(心音)
言語化出来ない音(心音)
言語化出来ない音(心音)
言語化出来ない音(耳鳴り)
言語化出来ない音(心音)
言語化出来ない音(心音)







エントリ28  一握りの     如月ワダイ


花の中にいる
一輪なら美しいが
埋もれるぐらいあれば
うっとおしい…

息苦しく
何かを思い出す
その何かは
わかっているくせに口に出さない

それが意志


しかし
ふとした瞬間
一瞬のオアシス

また来るであろうその時まで
少しでも進もう

―先へ







エントリ29  チカラコブ     業Y


オイ、おれのきんにく。
オイ、おれのきんにく。

何故いつの間に、
こんなになってしまったんだろう。
あゝ、
肉体労働に明け暮れたあの頃。

こんなしょぼくれた、
熟れすぎた、
桃のようになってしまうとは。

おい、おれのきんにく。
おい、おれのきんにく。

こむらがえり。
あしつった。
いうこときかない。
随意筋が不随意の、
痛いケイレン始めてしまう。

おい、俺の筋肉。
おい、俺の筋肉。

月日は流れ怠惰の流れ
怠惰は緩み
怠惰は縮小し
怠惰は震える。

オイオレノキンニク
オイオレノキンニク・・・・。










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