第35回1000字小説バトル Entry34
その日はとても暑い日だった。
故に伸博は近所のコンビニへ大好きなアイス「ビノ」(6個入り)を買いに出かける。
何とも平和ボケした世界の象徴…
家を出て、暑さに耐えてはや数分。彼は無事近所のミミストップに到着する。
彼は常々、コンビニのアイスクリームコーナーが出入り口付近にある事を誰にともなく感謝している。
直ぐに買えるし、店内のクーラーに体が冷やされる(=アイスがまずくなる)事がないからだ。
開く自動ドア。
開けるアイスコーナーの扉。
そして、そこにあるビノ!
それから、そこに手を伸ばし…
視界に登場、他人の手。
よりによって、1個しかなかったビノは無常にも他人の手に渡ってしまった!
ムカツク。
で、そのビノを持つ手の先を探ってみる。
で、そこにいたのは女。
若い女。
かわいい娘。
見覚えのある人。
彼女は、中学校時代のクラスメイトの百合子だった。
二年振りの、偶然の再会だったのだが、向こうもしっかり伸博の事を覚えていた。
自分はレジでソフトクリームを買うと、二人は蒸し暑い駐車場に行って、それぞれアイスを食べ始める。
アイスを食べながら、高校生活を中心に会話を運ぶ二人。
彼女は、第一志望だった中都高校へは行けず、常等高校へ行っているらしい。
「推薦枠ぜんぜんないんだよっ!」
って、少しばかりの文句も。
二人とも数分でアイスを食べ終え、そのあと少しだけおしゃべりを続け、ケータイとメルアドを教えあって、別れた。
久しぶりに会った同級生は綺麗だった。
軽く染めてた髪も似合っていて、女性らしい香りもしていた。
彼女に彼氏がいないと知ったのは数日後、彼女とのメールで。
彼が告白する決心をしたのはその数日後。
彼が告ったのはその翌日、ミミストップにて。
それから二人は…?!