第35回1000字小説バトル Entry2
純一さんと万里子さんは、梨恵さんの友達だった。
「純一さん、明日万里子さんと会うんでしょ、私達のことあなたから早く紹介しといてね」
「うん、考えとく」
でも、これから万里子さんに会って私、純一はショッピングする。
いつからか梨恵さんと寝台の関係になったが、神にかけて遺産目当てなのだ。
僕は、結婚するまでは出来ない。心の遺産というものに魅かれた。
昨日は2人で、梨恵さんの前途を祝して、テラス付きのマンションが海に近い
明石から28分ぐらいの所で、売り出していたので、契約しに行った。
マンションは、今の梨恵さんにピッタリの内装だった。
明石の海は荒れていた。
梨恵さんと別れたあと、スタンディングワインバーで白ワインとチーズを食べず、オリーブを頼んだ。
「ねぇ、このオリーブの産地はどこ?」
「うちのものは、牛窓産まれなんです」と、能天気なバーテンダーの女の子は上手にグラスを拭いていた。
女の子の趣味は、ガーデニングらしい。
以前、万里子さんとの待ち合わせの前に、弾む会話を女の子としていた。
その時は女の子のヘアスタイルはロングだったが、今日は思い切ってか前髪は短くベリーショートヘアになっていた。
コロンはアルマーニが似合いそうな髪形だ。
万里子さんは、お店を急いで出て自慢のカールスタイルできれいに走る。
「純一さん、元気?」
「あっ」女の子に名刺を渡している最中だった。
「あっ、見つけたぞ、私も渡しとこっと」
と名刺を差し出した後、
相変わらず機転がよく利く万里子さんは、スラスラと女の子の似合うサングラスまであるのと少しのサービスができることを、卒なくアピールをした。
万里子さんは今流行のブランドマヌカンだった。
純一さんと万里子さんはお店を出ず、2〜3時間他愛もないお話をした。万里子さんはいつもになくおしゃべりだった。
今日は梨恵さんへの誕生日プレゼントを、2人で選ぶつもりが、
万里子さんは自分所のお店のものにしましょう、と相変わらず傲慢なふりで
「プレゼントは今日渡す?」と惚けたキッチュな顔をだした。
純一さんは黄昏に
(今日の明石での荒れた海と、梨恵さんの優越心が何か奇妙なはじまりをしそう)
と考え、万里子さんに
「梨恵さんと寝たんだ」
「そう?」
「結婚式は、あげるつもりはないが、君、来れる?」
「ブーケくれるの?」とさわやかに万里子さんは、仕事の話をし直した。
海は言う、誰が好き?と純一さんと万里子さんはベッドにいた。