第34回1000字小説バトル Entry31
ミカコという女がいてね、そいつは俺が実家いた時からのメル友でね、千葉に住んでたわけよ。
で、まあ俺も東京っつうか埼玉に行く事になったから、会おうって事になったわけよ。
声がめちゃくちゃ可愛かったのね。バンドもやってるっていうし、結構なオシャレさんらしいし、まあブサイクではないだろうと思ってたわけよ。
何も知らずに・・・。
千葉の何処だか忘れたけど、駅前で待ち合わせして、見てブサイクだったら逃げようと思ってたわけなんだけど。
俺が先に見つけられたわけよ・・・。
デカかった。ミカコはあまりにもデカかった。
俺よりもデカかった・・・。
顔に出ちゃったんだろうね、「もう帰りたいんでしょう」ってプンスカプンスカ言うわけよ。でも、メル友だった時は仲良くメル友してたわけだから、今日一日俺も楽しくやろうと思ってね、頑張ったんだけどね、なんかでっかい歩道橋みたいな所で、「ここから飛び降りようかな」とか「ここから飛び降りたら死ぬかな」とか言うし・・・恐いんだよ。
まあ確かにメル友だった時も少なからずそういうところがあって、もしかしたらヤバイ人なのかなとか思ってたけど、声が可愛かったからね、本当に、声がめちゃくちゃ可愛くてね・・・。
カラオケに行く事になって、さすがバンドやってるだけあってめちゃくちゃうまいんだよ。ジュディマリ歌ってたんだけど、目をつぶればそこにユキがいるんだよ。
でもね、俺は見てしまったんだ。
マイクを持つその手首に、十数本のためらい傷を・・・。
もう恐いの通り越しちゃったよ。
ミカコの手引っ張って、いきなりチュッチュしちゃったよ。
もちろん俺から。
すんげえ味がしたね。なんつうか、厚化粧の婆の顔舐めたみたいな。
コップに唾はきながらチュッチュしてたよ。
もちろん舌からめた。
手回しても背中まで手が回らないし、そんなことやってる最中店員がジュースもって入ってくるし・・・。
俺はちょっと泣いていたかもしれない。泣きそうになりながら、もうこのままやっちまおうかななんて考えたし。つまり、童貞捧げようかななんて考えてたし。
生理だって言われたけどね・・・。
さようならミカコ、お前の事は忘れない忘れる事なんて出来るはずが無い。
そして俺はあの時、お前を愛していたのだろうか!!